作成者別アーカイブ: ナナカマド

「この愛は、異端。」



この愛は、異端。 1 (ヤングアニマルコミックス)

おすすめコミック。森山絵凪著。ヤングアニマル嵐連載中。

両親を事故で失い、親戚中をたらいまわしにされた上で追い出され、天涯孤独の身になってしまった四宮淑乃(しのみやよしの)。死をも覚悟するが、ある日、本屋で見つけた魔術書で、悪魔ベリアルを呼び出すことに成功する。悪魔ベリアルは、契約により淑乃の生活を保証してくれるというが、代わりに月一度の愛撫を要求するという。淑乃は契約を受け入れ、悪魔と女の子の奇妙な関係の共同生活が始まる。

エロい。のはまあ置いといて。

本来なら処女を捧げて願いをかなえる、という流れなのが、淑乃の貞操観念の強さから、キスと愛撫に格下げして契約してくれたベリアル。淑乃はそれだけ高い価値の魂を持つ者とし、我が子を育てるように、大事に大事に淑乃の成長を見守ります。いつか淑乃の心を開き、自分のものにするために、普段は人間となって献身的に淑乃に尽くします。

一方、淑乃は、自分の世話をしてくれる悪魔ベリアルを、エロい、うざい、人間ではないのだ、と思いながらも、どこか憎めない男として認識しています。自分が年を重ね大人に近づくにつれ、徐々にエスカレートする愛撫にも、契約なのだからと、まんざらでもない様子。

そこに現れた、淑乃に好意を寄せる学生・旭。普通の人間との普通の恋愛に淑乃は心惹かれますが、ベリアルにしてみれば、いずれ魂を頂戴する自分の女に手を出してくる害虫。全力で恋路を邪魔するようになり、そのことに淑乃は傷つきます。自分はもう、普通の幸せを手に入れることができないのではないか……。しかし、その原因は自ら結んだ契約にあることで、さらに追い込まれます。

ベリアルを愛せない淑乃と、淑乃を愛さないベリアル。二人を結びつける契約はやがて、愛撫以上のものを求めるようになっていきますが……。

試し読みはこちら。〆

「メランコリア」



メランコリア 上 (ヤングジャンプコミックス)

おすすめコミック。「ニッケルオデオン」の道満晴明著。ウルトラジャンプ連載中。

地球に衝突するというメランコリア彗星。やがて人類は滅亡してしまうらしい。そんなメランコリアと、関係あったりなかったりする人たちの、不思議で奇妙な物語のオムニバス。

部屋で引きこもっているうちに、世界が滅亡を迎えていたことを知る少女。死んだら天国行きか地獄堕ちの選択を、飼い猫に裁かれることになってしまう。

死んだ小説家の代わりに、ゴーストライターをすることになってしまったメイド。小説を書き上げないと、部屋から出ることができない?

人を好きになるとは何か。恋焦がれすぎて、「好き」がゲシュタルト崩壊してしまった女子高生。好きという気持ちを取り戻すことができるのか。

メランコリア彗星激突の瞬間まで、生きていたいと望む病気の少女。その願いをかなえるために、彗星に最も近いところで彗星(=流れ星)に祈りをささげるが……。

などなど、個性的なオムニバス集となっています。それぞれの物語が微妙にリンクしているのが特徴。上巻となっているので、下巻ないし中巻・下巻の構成になりそうです。ニッケルオデオンが似たような構成で成功しているので、ぜひ今回も続いてほしいところ。

試し読みはこちら。〆

「魔王立中ボス養成アカデミア」



魔王立中ボス養成アカデミア(1) (アース・スターコミックス)

おすすめコミック。馬かのこ著、デジタル版コミックアース☆スター連載中

勇者を倒すため配置された、通常のモンスターより強いモンスター・中ボス。しかし、勇者に次々と倒されてしまい、より強力な中ボスを輩出しなければならなくなってしまった。そこで、とある優秀な魔物が提唱し設立された学校、それが「魔王立中ボス養成アカデミア」である。

中ボス、という何とも中途半端な存在を養成し、世に送る出す学園もの。ただ、校長兼教官のクラリッサ3世(仮名)が優秀すぎるため、魔王を凌駕するほどの実力の生徒たちが生まれつつあるというコメディ。

魔王様が視察に来た際は、弱そうなメイジが、山を吹き飛ばすレベルの最強魔法で魔王様を脅かし、授業の一環で製作したダンジョンでは四天王をボコボコにする、というとんでもない生徒たち。その生徒たちを育てる教官は、実は弟想いの魔王様の姉。かなりブラコン入ってますが、まーくん(魔王様)のために、日夜生徒たちを鍛え続けるのでした。魔王様より強くなるほどに……。

どこまで強くなるんだ中ボス候補。純粋な姉の愛に耐えられるか魔王。そして多分勝てないぞ勇者。

試し読みはこちら。〆

「ラジエーションハウス」



ラジエーションハウス 1 (ヤングジャンプコミックス)

