カテゴリー別アーカイブ: おすすめコミック

「死神坊ちゃんと黒メイド」



死神坊ちゃんと黒メイド 1 (サンデーうぇぶりSSC)

おすすめコミック。井上小春著、サンデーうぇぶり連載中。

5歳の時に魔女に呪いをかけられ、触れた生物の命を奪う体になってしまった坊ちゃん。人の命も例外ではなく、家族から遠ざけられ、執事とメイドと3人で暮らすことになってしまった。孤独な彼を励ますのは、メイドのアリス。坊ちゃんに好意を持ち、逆セクハラ気味のアプローチをかけてくる寂しくもうれしい日常。

命を奪うのが怖くて、動物や植物など、生物に触れない優しい坊ちゃんと、その坊ちゃんが思わず触りたくなるアプローチをかけてくる可愛くて巨乳のメイド。触れてみたい、しかし触れたら殺してしまう……という、禁断のおさわり禁止コメディ。

イニシアティブを持っているのは常にアリスの方で、毎回毎回セクシー(?)に迫るのではあるが、決してエロ展開にはならない(なったらヒロイン多分死ぬ)純愛もの、という斬新なジャンルです。坊ちゃんの呪いが解け、二人が無事結ばれる日が来るのか、それとも永遠に結びつくことはないのか。

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「楽園の神娘」



楽園の神娘(1) (アフタヌーンKC)

おすすめコミック。大北真潤著、good!アフタヌーン連載中。

120年前、とある研究所の事故によって、人類がほぼ滅亡した世界。生き残った人類は、花精種(ダフネ)と呼ばれる、植物と人間のキメラを作り出して労働力とし、復興を目指していた。あるラボの博士・ムラセヨースケは、事故当時にカプセルに逃げ込み生き残った少女・サガノメイを発見する。メイの体は崩壊寸前だったため、手術で別の体をあてがい、存命させることに成功する。しかし、この世界で生身の女性は希少な存在であったため、メイは権力者からその身を狙われることになってしまった……。

「神娘」と書いて、クロリス、と読みます。最近はやりのポストアポカリプスもの。知らぬ間に世界は崩壊し、目を覚ましたら知らない場所、幼女の体になっていたメイ(元々は16歳の学生)。ほとんど人間のいない環境で、助けてくれたムラセとともに、自分をさらいにやってくる権力者の刺客たちと戦いながら逃避行を続けます。

この世界の特徴的なところは、やはり花精種(ダフネ)と呼ばれる人造人間の存在。観賞用や兵装用など用途に分けられて製造されており、元の植物の特徴を生かした性質を持っています。例えば、姫天鼓(ヒメマクロケントラ)というサボテンのダフネは、大量の鋭い針で攻撃するなど、植物の擬人化のような形になっています。

また、核(カプラー)と呼ばれる球状のコアのようなものがあり、これが破壊されなければ復活できるという性質を持ちます。よって、戦闘は核のつぶしあいとなり、核さえあれば、復活させることができるムラセは重要な存在。そして、まったく力を持たない、死んだら終わりのひ弱な人間の少女が、ヒロインのメイという状況。

花精種達が跋扈する奇妙な世界で、迫りくる刺客たちから逃げのび、メイを保護してくれる場所を目指して、二人は旅を続けます。

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「ブランクアーカイヴズ」



ブランクアーカイヴズ(1) (アフタヌーンKC)

おすすめコミック。交田稜著、good!アフタヌーン連載中。

認知拡張症候群。その病気の患者は、対象の脳にアクセスし、幻覚を見せたり思考を読んだりできる。この病気についての相談所「社会福祉法人アーカイヴス」に、一人の少女が訪れる。らいかと名乗るその少女は、自分が誰にも視認できなくなってしまう症状が発症していた。アーカイヴスの調査員であり、人の心を読める症状を持つ吉野ひばりは、らいかを助けることを約束するが……。

「症状」によって、特殊な力を実現する「認知拡張症候群(ACS)」。人によって症状が異なり、本人も気づいてないこともあるという。その病気を発症した患者の調査、支援を行うのが主人公らのお仕事。

心を読んだり、透明になったり、危機感値ができたり、一般的には「特殊能力」と呼びたいところですが、作中では「症状」である、とされ、あくまで症状に悩む病気の患者を救うという形になっています。

相手の脳に信号を送って幻覚を見せる点など、カオスヘッドのギガロマニアックスやカオスチャイルド症候群を彷彿させますが、非常に限定的な能力で万能ではないこと、当人たちが認識できていないこともあり、ちょっとだけ異なります。

