月別アーカイブ: 2013年7月

「あやかしコンビニエンス」


あやかしコンビニエンス(1) (ダンガンコミックス)(Amazon)

オススメコミック。ヒライユキオ著、ホビージャパンのWEBコミック・ダンガン連載終了。全三巻完結。

大学へ通うため、10年ぶりに故郷へ帰ってきた彩橋あかり。かつて、あかりのおばあちゃんが経営していたコンビニ「あやはし」でバイトすることになったが、そこは田舎の山の中。 誰もこないだろうとタカをくくっていたが、夜中にビールを買いにやってきた客は緑のペンギン、いや河童だった。ここは夜な夜な妖怪たちの集うコンビニ、通称「あやかしコンビニエンス」だったのだ。 同僚の環(たまき)とともに、妖怪たちの接客することになったあかり。田舎町のコンビニに、今日も妖怪変化がやってくる。

人間には見えないように姿を消して入店する彼らを、なぜかあかりは見えてしまいます。フレンドリーで愉快な妖怪たちと、妖怪に負けず劣らずフレンドリーなあかりのハートフルコメディです。妖怪相手に商売してくれるコンビニとあって、人気は上々。あかりに頼みごとをしたり、いたずらしたりと、何かとかしましいけれど、どいつも憎めない妖怪たち。

そして、あかりの同僚・環の正体は猫又。生真面目な性格でよく働きますが、気を抜くと耳や尻尾が見えてしまい、あわてて隠す場面も。無類のUFOマニアで、なんでも宇宙に結び付けて話を大きくするので、いらぬトラブルを巻き起こしたりします。大変かわいらしい。

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「放課後!ダンジョン高校」

放課後!ダンジョン高校 1 (リュウコミックス)(Amazon)

オススメコミック。「ライコネンの熱帯魚」の山西正則著、月刊COMICリュウ連載中。

浜が近くてレジャー三昧、美少女が水着で授業を受けるという噂につられ、孤島の学校・弾正高校に入学した宇佐美くん。 だがしかし、そこは未知の巨大生物が多数出没する危険な島。さらには、高校内に謎の遺跡が存在し、日夜、トレジャーハンターと言う名の生徒達が一攫千金を目指して発掘作業をしているのであった。 一度は島を出ようと決意した宇佐美くんであったが、とある事件で知り合った少女・三笠シオに魅かれ、島に残ってダンジョンに挑むことになる。

巨大なアライグマやダンゴムシ、宇宙人のようなミュータントが出没する危険な島で、謎の遺跡(高校の中庭)の発掘に挑む少年少女の話です。 宇佐美くんは、最初はいやいやながらも、郷に入れば郷に従えとばかりに、宝探しに乗り出すことに。 学園のアイドル・朝生田(あそだ)先輩には、貧弱メガネとののしられながらも、めげずにがんばります。

義足のヒロイン・三笠シオは、普段は物静かな少女ですが、巨獣との戦いとなれば、類まれなる身体能力と義足の一撃で大活躍。自分に優しくしてくれる宇佐美くんを助けるため、一緒に宝探しをしてくれます。 ハンディキャップを持つのに、戦えば一番強いというギャップとかわいらしい方言が素敵。

何かと謎の多い島と学校。遺跡の発掘が成功し、この異常事態の謎を解くことができるのかどうか、宇佐美くんとシオちゃんの恋の行方にも注目。 試し読みはこちら

「しこたま」

       

しこたま 1 (少年チャンピオン・コミックス) (Amazon)

オススメコミック。ニシカワ醇著、別冊少年チャンピオン連載中。

子供のころからの夢”甲子園出場”を目指し、超強豪校・国際天上学園に入学した少女・剛力たま。父との猛特訓で身に付けた「ノーザンクロス投法」より繰り出される速球で、エースとして大活躍する……はずだったが、女子と言うことで入部できず。たまは新しいチームを作り、試合で勝った方が公式な野球部となる賭けに出る。

一方、相撲部では、角界入りが目標と言う少女・大関しこが、圧倒的な強さで道場破りを達成していた。しかし彼女もまた、相撲は女人禁制、しかも上半身裸で取り組むなど破廉恥過ぎるという理由で入部を拒まれてしまう。道場破りの一部始終を見ていたたまは、しこの資質を見抜き、彼女こそ新チームのキャッチャーにふさわしいと勧誘をするが……。

大筋では、よくあるスポ根漫画(女子でも男子に勝てるぞ系)なのに、主人公たちの設定が異色なために、真剣にやればやるほどエロとコメディ色が強くなる変な作品。

例えばピッチャー”たま”は、筋力アップのためのウェイトを、ウエスト、アーム、二―ソックス、さらにブラパッド(50kg×2)、ブルマ(100kg)に仕込むという徹底ぶり。その全てを外した時に真の力が出せます。また、何故かスカートをはいたまま投球することが多く、投げる度にパンチラ…というかパンモロです。

キャッチャー”しこ”は、幼少より力士になるべく育てられたため、マワシ一丁でも羞恥心がありません。(一応少年誌なので)長い髪で乳首を隠し、半裸でバッターボックスに立ちます。野球はど素人ですが、相撲で鍛えられた強靭な下半身と、規格外のパワーで活躍。その他、何かやるたびに大抵は胸圧で制服が吹き飛びます。

一見するとエロコメのようですが、当人達が真剣で、まったく照れる様子がないために、だんだん露出が気にならなくなります。マワシ一丁でバッターボックスに立っていても違和感がない。いや、だいぶあるけど、まあいいか、みたいな。

とりあえず、”しこ”と”たま”がいれば、どんな展開になろうとこの作品は成立します。野球じゃなくてもいいくらいなので、名作「わたるがぴゅん」のようなトンデモ野球、無茶苦茶展開を期待しています。〆

「実は私は」

実は私は 1 (少年チャンピオン・コミックス)(Amazon)

オススメコミック。増田英二著、週刊少年チャンピオン連載中。

考えていることがすぐ顔に出てしまう高校生・黒峰朝陽(あさひ)。嘘のつけない男、隠しごとのできない男として、ついたあだ名が”穴の開いたざる”通称”アナザル”。そんな彼は、クラスの同級生・白神葉子が好きだったが、なかなか告白できずにいた。白神は容姿端麗で口数が少なく、人付き合いも少ないミステリアスな女。友人に励まされ、意を決して告白に向かった朝陽であったが、放課後の教室で見たものは、牙を出し大きな羽を広げて伸びをする白神の姿だった……。

実は私は吸血鬼。秘密がばれてしまったら、学校を辞めなくてはならないけれど、黒峰君が秘密を守れるなら問題ない。しかし、アナザル朝陽が秘密を守り通すことができるのか? 彼らをつけ回すゴシップ好きの新聞部がいたり、白神以上にミステリアスな学級委員長がいたりのドキドキハラハラ系ラブコメ。

普段は無口で気難しい感じの白神ですが、気を許した朝陽の前では、関西弁でフランクな話し方をする女の子。朝陽に負けず劣らず考えていることが顔に出るわ、決して知られてはいけない秘密をあっさり見つかるわで結構ドジで可愛い。

設定はベタながらも、魅力的な登場人物と、展開の良さで読ませます。あと、朝陽は友人に恵まれていてうらやましい。いい奴ばかりです。試し読みはこちら。〆