おすすめコミック。「いでじゅう!」「今日のあすかショー」のモリタイシ(漫画)、「Smoking Gun」の横幕智裕(原作)、グランドジャンプ連載中。

五十嵐唯織(いがらしいおり)は、甘春総合病院に勤める診療放射線”技師”。彼の職場は、CT検査やMRI検査などの断面写真や、レントゲンやマンモグラフィーを行う放射線科、通称ラジエーションハウス。五十嵐は非常に高い技術を持ちながらも、医療に打ち込むあまり、ちょっとコミュニケーションが苦手。幼少のころに好きになった、幼馴染で放射線科医の甘春杏(あまかすあん)を助けようと、同じ病院に就職するが、彼女は自分のことをすっかり忘れている模様。杏ちゃんに気付いてもらえるように、彼女を陰から支えるために、放射線技師としての能力をいかんなく発揮していく。

我々が普段治療や手術をしてもらうのは、外科や内科のお医者さんですが、その医者が判断するための断面写真を撮影する専門の技師・医師が存在し、彼らの力で見つけ出すことができる病気がある、というのがコンセプト。

主人公の五十嵐は、ワケあって医者としても超一流の目や判断力を持ち、他の技師や医師が見つけられなかった症状を見つけ出したり、患者から得た小さなヒントから病の真相を見つけ出すことができます。

医師であるヒロインの杏を、技師として支えようとがんばるのですが、杏が見つけられなかった症状を彼が見つけるということは、彼女の自信やプライドをへし折っていくことになります。常にタブレットで断面写真を眺めているなど、奇行も目立つため、逆に杏から距離を置かれていくことになってしまうのですが、彼が救う人々の笑顔が、やがてその距離を埋めていきます。

硬派でウェットな医療ドラマでありながら、杏とのラブコメもあり、硬軟織り交ぜたストーリー展開が秀逸です。なにより杏ちゃん(28)可愛い。

試し読みはこちら。〆

「荒野の花嫁」



荒野の花嫁(1) (アクションコミックス(月刊アクション))

おすすめコミック。「セントールの悩み」の村山慶著、月刊アクション連載中。

マンモスやサーベルタイガーの生きる石器時代。ババ様、イオ、ニマ、ムルルの四人の女が暮らす土地に、ある日メイという少女が漂流してくる。ババ様はメイをムルルの嫁にすると言い、五人の共同生活が始まることになったが、意思疎通がうまくいかず最初はギクシャク。しかし、メイの優しさと、彼女がもたらす自分たちの知らない文化に触れ、次第に距離が縮まっていく。

氷河期を目前にした、石器時代の原始人のお話です。ただ、イオと二マの飛び蹴りは、一撃で巨獣を葬る力があるため、ちょっと普通の原始人ではないようです。また、言葉をしゃべる猿などが現れ、ややファンタジー要素もアリです。

その地に漂流してきたメイ(巨乳)は、別の文明を持つ土地からやってきたと言います。生肉を食べるだけだった食事に、メイは火を通すことを伝え、衣類や弓矢の作成などを行い、それまでなかった文化をもたらします。おいしい料理に舌鼓を打ち、おしゃれな服に喜ぶ少女たち。メイも次第に新しい生活に慣れていきます。

一方、氷河期はすぐそこまで迫っている模様。また、危険な生物が自分たちを狙ってくることもあり、毎日のんびりとはしていられません。まったり石器時代ライフの中、時おり緊張感をもたらすような展開があるストーリーになっています。

試し読みはこちら。〆

「死神坊ちゃんと黒メイド」



死神坊ちゃんと黒メイド 1 (サンデーうぇぶりSSC)

おすすめコミック。井上小春著、サンデーうぇぶり連載中。

5歳の時に魔女に呪いをかけられ、触れた生物の命を奪う体になってしまった坊ちゃん。人の命も例外ではなく、家族から遠ざけられ、執事とメイドと3人で暮らすことになってしまった。孤独な彼を励ますのは、メイドのアリス。坊ちゃんに好意を持ち、逆セクハラ気味のアプローチをかけてくる寂しくもうれしい日常。

命を奪うのが怖くて、動物や植物など、生物に触れない優しい坊ちゃんと、その坊ちゃんが思わず触りたくなるアプローチをかけてくる可愛くて巨乳のメイド。触れてみたい、しかし触れたら殺してしまう……という、禁断のおさわり禁止コメディ。

イニシアティブを持っているのは常にアリスの方で、毎回毎回セクシー(?)に迫るのではあるが、決してエロ展開にはならない(なったらヒロイン多分死ぬ)純愛もの、という斬新なジャンルです。坊ちゃんの呪いが解け、二人が無事結ばれる日が来るのか、それとも永遠に結びつくことはないのか。

試し読みはこちら。〆

「EVO JAPAN 2018」

2018/01/26(金)~1/28(日)、池袋と秋葉原にて、世界最大の格闘ゲーム大会「Evolution」の日本版、「EVO JAPAN 2018」が開催されました。出場者制限なし、プロアマ問わず、格闘ゲームが好きなら誰でも参加OK。大会のメイン種目以外にも、有志が会場の一部を借りて行うサイドトーナメントなどもあり、非常に盛り上がりました。

かくいう自分も、普段は大会に出る腕前もなければ余裕もなかったのですが、あのEVOなのだから、今回ばかりはとエントリーを決め、会場で戦ってきました。

ストリートファイターV部門に出場し、まあ、結果は、案の定、予選プール落ち(2連勝後2連敗で終了)だったのですが、会場の雰囲気というか、熱気は最高でした。あと、生まれて初めて海外勢と試合しました。ゲームセンターに行かなくなって久しかったので、久々に見た筺体や人だかりは、ちょっと涙が出そうなほどうれしく懐かしかったです。