他人に視認されなくなってしまったヒロイン・らいかですが、悲観的になりすぎることはなく、その能力をいかんなく発揮した活躍(主に金属バットによるステルス襲撃)を見せます。鏡や、スマホのカメラなどの電子機器を介さなければ発見できず(そのため扉絵がガラス越しなのかと)、粗暴気味な性格も相まって、ほとんど無敵のアサシン状態。

一方、クールで理知的なひばりは、諸般の事情で子供嫌い。人の心を読めますが、触られると情報過多でショートしてしまうという弱点を持ち、らいかを使いこなすのに一苦労。数々の症状を持つ患者に対し、このでこぼこコンビで解決を目指すバディものとなっています。

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「魔女の家 エレンの日記」



魔女の家 エレンの日記 1 (ドラゴンコミックスエイジ か 1-4-1)

おすすめコミック。「かりん」「碧海のAiON」の影崎由那著、原作:ふみー。月刊ドラゴンエイジ連載中。

貧民区、路地裏の小さな家に暮らす少女・エレン。生まれつき病気で顔や足の皮膚はただれ、関節にも異常があり歩くのもままならない。母の介護を受け、ベッドの上でただ生きているだけの毎日だった。ある日、家の外で、黒猫の死骸を見つけ、哀れに思ったエレンは、家を飛び出し死骸を埋葬する。その日から、何かの歯車が狂い始め、彼女の世界は一変していく……。

謎解きADVゲーム「魔女の家」のスピンオフ作品。同名ゲームの前日譚を描いた小説のコミカライズ版です。ゲームでは主人公はヴィオラですが、この作品は敵役エレンが主人公となります。

愛と憎しみがたっぷりつまった物語です。醜い自分、思うように動かない体への憎しみと、それを誠心誠意介護してくれる母親への愛。しかし愛憎は裏返しのもの。母親の裏切りがエレンの憎しみに火をつけ、やがて魔女へと堕ちていくことに。

ひと悶着あった後、ようやく安息の地を手に入れたかと思いきや、「魔女の家」と言われたそこは、人間の命を欲する怖ろしい場所でした。エレンは自分の願いをかなえるために、魔女として、残酷な活動を開始してしまいます。このまま活動を続け、願いをかなえることができるのか、それとも彼女を止めるものが現れるのか?

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「ゴブリンはもう十分に強い」



ゴブリンはもう十分に強い (1) (電撃コミックスNEXT)

おすすめコミック。サラマンダ著、コミック電撃だいおうじ連載中。

魔王に仕え、勇者と戦うゴブリン。普通のファンタジーなら雑魚キャラクターだが、偶然から勇者を殺りまくり、LV99(カンスト)になってしまった最強ゴブリンがいた。その名もホンワサビ。強すぎるゴブリンさんは、今日もどこかで勇者をやっつけるのだった。

いわゆる、魔物側から見たファンタジーもの。基本的に下っ端の種族、MP0で魔法が使えない、倒したら1経験値と2ゴールド、しかし最強のゴブリンさんは魔王様と五分の強さ、というわけ分からん設定が存分に生かされたファンタジーギャグ作品。ゴブリンさんの日常もの……と言っていいのだろうか。

勇者一行は死んでも何度も復活できるという世界観となっていて、ゴブリンさんがやってることは人殺しなのですが、ゴブリンさんが強すぎて勝てる気しない&明るい性格と相まって、罪悪感がまったくありません。魔物の敵である人間たちを、さくさく殺って、脅威を取り除きつつお金を稼ぐ、というのがゴブリンさんの日常。ゴブリンさんにとって、勇者はレベルが低くてもゴールドを稼げるサービスモブ扱いです。

数多く出現する勇者たちの中で、異世界から召喚された勇者アキだけは特別で、ゴブリンさんに倒されすぎて、すでに戦う意欲もないというダメっ娘。そんなアキを見かねたゴブリンさんは、彼女を元の世界に帰してやるため、何かと手を尽くしてやるのです(ただし、最後にはしっかり殺る)。

一見ヘタレに見える勇者アキは、実は潜在的に強力な力を秘めているらしく、その成長を楽しみに見守るゴブリンさん。まあ、それでも遭遇したら問答無用で殺っちまうのですが。ゴブリンだもの。

