月別アーカイブ: 2013年10月

「くまみこ」

くまみこ 1 (MFコミックス フラッパーシリーズ)

オススメコミック。吉元ますめ著、月刊コミックフラッパー連載中。

東北のどこか山奥、巫女の雨宿まちと、人語をしゃべるヒグマのナツのまったりヘンテコな日常の物語。

人間と熊の友情を描いたヒューマンドラマ……ではなく、田舎娘で世間知らずの”まち”と、まちを温かく見守る幼馴染にして後継人(熊)にして常識人(熊)のナツのコメディ。

第一話では、田舎を抜け出して都会の高校に行きたいと言い出す”まち”を、ナツは田舎者コンプレックスを抱える君では無理だと諭す。それでも行くと言う”まち”に、都会っ子クイズに正解したら行かせてあげると言い、出した問題は……。

まちとナツの会話劇、まちの田舎娘ぶり、ナツの熊のくせに人間社会に馴染みまくってる様が面白い作品。ユニクロにヒートテックを買いに行くだけで命がけになってしまう展開など、ゆるい中に妙な躍動感がある、謎のプロットが多い。長く続けれそうな内容だけに、今後とも楽しみです。〆

 

「アリスと蔵六」


アリスと蔵六 1 (リュウコミックス)

オススメコミック。「ハックス」「ぼくらのよあけ」の今井哲也著、月刊COMICリュウ連載中。

曲がったことが大嫌い、樫村蔵六(かしむらぞうろく)は、ある日の仕事の帰り、紗名(さな)と名乗るドレスの少女と出会う。何者からか逃げていると言う紗名は、蔵六に自分の家来になれば何でも願いを叶えてやると持ちかける。彼女は自らを、想像すればどんな願いも叶う不可思議な能力”鏡の門(ルッキングラス)”を持つ、「アリスの夢」だと名乗る。混乱する蔵六の前に、紗名奪還を狙う刺客が現れて……。

頑固一徹じいさんと、何でもできるけど何にも知らない少女のバディもの。強力な能力を持ち恐れられる紗名を、そんなの関係ねえ、悪いことをしたら謝れバカヤロウと叱り飛ばす蔵六。持ち前の正義感を発揮し、紗名を取り戻そうと暗躍する組織から守ることを決意します。

一方の紗名は、どんなものでも創り出せるけれど、自分が何者なのか、自分がやろうとしていることは正しいのか、答えを見つけ出すことができず、悩み苦しみます。自らが研究所の地下に生み出した巨大な異空間「ワンダーランド」と、それを研究する怖い大人たち。彼らとの決別を目的に戦い始めます。

爺さんと孫ほどの年齢差がありながらも、信頼関係を築き、次第に強力なパートナーとなっていく蔵六と紗名。「アリスの夢」の秘密と、それを狙う組織との攻防が見所の作品です。試し読みはこちら。〆

「2013 JAPAN CUP CYCLE ROAD RACE」

10/20(日)、国内で唯一トッププロが参加するレース「JAPAN CUP CYCLE ROAD RACE」が今年も宇都宮で開催されます。今年は「さいたまクリテリウム by ツールドフランス」もあるので、こちらでもプロチームの選手が見れますが、やはり伝統のジャパンカップはサイクルロードレースファンとして見逃せないイベント。

前日の10/19(土)には、宇都宮市街地を走る「ジャパンカップクリテリウム」もあります。こちらはショー的要素が高いですが、普段サイクルロードレースを見ない人が、一流選手のレースを間近で見られるチャンスとあって、宇都宮名物として定着しつつあるようです。ちなみにこちらはCS「J SPORTS 2」で生放送あり。餃子食いながら見よう。

気になる出場選手ですが、今年はツール・ド・フランスでクリス・フルームの女房役として大活躍したリッチー・ポート(ラルプ・デュエズでハンガーノックを起こしたフルームのために補給食を取りに戻った選手)、昨年の覇者でジロ王者イヴァン・バッソ、毎度おなじみダミアーノ・クネゴ、怪童ペーター・サガン、マイケル・ロジャース、数少ない日本人のトッププロ増田成幸、宮澤崇史にも注目。ジャック・バウアー(本名)も出るよ!