サイドトーナメントでは、ヴァンパイアハンターで、漫画家の押切蓮介先生のタッグが優勝を決めるなど、異常に盛り上がっていましたが、スーファミのらんまでも大会が開かれているなど、中々のカオス空間。また、それらがすべて有志による運営、管理というところも素晴らしい。それぞれのゲームを愛し、大会を開こうというコミュニティが存在している限り、一生大会開けるということでもあり、当時の子供たちが、大人になっても情熱を維持していられるという事実もまた素晴らしい。

さて、メイン種目では、数多くの試合がありましたが、個人的なベストバウトは、「ストリートファイターV」最終日のルーザーズ、ときど(豪鬼)VSストーム久保(アビゲイル)。前シーズンで最強キャラクターと呼ばれた豪鬼を操るは、本家EVOの2017チャンピオン・東大卒プロゲーマーのときど。対するは、今シーズンから異常に強化されたアビゲイルを操る、ストーム久保。どこか憎めない愛されキャラの久保は、プロになったばかりで、最初の大舞台。きっちり結果を残して決勝へたどり着きました。

アビゲイルが強すぎることから、何かとヘイトを買いがちで、実際に試合の方も、一発のデカさと理不尽さを押し付けるアビゲイルが優勢となり、見ているこちら側も何となく、あーやっぱりか感。これで終わりかと思ったその時、起死回生の一撃から、ときど豪鬼が逆襲に転じる流れは美しい。久保もそう簡単には負けられない、一進一退の攻防の中、最後に勝ったのはどちらか?

参考動画はこちら

また、既報のように、優勝はインフィルことInfiltration選手。今シーズンから強化されたメナトとジュリを使い分け、緩急つけた攻防と、パナすときはパナす度胸、的確な状況判断で強敵を倒しての優勝となりました。一昨年は最強ナッシュでEVO優勝、昨年はジュリで苦戦し結果をほとんど残せず(最後の方すごかったですが)。今年は幸先良いスタートを切り、猛威を振るいそうです。

いやもう、同じメナトを使っていて、こうも差が出るもんだと感心しきりです。明日からまたランクマがんばろう。そして、来年は予選第一プールを抜けることを目標としてみる!〆

「楽園の神娘」



楽園の神娘(1) (アフタヌーンKC)

おすすめコミック。大北真潤著、good!アフタヌーン連載中。

120年前、とある研究所の事故によって、人類がほぼ滅亡した世界。生き残った人類は、花精種(ダフネ)と呼ばれる、植物と人間のキメラを作り出して労働力とし、復興を目指していた。あるラボの博士・ムラセヨースケは、事故当時にカプセルに逃げ込み生き残った少女・サガノメイを発見する。メイの体は崩壊寸前だったため、手術で別の体をあてがい、存命させることに成功する。しかし、この世界で生身の女性は希少な存在であったため、メイは権力者からその身を狙われることになってしまった……。

「神娘」と書いて、クロリス、と読みます。最近はやりのポストアポカリプスもの。知らぬ間に世界は崩壊し、目を覚ましたら知らない場所、幼女の体になっていたメイ(元々は16歳の学生)。ほとんど人間のいない環境で、助けてくれたムラセとともに、自分をさらいにやってくる権力者の刺客たちと戦いながら逃避行を続けます。

この世界の特徴的なところは、やはり花精種(ダフネ)と呼ばれる人造人間の存在。観賞用や兵装用など用途に分けられて製造されており、元の植物の特徴を生かした性質を持っています。例えば、姫天鼓(ヒメマクロケントラ)というサボテンのダフネは、大量の鋭い針で攻撃するなど、植物の擬人化のような形になっています。

また、核(カプラー)と呼ばれる球状のコアのようなものがあり、これが破壊されなければ復活できるという性質を持ちます。よって、戦闘は核のつぶしあいとなり、核さえあれば、復活させることができるムラセは重要な存在。そして、まったく力を持たない、死んだら終わりのひ弱な人間の少女が、ヒロインのメイという状況。

花精種達が跋扈する奇妙な世界で、迫りくる刺客たちから逃げのび、メイを保護してくれる場所を目指して、二人は旅を続けます。

試し読みはこちら。〆

「ブランクアーカイヴズ」



ブランクアーカイヴズ(1) (アフタヌーンKC)

おすすめコミック。交田稜著、good!アフタヌーン連載中。

認知拡張症候群。その病気の患者は、対象の脳にアクセスし、幻覚を見せたり思考を読んだりできる。この病気についての相談所「社会福祉法人アーカイヴス」に、一人の少女が訪れる。らいかと名乗るその少女は、自分が誰にも視認できなくなってしまう症状が発症していた。アーカイヴスの調査員であり、人の心を読める症状を持つ吉野ひばりは、らいかを助けることを約束するが……。

「症状」によって、特殊な力を実現する「認知拡張症候群(ACS)」。人によって症状が異なり、本人も気づいてないこともあるという。その病気を発症した患者の調査、支援を行うのが主人公らのお仕事。

心を読んだり、透明になったり、危機感値ができたり、一般的には「特殊能力」と呼びたいところですが、作中では「症状」である、とされ、あくまで症状に悩む病気の患者を救うという形になっています。