いつか最強のゴブリンさんが、成長したアキに倒される日が来るのかもしれない、そんな期待を持ちつつ、ゴブリンさんのスローライフを楽しみましょう。

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「忍ぶな! チヨちゃん」



忍ぶな! チヨちゃん 1巻 (ハルタコミックス)

おすすめコミック。設楽清人著、ハルタ連載中。

雀流くノ一・雀チヨ代は女子高生。忍ぶのは得意だが、コミュニケーションは大の苦手。そんな自分に優しくしてくれたワタル君に一目ぼれしてしまったチヨちゃんは、彼に告白するために、今日も忍びの技でアプローチをするのだが……。

分身の術、ムササビの術など、多種多様な忍法を使いこなすチヨちゃんですが、恋には超奥手で対人能力も低いのが弱点。そんないじらしいチヨちゃんが巻き起こす騒動を描いたコメディです。

雀の僕(しもべ)・チュン吉、厳しい父、ライバルの女の子、妹のサヨ代を巻き込み、チヨちゃんの告白のための戦いは今日も続きます。

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「いつかみのれば」



いつかみのれば1 (百合姫コミックス)

おすすめコミック。西あすか著、コミック百合姫連載中。

総合格闘家の父を持つ女子高生・揺篭みのる(ゆりかごみのる)。ある日突然、父親の夢をかなえるために、一緒にラスベガスへ引っ越すことになってしまう。しかし、たまたま通りすがったゲームセンターで、自分と同じ学校の格闘ゲーマー少女・四条と出会い、ゲーマーとしての才能を開花させる。みのるは、自分の才能を見込んだ四条から強く引き留められ、両親と離れ日本に残ることとなった。以降、二人で切磋琢磨し、最強のゲーマーを目指していくが……。

なんと百合姫で掲載している、比較的本格的な格闘ゲーマー漫画。一応ヒロイン二人は百合なのか……!?

格闘ゲーム大好きな四条が、才能はあるが知識はないみのるを、いっぱしの格闘ゲーマーに育てるお話。ただ、そこまで本気でゲームに打ち込む気のないみのるは、四条の押し付けやガチっぷりに戸惑います。二人の気持ちは離れかけますが、四条の真摯な気持ちを受け入れ、みのるは成長していきます。やがて、強敵(ライバル)の女子ゲーマー・ZTTに出会い、彼女を倒すことを目標に、二人で協力して格闘ゲームに取り組むことになります。

ライトなノリなのかなと思ってみてみると、フレームの説明などがガッツリ見開きでされていたり、格闘ゲームをする上に、初心者がぶち当たる壁や不文律を細かく描写しています。好きではなく強いキャラクターを選べと言われて、混乱するみのるなどがそれで、他にも格闘ゲームあるあるが多々あり、格闘ゲームが好きな人はかなり楽しめます。空中コンボをくらったみのりのセリフ「私のキャラが…ずっと空を飛んでる…」は個人的にかなりツボ。

二人がプレイするゲーム「アイアンキャットデストロイヤーズ7 GODDESS REVELATION」は、おそらく「鉄拳7」をモチーフにしていると思われ、知っている人はニヤリとするような技なども使われています。実は父親が関わっていたくだりなどは、確かになくはないなと納得。みのるがゲームを続けるモチベーションとしては最高の理由となりますが、その理由は中身を見て確認していただきたい。

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「隕石少女」



隕石少女 1 (少年サンデーコミックス)

おすすめコミック。石山り~ち著、週刊少年サンデー連載中。

3年前、突然空から少女型のロボットが降ってきた。落下の衝撃でバラバラになったロボットは、出自不明、何故降ってきたかは謎のままだった。隕石少女:メテオガールと名付けられたそれは、世界中で毎日降ってくるようになる。最初、原因不明の脅威に振り回された人類だったが、次第になれ、今では雨や雪のような日常の出来事となっていった。高校2年生・岩崎鉄人は、とある日、落下しても完全に故障せず、動き回るメテオガールに遭遇する。そのメテオガールをめぐり、何やら怪しい組織とも対峙することとなり、メテオガールをめぐる事件に巻き込まれていくことになる……。

よくぞこんな設定を思いついたと、感嘆せずにはいられない。まあ、確かに空から女の子が降ってきたら、地面に衝突してぶっ壊れるのは自明の理ではありますが、それを大量の降らせようとするかね?