昨年は、スプリント力がないと言われているバッソがまさかの勝利で大いに沸きましたが、はたして今年はどうなるか。登りをこなして小集団の逃げスプリントになればサガン有利ですが、思わぬ伏兵が出てくるのもジャパンカップの魅力。日本の実業団チームの活躍や、増田、宮澤のがんばりにも期待です。

なお、リザーブという名の日本観光専念に、個人TT世界王者トニー・マルティン、マキシム・モンフォール、ミケーレ・スカルポーニも来る…かも。オフィシャルにはリストがあるけれど、あまり信じてません。サイクルロードチームのいい加減さといったら、もう。

なお、前述のように、翌週にさいたまクリテがあり、そこではクリス・フルームが出場予定とのことで、こちらにもどれだけ人数が割かれるか注目。残るメンバーは1週間もずっと日本に滞在することになるのだろうか? プロチームのスポンサー離れが激化し、消滅するチームが多い中、シーズン終盤に贅沢できるものなのだろうか。余計な御世話だとは思いますが気になる……。

なお、会場となる宇都宮市森林公園には、朝、宇都宮駅からバスで行くか、日光線鹿沼駅からタクシーまたは自転車(持参)がオススメです。結構な急坂(アスファルトですが)を上ることになるので、それなりの格好で臨みましょう。駐輪場は設営されていますが、すさまじい数のロードバイクが集まるので、芝に寝かせることをご覚悟を。〆

「相田裕「GUNSLINGER GIRL」“改造”と“再生”の10年展」

相田裕「GUNSLINGER GIRL」“改造”と“再生”の10年展

相田裕「GUNSLINGER GIRL」“改造”と“再生”の10年展 チラシ

相田裕著「GUNSLINGER GIRL(ガンスリンガー ガール)」の、なんだか重厚なタイトルがつけられた展示会が催されます。

2013/10/11~2014/01/26まで、場所は東京千代田区の明治大学米沢嘉博記念図書館、火・水・木曜日はお休みですのでご注意を。件の図書館は、明治大学付属の、まんがとサブカルチャーの専門図書館で、古い漫画やサブカル誌を大量に保管、展示しており、閲覧可能なものもあります。

今回展示されるものは、展示用描き下ろしイラストの制作工程、単行本の表紙ギャラリーや、作品の制作プロセス、著者の仕事一覧などになるようです。もちろん、直筆のネームも見ることができます。……ただ、内容がタイトル負けしてないか?

関連イベントとして、マンガ研究者・泉信行が本作の魅力を語るトークイベントや、相田裕が指導するワークショップ、来年には相田裕のトークイベントなどあるようです。詳細はオフィシャルサイトを参考に(チラシもあります)。機会があれば行ってみたいと思います。〆

「無関心探偵AGATHA」

無関心探偵AGATHA (1) (バーズコミックス)

オススメコミック。「ミミツキ」の相川有著。月刊コミックバーズ連載中。

「普通科二年二組 がさづえ。探偵に生まれつきました」

はっきりものを言えない少女・蓮出留津(はすでるつ)。イスカリオテ学園に転入してきたその日に、自称探偵を名乗る少女・阿嵩小杖(あがさこづえ)に出会う。阿嵩は留津や他人には無関心。思っていることを隠そうとしない、自分と正反対の性格に留津は魅かれる。そんな折、学内で殺人事件が発生する。阿嵩は事件解決に向け動き出すが……。

ミステリもの。興味のないことにはまったくの無関心ですが、事件となると目を覚まし、精力的に活動するヘンな少女が主人公。その無関心ぶりは徹底しており、担任教師の名前を覚えず同級生にもまったく興味を示しません。しかも無表情で無愛想のおまけつき。右目に深い傷がありますが、本編では触れられていません。なお、名前の阿嵩の由来は、おそらく推理作家アガサ・クリスティーと思われます。某博士と同じです。

留津を助手役にし、学園で起きた殺人事件を推理し、事件の真相に迫っていきますが、事件は単調なようで複雑な人間関係の元に成り立っており、調査は難航します。匂いをかぎわける能力を持つもう一人の助手・唯井否(ただいいな)の力を借り、類まれなる推理力で真相に迫る…のですが。

ちょっと展開が早く、読者に推理する暇を与えてくれない印象を受けました。もう少し証拠物件や証言をフォーカスした作りになっていると、もっと面白くなるかと思われます。それでもキャラクターの良さで十分楽しめますが。

ちなみに、一話完結式ではありません。1巻終了時でも事件は完結せず、続巻となっています。よって解決編に期待。試し読みはこちら。〆

「神次元ゲイム ネプテューヌV カスタマイズ コスチューム 」 第4弾

アニメも大団円で幕を閉じたネプテューヌネタ。本編ゲーム用のカスタマイズコスチューム、まだ引っ張ってます。Illustratorの練習用に(今更)始めたこの企画、まとめて3人分行きます。

まずはホワイトハート(ブラン)用です。たいへん平面的な体をされておられるので、女性らしさを出すのはほぼ不可能。また、ベースカラーが白だったので、そこから連想して行きついたのがエヴァの綾波レイでした。今回、原作タイプ(になるべく近づけた)プラグスーツと、山下しゅんやデザインのフィギュアタイプ(ミニスカート)の2点ご用意しました(参考画像)。