相手の脳に信号を送って幻覚を見せる点など、カオスヘッドのギガロマニアックスやカオスチャイルド症候群を彷彿させますが、非常に限定的な能力で万能ではないこと、当人たちが認識できていないこともあり、ちょっとだけ異なります。

他人に視認されなくなってしまったヒロイン・らいかですが、悲観的になりすぎることはなく、その能力をいかんなく発揮した活躍(主に金属バットによるステルス襲撃)を見せます。鏡や、スマホのカメラなどの電子機器を介さなければ発見できず(そのため扉絵がガラス越しなのかと)、粗暴気味な性格も相まって、ほとんど無敵のアサシン状態。

一方、クールで理知的なひばりは、諸般の事情で子供嫌い。人の心を読めますが、触られると情報過多でショートしてしまうという弱点を持ち、らいかを使いこなすのに一苦労。数々の症状を持つ患者に対し、このでこぼこコンビで解決を目指すバディものとなっています。

試し読みはこちら。〆

「魔女の家 エレンの日記」



魔女の家 エレンの日記 1 (ドラゴンコミックスエイジ か 1-4-1)

おすすめコミック。「かりん」「碧海のAiON」の影崎由那著、原作:ふみー。月刊ドラゴンエイジ連載中。

貧民区、路地裏の小さな家に暮らす少女・エレン。生まれつき病気で顔や足の皮膚はただれ、関節にも異常があり歩くのもままならない。母の介護を受け、ベッドの上でただ生きているだけの毎日だった。ある日、家の外で、黒猫の死骸を見つけ、哀れに思ったエレンは、家を飛び出し死骸を埋葬する。その日から、何かの歯車が狂い始め、彼女の世界は一変していく……。

謎解きADVゲーム「魔女の家」のスピンオフ作品。同名ゲームの前日譚を描いた小説のコミカライズ版です。ゲームでは主人公はヴィオラですが、この作品は敵役エレンが主人公となります。

愛と憎しみがたっぷりつまった物語です。醜い自分、思うように動かない体への憎しみと、それを誠心誠意介護してくれる母親への愛。しかし愛憎は裏返しのもの。母親の裏切りがエレンの憎しみに火をつけ、やがて魔女へと堕ちていくことに。

ひと悶着あった後、ようやく安息の地を手に入れたかと思いきや、「魔女の家」と言われたそこは、人間の命を欲する怖ろしい場所でした。エレンは自分の願いをかなえるために、魔女として、残酷な活動を開始してしまいます。このまま活動を続け、願いをかなえることができるのか、それとも彼女を止めるものが現れるのか?

試し読みはこちら。〆

「ゴブリンはもう十分に強い」



ゴブリンはもう十分に強い (1) (電撃コミックスNEXT)

おすすめコミック。サラマンダ著、コミック電撃だいおうじ連載中。

魔王に仕え、勇者と戦うゴブリン。普通のファンタジーなら雑魚キャラクターだが、偶然から勇者を殺りまくり、LV99(カンスト)になってしまった最強ゴブリンがいた。その名もホンワサビ。強すぎるゴブリンさんは、今日もどこかで勇者をやっつけるのだった。

いわゆる、魔物側から見たファンタジーもの。基本的に下っ端の種族、MP0で魔法が使えない、倒したら1経験値と2ゴールド、しかし最強のゴブリンさんは魔王様と五分の強さ、というわけ分からん設定が存分に生かされたファンタジーギャグ作品。ゴブリンさんの日常もの……と言っていいのだろうか。

勇者一行は死んでも何度も復活できるという世界観となっていて、ゴブリンさんがやってることは人殺しなのですが、ゴブリンさんが強すぎて勝てる気しない&明るい性格と相まって、罪悪感がまったくありません。魔物の敵である人間たちを、さくさく殺って、脅威を取り除きつつお金を稼ぐ、というのがゴブリンさんの日常。ゴブリンさんにとって、勇者はレベルが低くてもゴールドを稼げるサービスモブ扱いです。

数多く出現する勇者たちの中で、異世界から召喚された勇者アキだけは特別で、ゴブリンさんに倒されすぎて、すでに戦う意欲もないというダメっ娘。そんなアキを見かねたゴブリンさんは、彼女を元の世界に帰してやるため、何かと手を尽くしてやるのです(ただし、最後にはしっかり殺る)。

一見ヘタレに見える勇者アキは、実は潜在的に強力な力を秘めているらしく、その成長を楽しみに見守るゴブリンさん。まあ、それでも遭遇したら問答無用で殺っちまうのですが。ゴブリンだもの。

いつか最強のゴブリンさんが、成長したアキに倒される日が来るのかもしれない、そんな期待を持ちつつ、ゴブリンさんのスローライフを楽しみましょう。

試し読みはこちら。〆

「忍ぶな! チヨちゃん」



忍ぶな! チヨちゃん 1巻 (ハルタコミックス)

おすすめコミック。設楽清人著、ハルタ連載中。

雀流くノ一・雀チヨ代は女子高生。忍ぶのは得意だが、コミュニケーションは大の苦手。そんな自分に優しくしてくれたワタル君に一目ぼれしてしまったチヨちゃんは、彼に告白するために、今日も忍びの技でアプローチをするのだが……。