鉄人には昔亡くした想い人がおり、その少女がメテオガールと深く関わってきます。メテオガールと会話したい、という何やら訳知り顔の変な後輩・羽根とともに、メテオガールをめぐる騒動に巻き込まれていきます。

少女型ロボットがその辺に振ってきてスクラップになるので、エグ目の描写もあり。ただし、ロボットなのでさほど気持ち悪くはなく、無感情な表情はグロさよりも不気味さを感じさせます。このロボットは何故降ってくるのか、その真相を解くまでがこの作品の大きな柱になりそうです。

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「悪食のマリア」



悪食のマリア(1) (アクションコミックス)

おすすめコミック。「復讐教室」の要龍著。

特別な人間のみ入学できる、全寮制のミッションスクール・聖アヴリーン学園。教師が一人、シスターが一人、生徒数はたったの13人の女子。その中の一人、穂村蛍(ほむらけい)は、幼いころに両親を何者かに殺された過去を持つ。ある日の晩餐の際、停電が起きたわずかな時間の間に、生徒の一人が凄惨な死を遂げる。その光景に、蛍は両親を殺した「化物」のことを思い出し……。

外界から閉ざされた学園と、一癖も二癖もある生徒たち。殺人事件が起きたというのに警察に連絡するわけでもなく、翌日から日常の生活が再開する異常な状況。容疑者は残された12人の生徒。主人公・蛍は、探偵役の少女と共に、恐怖に震えながらも、生徒を殺した犯人(人を喰う化物?)を見つけ出す……というあらすじと思いきや、蛍の復讐心というか闘争心が物語を意外な方向へと導きます。

殺される前に犯人を見つける、のではなく、犯人(おそらく両親の仇)を見つ出して逆にぶっ殺す。

化物だろうが殺す。友達だろうが殺す。自分たちが学園から逃げ出すのではなく、仇敵を学園から決して逃がさず、ここで殺る。復讐を遂げる……。端麗な顔だちに似合わず、激烈なメンタルの持ち主、蛍さん素敵です……。

このままだと蛍のジェノサイドが始まってしまうので、探偵役の美少女・祭(まつり)が何とかするかと思われますが、敵は人の形をして人を喰う化物らしく、犯人探しも一筋縄ではいかないはず。変則クローズドサークル系ホラーものとして、この先の展開に期待。

試し読みはなし、掲載誌不明(巻末情報がないので調べられず)。ううむ、もう少し情報が欲しい……。〆

「クソゲー・オンライン(仮)」



クソゲー・オンライン(仮) 1 (ヤングアニマルコミックス)

おすすめコミック。漫画:東雲太郎、原作:つちせ八十八、キャラクターデザイン:にろ‎、東雲太郎。ヤングアニマル増刊Arasi連載中。ラノベ原作のコミカライズ版です。

史上初・史上最大にして史上最高のVRMMO「ソード&マジック・オンライン」。しかし、その評価は「クソゲー」。それでもこのゲームを愛してやまない剣士ササラキは、パーティメンバーのアズラエル、リズナとともに、ダンジョンに挑戦し続けていた。ある日、ササラキは偶然からデバッグルームに迷い込み、ゲームマスターを名乗る少女に出会う。少女の名は創生の女神アリス。このゲームを立て直すべく、協力者を探していた彼女は、ササラキにゲームマスターになって、このゲームの存続をかけて一緒にがんばりましょうというが……。

とにかくバグだらけ、開発者は逃げた、運営存続の危機。そんなMMORPGのゲームマスターになって、運営を立て直しましょう、というお話。

バグのレパートリーは枚挙にいとまなく、テレポートしたら真っ裸>ノーマナー規定として即死。手に入れたギルドハウスには入れない。ガイドの妖精・フュリーは口が悪い上に、バグもすべて仕様と言い張る役立たず……。

こんなゲームではありますが、VRMMOのリアルなファンタジー世界の冒険、プレイヤー固有のスキル(一人一人にオリジナルスキルがある)など、コアなユーザーからは支持されている状態。バグさえなければ。

ササラキは、このゲームを続けていきたい、もっと良くしていきたい、仲間たちと一緒にいたい、という思いから、ゲームマスターという重責を担うことになります。まずはバグをつぶしてダンジョンを作って……女神アリスと協力し、ユーザーたちの声を聴き、立て直しを目指します。この「クソゲー」を最良のゲームにすることができるのか? が見どころです。

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「少女Aの悲劇」



少女Aの悲劇(1) (講談社コミックス)