神次元ゲイム ネプテューヌV カスタマイズ コスチューム ホワイトハート

神次元ゲイム ネプテューヌV カスタマイズ コスチューム ホワイトハート

神次元ゲイム ネプテューヌV カスタマイズ コスチューム ホワイトハート ver2

神次元ゲイム ネプテューヌV カスタマイズ コスチューム ホワイトハート ver2

案外、見れるものになったと思います。細かなところは見本とは違いますが、見比べなければあまり気にならないかと。エヴァファンには分かってしまうかもしれませんが。

続いてグリーンハート(ベール)用。ナイスバディで作りがいのあるキャラクターですが、あえて露出させない方向で考えていった結果、アニメ「トータルイクリプス」のツンデレ中尉・篁唯依(たかむらゆい)の戦闘用スーツをモデルにしてみました(参考画像)。

神次元ゲイム ネプテューヌV カスタマイズ コスチューム グリーンハート

神次元ゲイム ネプテューヌV カスタマイズ コスチューム グリーンハート

ちょっと難しく、再現性はそれなりレベル。本当は手足のギザギザ部分がもっと細かいのですが、やりだすときりがないので割愛しました、すみません。なんでこんな造形の細かい戦闘スーツ着るのよ、この人は……。

余談ですが、ノワール、ブラン、ベールの名前の由来は、フランス語でそれぞれ黒、白、緑で、女神化時のカラーリングと合わせてあるのです。ツール・ド・フランスを知っている人は、白や緑のマイヨ(ジャージ)があるから、すぐに分かったはず(新人賞は白のジャージのマイヨ”ブラン”、スプリント賞は緑のジャージのマイヨ”ベール”)。

ついでに空気ヒロインの妹、パープルシスター(ネプギア)用。ベールのコスチューム作成で、細かい意匠のものに懲りたために、なるべく簡単でそれなりに見栄えのしそうなボディスーツを検討した結果、アニメ「武装神姫」のレーネ(戦乙女型アルトレーネ)を採用(参考画像)。

神次元ゲイム ネプテューヌV カスタマイズ コスチューム パープルシスター

神次元ゲイム ネプテューヌV カスタマイズ コスチューム パープルシスター

これはうまくいったようです。ところどころサボってるのが分からないのが良い。ライラックシリーズに合わせたいときは、PhotoshopやGimpで、薄紫色になるように位相変換すると良いでしょう。

次回はイエローハート用を作成する予定。終わったら攻略サイトの方にまとめておきます。

P.S. テニプリ跡部様、一日遅れですが、お誕生日おめでとうございます(そう書いておけばヒット率が上がると聞きまして……)。〆

「薄花少女」


薄花少女 1 (IKKI COMIX)

オススメコミック。三浦靖冬(みうらやすと)著、月刊IKKI連載中。タイトルは”はっかしょうじょ”と読む。

小学校の教員・古糸史(ふるいとふみ)。実家を出て一人暮らしの日々の中、自分を彼の”ばあや”だという少女・夏焼鳩子(なつやきはとこ)が現れる。実家にいるはずの”ばあや”は今81歳、そんなことがあるはずない。しかし、鳩子は自分が”ばあや”である証拠を次々と突き出し、若返ったのは、母に持たされた小壜の薬を使ったからだという。釈然としない史であったが、ぼっちゃんの世話をしたいという”ばあや”との不思議な共同生活が始まる。

独特のタッチの絵を描く筆者の最新作。同人誌、成年誌をはじめ、短巻が多い筆者の一般コミック誌での長編。

主人公とヒロインのなんとも言い難い関係が特徴の作品です。 弱々しく見える少女の中の人は、戦禍を潜り抜けてきたであろうたくましい老婆であり、炊事、洗濯なんでもござれ、子供のころから面倒を見てくれたばあや。恋をするわけではありませんが(今後の展開はわかりませんけど)、見た目小さな少女に頼るわけにはいかず、かといって気をつかうと老人扱いするなと怒られ、でもちょっとしたしぐさにドキッとしてしまう……。メイド(お手伝いさん)萌えなのか、ロリコンなのか、老婆好きなのか、ばあやの立ち位置一つでまったく見え方が異なってきます。

同系列の作品として、「ミル」がありますが、あちらはヒロインが化け猫で主人公の恋にも絡んできますので、似ているようで微妙に違う感じです。一体ばあやは何がしたいのか? 本当にお世話をするためだけに来たのだろうか? 主人公はばあやをどうしたいのか? もやもやした感じでお話は続きます。〆