分身の術、ムササビの術など、多種多様な忍法を使いこなすチヨちゃんですが、恋には超奥手で対人能力も低いのが弱点。そんないじらしいチヨちゃんが巻き起こす騒動を描いたコメディです。

雀の僕(しもべ)・チュン吉、厳しい父、ライバルの女の子、妹のサヨ代を巻き込み、チヨちゃんの告白のための戦いは今日も続きます。

試し読みはこちら。〆

「いつかみのれば」



いつかみのれば1 (百合姫コミックス)

おすすめコミック。西あすか著、コミック百合姫連載中。

総合格闘家の父を持つ女子高生・揺篭みのる(ゆりかごみのる)。ある日突然、父親の夢をかなえるために、一緒にラスベガスへ引っ越すことになってしまう。しかし、たまたま通りすがったゲームセンターで、自分と同じ学校の格闘ゲーマー少女・四条と出会い、ゲーマーとしての才能を開花させる。みのるは、自分の才能を見込んだ四条から強く引き留められ、両親と離れ日本に残ることとなった。以降、二人で切磋琢磨し、最強のゲーマーを目指していくが……。

なんと百合姫で掲載している、比較的本格的な格闘ゲーマー漫画。一応ヒロイン二人は百合なのか……!?

格闘ゲーム大好きな四条が、才能はあるが知識はないみのるを、いっぱしの格闘ゲーマーに育てるお話。ただ、そこまで本気でゲームに打ち込む気のないみのるは、四条の押し付けやガチっぷりに戸惑います。二人の気持ちは離れかけますが、四条の真摯な気持ちを受け入れ、みのるは成長していきます。やがて、強敵(ライバル)の女子ゲーマー・ZTTに出会い、彼女を倒すことを目標に、二人で協力して格闘ゲームに取り組むことになります。

ライトなノリなのかなと思ってみてみると、フレームの説明などがガッツリ見開きでされていたり、格闘ゲームをする上に、初心者がぶち当たる壁や不文律を細かく描写しています。好きではなく強いキャラクターを選べと言われて、混乱するみのるなどがそれで、他にも格闘ゲームあるあるが多々あり、格闘ゲームが好きな人はかなり楽しめます。空中コンボをくらったみのりのセリフ「私のキャラが…ずっと空を飛んでる…」は個人的にかなりツボ。

二人がプレイするゲーム「アイアンキャットデストロイヤーズ7 GODDESS REVELATION」は、おそらく「鉄拳7」をモチーフにしていると思われ、知っている人はニヤリとするような技なども使われています。実は父親が関わっていたくだりなどは、確かになくはないなと納得。みのるがゲームを続けるモチベーションとしては最高の理由となりますが、その理由は中身を見て確認していただきたい。

試し読みはこちら。〆

「隕石少女」



隕石少女 1 (少年サンデーコミックス)

おすすめコミック。石山り~ち著、週刊少年サンデー連載中。

3年前、突然空から少女型のロボットが降ってきた。落下の衝撃でバラバラになったロボットは、出自不明、何故降ってきたかは謎のままだった。隕石少女:メテオガールと名付けられたそれは、世界中で毎日降ってくるようになる。最初、原因不明の脅威に振り回された人類だったが、次第になれ、今では雨や雪のような日常の出来事となっていった。高校2年生・岩崎鉄人は、とある日、落下しても完全に故障せず、動き回るメテオガールに遭遇する。そのメテオガールをめぐり、何やら怪しい組織とも対峙することとなり、メテオガールをめぐる事件に巻き込まれていくことになる……。

よくぞこんな設定を思いついたと、感嘆せずにはいられない。まあ、確かに空から女の子が降ってきたら、地面に衝突してぶっ壊れるのは自明の理ではありますが、それを大量の降らせようとするかね?

鉄人には昔亡くした想い人がおり、その少女がメテオガールと深く関わってきます。メテオガールと会話したい、という何やら訳知り顔の変な後輩・羽根とともに、メテオガールをめぐる騒動に巻き込まれていきます。

少女型ロボットがその辺に振ってきてスクラップになるので、エグ目の描写もあり。ただし、ロボットなのでさほど気持ち悪くはなく、無感情な表情はグロさよりも不気味さを感じさせます。このロボットは何故降ってくるのか、その真相を解くまでがこの作品の大きな柱になりそうです。

試し読みはこちら。〆

「悪食のマリア」



悪食のマリア(1) (アクションコミックス)

おすすめコミック。「復讐教室」の要龍著。

特別な人間のみ入学できる、全寮制のミッションスクール・聖アヴリーン学園。教師が一人、シスターが一人、生徒数はたったの13人の女子。その中の一人、穂村蛍(ほむらけい)は、幼いころに両親を何者かに殺された過去を持つ。ある日の晩餐の際、停電が起きたわずかな時間の間に、生徒の一人が凄惨な死を遂げる。その光景に、蛍は両親を殺した「化物」のことを思い出し……。

外界から閉ざされた学園と、一癖も二癖もある生徒たち。殺人事件が起きたというのに警察に連絡するわけでもなく、翌日から日常の生活が再開する異常な状況。容疑者は残された12人の生徒。主人公・蛍は、探偵役の少女と共に、恐怖に震えながらも、生徒を殺した犯人(人を喰う化物?)を見つけ出す……というあらすじと思いきや、蛍の復讐心というか闘争心が物語を意外な方向へと導きます。