おすすめコミック。漫画:あさの、原作:中村力斗。マンガボックス連載終了、全2巻完結。

女子高生・浅川結真(あさかわゆま)は宇宙人である。宇宙船での登校中、尿意に耐えきれず不時着した際に、その様子を同級生の林秀雄に目撃され、さらに失禁してしまう。宇宙人であることがばれてしまった結真は、林くんに秘密を守ってもらうために、彼を監視することを提案する。しかし林くんはそんなことにまったく興味はなく、受験の邪魔はするなと邪険にする始末。かくして、宇宙人の女の子と、それを知りながらまったく興味を持たない男の奇妙な学生生活が始まった。

自分の秘密をばらされないように、同居して監視することになるという、ラブコメっぽいあらすじですが、何せ林くんがまったく結真に関心を持たず、むしろ早く去れと思っているので恋に発展しません。この林くん、受験以外に興味はないので、周りをうろちょろしてトラブルを招き込む結真に対しては、罵詈雑言の嵐。かつて、これだけヒロインを無碍(むげ)にする主人公がいただろうか……。

対する結真は、ひどい状況になってしまったものの、持ち前の明るさと、地球に残りたい一心で、林くんの理不尽な言葉の暴力に立ち向かいます。非常識な林くんをどこか憎めないやつと思っているようで、何とかして抗おうとツッコミという形で一応努力はします。が、やはり通じず倍返しの毒舌をくらう日々。

仲が良くも悪くもない不思議な関係のまま、やがて結真にあるやっかいな特性があることが分かります。その特性により結真は悩み、自信が下した決断によって、二人に大きな転機が訪れます。はたして、二人の関係はどうなってしまうのか?

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「終極エンゲージ」



終極エンゲージ 1 (ジャンプコミックス)

おすすめコミック。漫画:三輪ヨシユキ、原作:江藤俊司。少年ジャンプ+連載中。

地球が宇宙の中心になっている超未来。全宇宙を巻き込んだ格闘大会「地球女王決定戦」。各惑星の代表が、戦って戦って戦い抜いて、最も強い女性が、地球王の妃となり、宇宙の実権を握ることになる。ナヴィア星の代表・キーアは、偶然にも次期地球王ルス・ユガに出会い、恋に落ちる。ルスのために勝利を誓うキーアであったが、初戦から最強の戦士・ディアナと戦うことになってしまう。果たしてキーアは勝利し女王となることができるのか……。

という冒頭から始まりますが、諸般の事情により、話は未来に飛びます。いや、一話丸ごとってすごいわ。

ルスの息子、クリシュナ王子は、地球の王が名ばかりとなり、女王に支配されることを危惧していました。ならば自分で女王を育てようと、自分のクローン(♀)を作り出し、地球最強の花嫁にすることを思いついてしまいます。かくして生まれた究極の花嫁候補・カルキ。彼女を強くし、地球女王決定戦の勝利させようと修行を続けますが、思ってもいない事態が発生します。

自分のクローンでありながら、自分と異なる思想を持つ女の子を育成し、将来の妃にしようという、ぶっ飛んだお話。クローンの方は色々問題ありで、こいつを何とかして制御しなければ……という感じで旅が始まりますが、次第に問題なのは王子の方であることが判明します。王子に言われるがまま、各星の強敵を打倒し、女王になった先に待つ未来は、果たして地球にとってよい未来なのか、悩みながらカルキは成長していきます。

王子と王妃候補、全宇宙の未来を決める二人の旅は、宇宙の存亡をかけた大冒険となりそうです。

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「あいどるスマッシュ!」



あいどるスマッシュ!(1) (サイコミ)

おすすめコミック。TNSK著、サイコミ連載中。

時はアイドル世紀末。文明は衰退し、アイドル同士の争いが絶えない世界。300年に一度開催される「アイドルスマッシュ」に勝利するため、今日もアイドルたちは戦い続ける。新人アイドル・つくねは、普段は地味な干物女。しかし、ファンの応援を得ると、飛び切りの美少女に変身。歌って踊って戦って、頂点を目指して邁進する。

曲を歌う=必殺技で攻撃する、というような感じで、アイドル同士で戦うバトルもの。メイドアイドル、不良アイドル、妹系アイドルなど、さまざまなアイドルがアイドルスマッシュを目指して競い合います。

世界観は「北斗の拳」のような世紀末となっており、荒くれもの=はぐれアイドルのような形で、そこかしこに存在する模様です。この辺り、近代劇にしなかったのは、先に何があるか分からない不安感をあおるために、一役買ってます。つくねの旅は、後戻りできない、荒野をさまよう危険な冒険なのです。

