僕のまわりの宇宙人 1 (電撃ジャパンコミックス ム 2-1) (Amazon)
オススメコミック。村崎久都(むらさきひさと)著、電子コミック雑誌「電撃ジャパンコミックス」連載中。
空から降り注ぐ謎の怪光線に包まれ現れた少女・刑部理知(おさかべりち)。偶然それを見てしまった此木彗星(このぎすいせい)は、秘密保持のために理知に記憶を消去されそうになるが、理知の同僚・雪原冬子(ゆきはらとうこ)の計らいで、彼女たちのある調査に協力することを条件に事なきを得る。それから彼は、学園に巻き起こる奇妙な出来事に巻き込まれていくのだった……。
ラノベ、漫画によくあるプロットではありますが(最初は原作ラノベがあるものと勘違いしてました)、微妙に定石を外してくるので思ったより面白い作品。タイトルにあるように、理知と雪原は宇宙人です。任務に熱心だけどドジの理知、ほぼ傍観者ではあるけど頭の切れる(悪知恵の働く)雪原の対象的なコンビと、二人に振り回されながらも前向きな彗星。描写がうまく、キャラクターがよく立っています。
特に雪原の飄々とした独特な言い回しは読んでいて小気味よい。この人は本当に性悪です。彼女に良いように使われる理知と彗星も何か楽しそうで、重要度がいまいち分からない彼女らの”目的”と相まって、ゆる~く楽しく読める作品です。
隔月連載と言うことで、次巻が相当先になると思いますが、楽しみにしています。〆
※この記事は2012/03/05に「Psychelia.com」に掲載したものです。