殺される前に犯人を見つける、のではなく、犯人(おそらく両親の仇)を見つ出して逆にぶっ殺す。

化物だろうが殺す。友達だろうが殺す。自分たちが学園から逃げ出すのではなく、仇敵を学園から決して逃がさず、ここで殺る。復讐を遂げる……。端麗な顔だちに似合わず、激烈なメンタルの持ち主、蛍さん素敵です……。

このままだと蛍のジェノサイドが始まってしまうので、探偵役の美少女・祭(まつり)が何とかするかと思われますが、敵は人の形をして人を喰う化物らしく、犯人探しも一筋縄ではいかないはず。変則クローズドサークル系ホラーものとして、この先の展開に期待。

試し読みはなし、掲載誌不明(巻末情報がないので調べられず)。ううむ、もう少し情報が欲しい……。〆

「クソゲー・オンライン(仮)」



クソゲー・オンライン(仮) 1 (ヤングアニマルコミックス)

おすすめコミック。漫画:東雲太郎、原作:つちせ八十八、キャラクターデザイン:にろ‎、東雲太郎。ヤングアニマル増刊Arasi連載中。ラノベ原作のコミカライズ版です。

史上初・史上最大にして史上最高のVRMMO「ソード&マジック・オンライン」。しかし、その評価は「クソゲー」。それでもこのゲームを愛してやまない剣士ササラキは、パーティメンバーのアズラエル、リズナとともに、ダンジョンに挑戦し続けていた。ある日、ササラキは偶然からデバッグルームに迷い込み、ゲームマスターを名乗る少女に出会う。少女の名は創生の女神アリス。このゲームを立て直すべく、協力者を探していた彼女は、ササラキにゲームマスターになって、このゲームの存続をかけて一緒にがんばりましょうというが……。

とにかくバグだらけ、開発者は逃げた、運営存続の危機。そんなMMORPGのゲームマスターになって、運営を立て直しましょう、というお話。

バグのレパートリーは枚挙にいとまなく、テレポートしたら真っ裸>ノーマナー規定として即死。手に入れたギルドハウスには入れない。ガイドの妖精・フュリーは口が悪い上に、バグもすべて仕様と言い張る役立たず……。

こんなゲームではありますが、VRMMOのリアルなファンタジー世界の冒険、プレイヤー固有のスキル(一人一人にオリジナルスキルがある)など、コアなユーザーからは支持されている状態。バグさえなければ。

ササラキは、このゲームを続けていきたい、もっと良くしていきたい、仲間たちと一緒にいたい、という思いから、ゲームマスターという重責を担うことになります。まずはバグをつぶしてダンジョンを作って……女神アリスと協力し、ユーザーたちの声を聴き、立て直しを目指します。この「クソゲー」を最良のゲームにすることができるのか? が見どころです。

試し読みはこちら。〆

「けものフレンズ」についての感想(後半)



ねんどろいど けものフレンズ サーバル ノンスケール ABS&PVC製 塗装済み可動フィギュア
グッドスマイルカンパニー(GOOD SMILE COMPANY)

……実は放送中に感想(前半)を書いていて、終わったら後半をやろうとして完全に忘れてました。
ねんどろいどサーバルが届いて思い出したので、ブームがほぼ過ぎ去っている今、あえて感想戦後半。
ま、対した内容じゃないので、ジャパリパーカーの思い出話だと思ってみてください。

※前半の感想振り返り(第六話まで)はこちら

前半で謎となっていた部分が徐々に解き明かされ、予想通りかばんちゃんはヒトだとわかった第7話「じゃぱりとしょかん」。

アプリの図書館はラノベや攻略本やら民明書房もどきが置いてある中々カオスな場所でしたが(参考)、アニメではいたってまじめな場所。そして同じく大活躍した博士と助手が登場と、なかなか楽しいお話でした。この二人は性格まんまでしたね。

そしてそこで作ったのはカレー。ちゃんと肉なし料理で一安心(流石に牛肉とかだと色々なあれが)。アニメ全編通して、食べ物がこのカレーとアルパカの紅茶とジャパリ饅頭ぐらいで、味気なかったのは仕方がないけどちょっと残念。

というのも、アプリはイベントごとの回復アイテムが、毎回何らかのお菓子やら飲み物だったので、もうメニューがこれしかないんかい、というパークの退廃感を余計感じて寂しい。……そういえば、オオカミグループの時に出てきた回復アイテム「赤ずきんタルト」を、ガチで作った人がいました。多分、ツイッターで検索かければ出てきます。完全再現していたはず。

第8話「ぺぱぷらいぶ」は、ごめんなさい、本当に声優かこの娘らは? ……と思ってましたが、それなりの演技はできていて驚きました(失礼)。芸達者なマーゲイに助けられている印象はありましたが、キャラは出てたのかなと。その後のMステ出演など、だいぶ背伸びしつつも活躍中で何より。二期もあることだし、がんばってもらいたいものです。できれば、演技も磨いてもらいたいところではありますが。