アイドルの戦いは、基本的に肉弾戦ですが、アイドルによっては、例えば常にバラを出し続けることができるなど、特殊な能力を持つ者もいるようです。はたしてアイドルと言っていいのやら戸惑いますが、基本的には歌って踊って可愛いので、まあOK。ヒロインつくねが一番シンプルで地味な感じもしますが、まだ底を見せていないこともあり、今後の成長と活躍に期待。

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「被虐のノエル」



被虐のノエル 1 (MFコミックス ジーンシリーズ)

おすすめコミック。原作:カナヲ、漫画:しゃもじ。月刊コミックジーン連載中。

父母をピアニストにもつ、名門の令嬢ノエル・チェルクェッティ。大事なピアノコンクールに向け猛練習し、本番でも完璧な出来だったが、自分よりも下と思っていた友人に敗れ、栄光の式典奏者(グランプリ)を逃してしまう。納得いかないノエルは、主催者の一人であるバロウズ市長にほのめかされ、式典奏者になれなかった真相を知りたければ、午前2時に廃ビルへ来るように言われる。不信をいただきながらも、コンクールの真相を知るために廃ビルへ向かうが、そこで悪魔を呼び出す儀式に利用されてしまう……。

原作は電ファミニコゲームマガジンに掲載されているフリーゲームで、ノベライズもされています。

ノエルは悪魔との契約で、両手両足を切断され、さらに自分を利用した組織に、海に捨てられて殺されてしまいます。しかし、この悪魔との契約は、悪魔側も騙されて契約したものとなったため、怒った悪魔はノエルを助け、復讐を手助けすることになります。

そんな経緯で、世にも奇妙な悪魔と四肢のない令嬢のタッグが結成され、巨悪と戦うこととなりました。義足をつけ何とか歩けるノエルを、万能な悪魔が支え、互いの利益のために協力します。はたしてノエルは復讐を果たし、目的を遂げることができるのか。

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「笑うあげは」



笑うあげは 1 (近代麻雀コミックス)

おすすめコミック。「初愛」の田中ユタカ著。近代麻雀に多分連載中(調べきれず…)。

盲目の美人雀士であり、奇跡の手を持つ治療師(ヒーラー)と呼ばれる女・あげは。視覚障害からくる筋肉の癖で、常に笑っているように見えるが、本人曰く「笑ってなんかいません」。見えない目とその笑顔で、今日も容赦なく勝ちまくる。

目が見えない、麻雀というキーワードから、すぐに思い出すのは、「アカギ」に登場する盲目の代打ち市川。全員が捨て牌を発声するルールと、盲牌のみで勝負しなければならないハンディキャップについては、彼と同じです。

あげはが市川と異なるのは、常にチャーミングな笑顔で戦うところ。サングラスをかけているときが少ないので、目をつむっている描写が多く(というか開かない)、どこぞの黄金聖闘士のような、癒されるようで不気味な雰囲気を持っているところ。

ハンディキャップを感じさせず、ギャンブルに荒ぶる男どもを手玉に取り、多額の掛け金をせしめ、笑顔でニコニコ。時に対戦相手に希望を与え、時に容赦なくむしり取る。女神のような、悪女のようなあげはの活躍が楽しめます。

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「Do race?」



Do race? 1 (ヤングアニマルコミックス)

おすすめコミック。「CLOTH ROAD」のokama著。ヤングアニマル増刊Arashi連載中。

人類が宇宙の星々に移り住むようになった未来のこと。空を飛びワープもできる宇宙服(ドレス)を操り、何億光年さきのゴールを目指す究極のレースがあった。その名も「ドレース」。ドレースのレーサーに憧れた女の子・キュウは、実力がありながら、心優しい性格と、貧乏ゆえに、夢をかなえることができなかった。そんな彼女の前に突如現れたのは、ドレース全冠の女王・ミュラ。ミュラはキュウに才能を見出し、自身のドレス「リリー」をキュウに与えるのだった。念願かなってレースに出れると喜ぶキュウだったが、「リリー」はレースに敗北すると爆発するというとんでもない代物だった……。

非常に説明が難しいのですが、ドレス=空飛ぶF1カーのようなものです。普通のレースと異なるのは、本来のドレスのように、美しく装飾され、その形状によってさまざまな機能を持つ点です。敵を攻撃するものから、自身の速度を上昇させるものなどさまざま。ドレスを着こなすことが、勝利へのカギ。

その中で、キュウのドレスは性能的には最強クラスながら、搭乗者の経験不足、作戦不足で苦戦を強いられます。しかも負けたら爆発する、という恐ろしい仕様となっており、勝利のために知恵を出し、弱点を克服し、仲間の力を借りてチームで戦っていきます。

憧れであり、最強の敵であるミュラ打倒を目指し、宇宙を飛び回るキュウ。負けたら爆発してしまうドレスを着こなし、夢をかなえることができるのか。また、okama先生しか描けないであろう、美麗なドレスも見どころ。繊細な服を描かせれば、この人にかなうものなし。

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「NIRVANA-ニルヴァーナ」



NIRVANA-ニルヴァーナ- 1 (MFコミックス ジーンシリーズ)

おすすめコミック。漫画:沙雪、原作:じん×沙雪(ZOWLS)。月刊コミックジーン連載中。

春秋八千夜(ひととせやちよ)は、現代のナイチンゲールと呼ばれ表彰されるほど、ボランティア活動に取り組む中学生。念願かなって海外ボランティアに参加することになったが、飛行機が事故を起こして墜落してしまう。八千夜が目を覚ますと、そこは異世界。見知らぬ人々に、神「サクヤ様」の生まれ変わりと呼ばれ、崇められることになってしまった。そこへ襲い掛かる外敵。国を守るため、立ち向かうこととなったが……。

母からもらった時計「十二の英雄」を持っていたため、神と呼ばれ、見知らぬ場所の見知らぬ人々のために、悪と戦うこととなった少女。しかし、持ち前のボランティア精神で、難関を乗り切ろうと誓います。

八千夜の戦闘力はほぼなしですが、仲間と涅槃転送(ニルヴァーナ)≒合体することで、転送体(アヴァター)に変身して強力な力を発揮することができます。涅槃転送する相手によって特性や装備が変わり、敵に応じて使い分けながら戦っていきます。(「ビビッドレッド・オペレーション」を知っているのなら、あれのドッキングオペレーションみたいなものだと思ってください)

インド神話をベースにしているようで、ハヌマーンやガルダなどが転送体の名称として登場します。普段はあまり聞かない名称が多く、この手のファンタジーものとしては新鮮な感じ。その分、パッと聞いただけで何のことやらイメージできないこともありますがご愛敬。

世界を脅かす強敵「十悪業(ヴィッカーズ)」たちを倒すには、強力な仲間の協力が必要不可欠。12の国の、12の仲間に会うために、八千夜は旅をします。その過程で自分の弱さを知り、世界の広さを知り、仲間との友情を強めていきます。悪を打ち倒し、世界に平和をもたらすことができるのか。そして、自分の世界に戻ることができるのか? 八千夜の旅は続きます。

公式サイトはこちら試し読みはこちら。〆

「バレーの球語」



バレーの球語(1) (裏少年サンデーコミックス)

おすすめコミック。僕男(ぼくおとこ)著。裏サンデー連載中。個人的にかなりおすすめの作品になりそう。

25歳のフリーター冴島春男。高校時代は熱心にバレーに打ち込んでいたが、今はバイトとパチンコだけのしがない人生。そんな春男に転機が訪れる。友人から高校のバレー部のコーチを務めてくれないかと頼まれ、再びバレーに関われるならと快諾したのだった。しかし、彼が担当することになったのは、男子ではなく女子バレー部だった……。

青年と少女たちのスポコンバレー漫画です。主人公春男と、ヒロインたちの二つの視点から物語は進みます。

自分のミスで最後の大会に負けたことに、今もトラウマを持っている春男。大学ではこれといった目的を持てず中退、その後はなんとなくフリーターを続けているという、なんともパッとしない感じに。思い出すのはかつての自分とミスばかりでしたが、コーチを託されたことで奮起し、再びバレーボールに向き合うこととなります。しかし、男子かと思ったら扱いが難しそうな女子チーム。しかも、思ったより体が動かなくなっている自分に再度失望してしまいます。

そんな彼が出会ったのは、まさにこれからバレーを始めようかという初心者少女・七瀬零奈(ななせれな)。レシーブを教えてと頼む純真で夢見る彼女に勇気をもらい、いつか「どっかんスパイクを打たせてやる!」約束をします。それからは、がむしゃらに、ひたすら自分に向き合い始めます。何かをやるんだ、とにかくやるんだ、やらなきゃだめなんだ、という強い意志を取り戻し、戦う青年(オッサン)が熱く描かれています。