なお、PPPの初代は4人とのことで、これがPIP(Penguin Idol Project)の4人だとすると、二代目の3人時代ってなんじゃろ? という疑問を残してくれてます。考察班の楽しみはまだまだありますね(ちなみにアプリにはロイヤルもジャイアントペンギンもいませんでした)。

第9話「ゆきやまちほー」。泣きますわ。2ch名物のキタキツネおじさんではありませんが、キタキツネとギンギツネのコンビが好きでして、こいつらは登場するたびに二人で仲良く何かやってるのがほほえましいのです(参考)。そして、ゲーマーのキタキツネがプレイしようとしていたゲームのBGMが……アプリ版のオープニング曲♪ のちにパレード曲にも使われていますが、大変懐かしゅうございました……。

第10話「ろっじ」以降はネタバレ回避のために、言動気を付けていきます。がっつり登場しだすパークガイドさんは、アプリ版のナビゲーター役、ミライさんです。隙あらば動物解説。会話パートの際の、ちょっとやばいぐらいの「けもの愛」を持つ人として有名ですが、戦闘中もこの人がしゃべり続けてました。敵撃破時の「パッカーンと撃破です!」、敵のスキル?使用時の「危ない! バックバック! 回避~!」が妙に耳に残ってます。ガチャで★5確定時は、「出会えた奇跡に感謝しましょう!」というセリフを言ってくれたり(アニメでも、とあるシーンで言ってましたね)。

迷推理「あなたはヤギね!」のアミメキリンの声優・野中藍さんは、アプリ版のサーバルということで、実は夢の邂逅です。夢と言えば、タイリクオオカミお姉さまの怖い話に出てくるのは、夢の中イベントで出てきたユメリアンのことかも(参考)。レイドボスを倒し続けて、大量の枕を集めるという、カオスなイベントでした。まあ、芋ほりをはじめ、アプリのイベントはぶっ飛んでるものが多かったので、いたって平常運転ではあったのですが(ちなみにアプリは、イベントタイトルに「みんなで」とついているのがレイド)。

第11話「せるりあん」。さらっと「最初から野生解放で行くぞ!」というワードが出てきますが、これはアプリ版では限界突破のことでした。方法は同じキャラの獲得か専用アイテムの使用。★3フレンズでも野生解放を繰り返して強くし続ければ、★5初期よりも強くなるという。イベント入手のフレンズは、イベント中に何度も獲得して、野生解放させていくのがセオリーでした。

「四神(ししん)」。ゲンブが好きだった思い出。ジェラシーが原因で吹雪を起こし、その結果PIPにのされるというへっぽこっぷりが良い。セイリュウがアホみたいに強かったのですが、毒が有効なのが分かると、なんとか倒せるぐらいになっていたかと。セイリュウの会話パートは、フレンズ間ではあまり見ない口論が発生していて印象的でした。センちゃん格好いい。

第12話「ゆうえんち」。予想していた結末とはちょっと違ってました。もっと分からないことだらけで、話が散らかって終わると思ってましたが、おおよその伏線に区切りをつけ、次へつながる形にしてくれたのは良い。

かばんちゃんの秘密は大方の予想通りですが、出現の原因はちょっとはずれ(ヒトの想い出から生まれた、とかその辺考えてました)。というか、髪の件は、色々と倫理的にまずいんじゃいかしら、という危惧を抱かざるを得ず。サンドスターの力さえあれば、量産できるってことなのでは……。まままま、サンドスター自体が未知の物体なので、謎は逆に深まったのでよしということで。終わりよければすべてよし! わーい、たーのしー!!

最後に、元アプリ勢として、アニメ第二期にむけて期待することを何点か。
・親友のカラカル出してあげて……(アニメでは、サーバルの親友枠がかばんちゃんに奪われたため出番なし)
・ハクトウワシ、タカとか、タカ系の猛禽類出してあげて……(レッツ、ジャスティス! キャラは立っているので使いやすいのでは?)
・ルプ姉(セーブルアンテロープ)とルペラ(グアダルーペカラカラ)出してあげて……(個人的に好き)
アプリ版はやたら鳥系のフレンズが多いが特徴なので、ちょっとはかまってあげて欲しいところ。

監督問題で色々もめてましたが、商業に寄りすぎた作品にならないことを祈ります。少数精鋭で作ったからこそ、荒はあるけど独創的な作品になったと思うので。製作陣が変わっても、土台を変えなければ、近似かつクオリティアップという続編の命題は達成できるはず。はず、はず……。思い切って主人公変えてもよし、時代を変えてもよし、ただし、ジャパリパークの物語であってほしい。「野生」を失ってしまうと、とたんに動物としての魅力が薄れてしまうので、そこだけはがんばっていただきたい! 〆。

追伸
アプリ版のストーリーは有志がまとめてます。
以下参考のほど。
特にメインストーリーは必見!
イベントはゲームのWikiなどで順番を調べてから、順番通りに見た方がよいです。
キャラクターがどんどん追加されていくので、バラバラに見ると混乱する可能性ありです。

アプリ版けものフレンズメインストーリー&裏ストーリー
http://www.nicovideo.jp/mylist/58366323

青年のけものフレンズ動画 ストーリー(イベント関連)
http://www.nicovideo.jp/mylist/58696850

アプリ版けものフレンズ(イベント関連)
http://www.nicovideo.jp/mylist/58729037

※個人的なおすすめは、節分の時のイベント
http://www.nicovideo.jp/watch/sm31030441

「少女Aの悲劇」



少女Aの悲劇(1) (講談社コミックス)

おすすめコミック。漫画:あさの、原作:中村力斗。マンガボックス連載終了、全2巻完結。

女子高生・浅川結真(あさかわゆま)は宇宙人である。宇宙船での登校中、尿意に耐えきれず不時着した際に、その様子を同級生の林秀雄に目撃され、さらに失禁してしまう。宇宙人であることがばれてしまった結真は、林くんに秘密を守ってもらうために、彼を監視することを提案する。しかし林くんはそんなことにまったく興味はなく、受験の邪魔はするなと邪険にする始末。かくして、宇宙人の女の子と、それを知りながらまったく興味を持たない男の奇妙な学生生活が始まった。

自分の秘密をばらされないように、同居して監視することになるという、ラブコメっぽいあらすじですが、何せ林くんがまったく結真に関心を持たず、むしろ早く去れと思っているので恋に発展しません。この林くん、受験以外に興味はないので、周りをうろちょろしてトラブルを招き込む結真に対しては、罵詈雑言の嵐。かつて、これだけヒロインを無碍(むげ)にする主人公がいただろうか……。

対する結真は、ひどい状況になってしまったものの、持ち前の明るさと、地球に残りたい一心で、林くんの理不尽な言葉の暴力に立ち向かいます。非常識な林くんをどこか憎めないやつと思っているようで、何とかして抗おうとツッコミという形で一応努力はします。が、やはり通じず倍返しの毒舌をくらう日々。

仲が良くも悪くもない不思議な関係のまま、やがて結真にあるやっかいな特性があることが分かります。その特性により結真は悩み、自信が下した決断によって、二人に大きな転機が訪れます。はたして、二人の関係はどうなってしまうのか?

試し読みはこちら。〆

「終極エンゲージ」



終極エンゲージ 1 (ジャンプコミックス)

おすすめコミック。漫画:三輪ヨシユキ、原作:江藤俊司。少年ジャンプ+連載中。

地球が宇宙の中心になっている超未来。全宇宙を巻き込んだ格闘大会「地球女王決定戦」。各惑星の代表が、戦って戦って戦い抜いて、最も強い女性が、地球王の妃となり、宇宙の実権を握ることになる。ナヴィア星の代表・キーアは、偶然にも次期地球王ルス・ユガに出会い、恋に落ちる。ルスのために勝利を誓うキーアであったが、初戦から最強の戦士・ディアナと戦うことになってしまう。果たしてキーアは勝利し女王となることができるのか……。

という冒頭から始まりますが、諸般の事情により、話は未来に飛びます。いや、一話丸ごとってすごいわ。

ルスの息子、クリシュナ王子は、地球の王が名ばかりとなり、女王に支配されることを危惧していました。ならば自分で女王を育てようと、自分のクローン(♀)を作り出し、地球最強の花嫁にすることを思いついてしまいます。かくして生まれた究極の花嫁候補・カルキ。彼女を強くし、地球女王決定戦の勝利させようと修行を続けますが、思ってもいない事態が発生します。

自分のクローンでありながら、自分と異なる思想を持つ女の子を育成し、将来の妃にしようという、ぶっ飛んだお話。クローンの方は色々問題ありで、こいつを何とかして制御しなければ……という感じで旅が始まりますが、次第に問題なのは王子の方であることが判明します。王子に言われるがまま、各星の強敵を打倒し、女王になった先に待つ未来は、果たして地球にとってよい未来なのか、悩みながらカルキは成長していきます。

王子と王妃候補、全宇宙の未来を決める二人の旅は、宇宙の存亡をかけた大冒険となりそうです。

試し読みはこちら。〆

「あいどるスマッシュ!」



あいどるスマッシュ!(1) (サイコミ)

おすすめコミック。TNSK著、サイコミ連載中。

時はアイドル世紀末。文明は衰退し、アイドル同士の争いが絶えない世界。300年に一度開催される「アイドルスマッシュ」に勝利するため、今日もアイドルたちは戦い続ける。新人アイドル・つくねは、普段は地味な干物女。しかし、ファンの応援を得ると、飛び切りの美少女に変身。歌って踊って戦って、頂点を目指して邁進する。

曲を歌う=必殺技で攻撃する、というような感じで、アイドル同士で戦うバトルもの。メイドアイドル、不良アイドル、妹系アイドルなど、さまざまなアイドルがアイドルスマッシュを目指して競い合います。

世界観は「北斗の拳」のような世紀末となっており、荒くれもの=はぐれアイドルのような形で、そこかしこに存在する模様です。この辺り、近代劇にしなかったのは、先に何があるか分からない不安感をあおるために、一役買ってます。つくねの旅は、後戻りできない、荒野をさまよう危険な冒険なのです。

アイドルの戦いは、基本的に肉弾戦ですが、アイドルによっては、例えば常にバラを出し続けることができるなど、特殊な能力を持つ者もいるようです。はたしてアイドルと言っていいのやら戸惑いますが、基本的には歌って踊って可愛いので、まあOK。ヒロインつくねが一番シンプルで地味な感じもしますが、まだ底を見せていないこともあり、今後の成長と活躍に期待。

試し読みはこちら。〆