一方で、彼の教え子たちも曲者ぞろい。特に孤高の3年生コンビ美波楓(みなみかえで)と本宮蘭(もとみやらん)は、かつてとある事件で他の部員が去ってしまった後も、二人きりで強くなろうと努力してきた異端の猛者。熱血とか友情とか、少年漫画のような青春を謳歌する少女二人に、春男はどう向き合きあい、信頼を勝ち取ることができるのか。

コーチとして成功し、かつてのトラウマを払しょくすることができるのか、教え子たちはバレーを通して何を学んでいくのか。テーマも面白いし、キャラも可愛いし、色々と展開ができそうで、この先楽しみです。

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「鳥獏先輩なに賭ける?」



鳥獏先輩なに賭ける?(1) (アクションコミックス)

おすすめコミック。「兄の嫁と暮らしています。」の、くずしろ著、漫画アクション連載中。

「私と賭けをしましょう」。鳥獏京(とばくけい)は、無類のギャンブル好き。可愛いけれどちょっとおバカなのが玉にきず。事あるごとに、真面目な後輩・馬締忠(まじめただし)に絡んではギャンブル勝負を申し込むが、まったく勝てずに今日も地団駄を踏むのだった……。

ノリと展開的には、「だがしかし」に近い感じ。扱うものは子供っぽいもので、ルックスは良いのに色々と残念な年上の女性と、振り回される青年という構図も共通です。ただし、こちらは題材がギャンブルとなっています。

ギャンブルと言えば、「カイジ」や「賭ケグルイ」のように、大きな金額や命を懸けて戦うような作品が多いですが、本作はコイントス、じゃんけん、〇×ゲームなど、ギャンブルと言っていいのかどうか、抵抗のある内容の低レベルの勝負が繰り広げられます。また、賭けの報酬も、ジュース一本から己のプライドまで、ゆるい感じの内容となっています。

それもそのはず、鳥獏先輩はちょっとアホ。何の脈略もなく吹っ掛けてくる図々しさが、彼女のチャームポイント。勝算も悪だくみもなく、ただただ、ギャンブルを楽しみたいだけの女子だったのです。良い遊び相手となってしまった馬締君は、そんな先輩をうざいと感じながらも、なんだかんだで勝負してあげる好青年。決して、時折見せる先輩の可愛さと色香に負けているわけではなく。

アホゆえに無意識に振りまいてしまう好意と、真面目ゆえに振り回されてしまう純情。図らずとも進行する、二人の恋のギャンブルの行方はいかに? 

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「怪異撲滅ミンチちゃん」



怪異撲滅ミンチちゃん(1) (ビッグガンガンコミックス)

おすすめコミック。ささきゆうちゃん著、月刊ビックガンガン連載中。

八裂眠千(やつざきみんち)、通称ミンチちゃんは、可愛くて優しくて物静かなクラスのアイドル。春風煌(はるかぜきら)も、そんなミンチちゃんに恋していたのだったが、ある日の放課後、ミンチちゃんがマウントポジションで河童をフルボッコにしていたのを目撃してしまう。以降、何の因果かミンチちゃんの妖怪退治(?)のパートナーとして、様々な怪異に立ち向かうことになったのだった。

タイトルを見た時に「撲殺天使ドクロちゃん」をイメージしましたが、近くて遠い感じです。ストーリーはどちらかというと硬派、シリアスな方で、バトル描写も充実。しかしペンネーム……思い切りましたな。

クラスの女の子が実は妖怪退治のスペシャリスト……というのは、あらすじとしてはよくあるパターンではあるのですが、本作では心身ともに痛みを伴う描写が秀逸です。特に、ブン殴ってわからす、ことにかけては、明確かつ非常に爽快! 冗談みたいに吹っ飛びます。ミンチちゃん容赦ねえ。

ミンチちゃんは単純暴力馬鹿ですが、実はとても友達を大切にする優しい女の子。そんなミンチちゃんを制御するための理性としてキラがおり、そしてもう一人の、か弱くも鉄壁な助っ人とともに、怪異に立ち向かいます。

立ちふさがるのは、いたずら程度から、人の生死を左右するような強力な妖怪までさまざま。今日もどこかでミンチちゃんの大凶神速拳がさく裂する!!

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もう一点。筆者のデビュー作、読み切り作品「きらきら光る姫」の試し読みはこちら。〆