月別アーカイブ: 2017年4月

「川柳少女」



川柳少女(1) (講談社コミックス)

おすすめコミック。五十嵐正邦著、週刊少年マガジン連載中。4コマ漫画。

普段まったくしゃべらず、伝えたいことはすべて川柳で伝える少女・雪白七々子。顔は怖いし喧嘩は強いが、川柳好きな男子・毒島エイジ。日々のあれこれを川柳にのせて、まったり学園生活を満喫中。

五七五系女子ラブコメ、という新たなジャンルを切り開いた作品。川柳や俳句といえば、過去には「GO!GO!575」なるアニメ、ゲームがありましたが、本作はそもそもヒロインがしゃべらないという大胆な作り。

七々子は基本的にしゃべらず、意思伝達は川柳(筆談)で行います。周囲の人間は理解があり(?)、声を出さなくても許容となってます。しゃべらない分、ちょっとした仕草や表情が可愛く、好感が持てます。川柳も堅いものではなく、日常会話をそのまま句にしたような感じでグッド。

そんな七々子が気になる男性が、元不良のエイジ。偶然出会った二人ですが、ともに文芸部へ入部し、川柳を通じて交流を深めていきます。エイジの句は……なんというか、独特の味があります。ちょっと不器用だけれど、なかなか頼りになりそうな好感の持てる男。はたして七々子の想いは届くのか?

キャラが立っていて、話も面白く、川柳だからといって堅苦しくもなく、気張らずゆるーく読める良作です。

試し読みはこちら〆。

「愚かな天使は悪魔と踊る」



愚かな天使は悪魔と踊る 1 (電撃コミックスNEXT)

おすすめコミック。アズマサワヨ著、電撃マオウ連載中。

転入生・阿久津雅虎。見た目は普通の学生だが、その正体は悪魔。天使たちに押され気味な魔界を盛り上げるため、皆をやる気にさせる、カリスマ性のある人材を探しに来ていたのだった。転入早々、これはと思える美少女を見つける。金髪で小柄、性格もよい評判の美少女・天音リリー。阿久津は勇気をもって彼女に目的を告げるのだったが、実は彼女の正体は……。

腹黒天使でした。

宿敵をスカウトしようとした阿久津は、逆に天音に弱みを握られた上に、戦いに負けて服従を余儀なくされてしまいます。天音の命令で、同族である悪魔狩りを手伝うことになる阿久津ですが、めげることなく、天音を打倒し、堕天させることに賭けます。一方の天音は、何やら別の目的があるらしく、阿久津を完全服従させ更生させようと企みます。学校では優等生を演じていますが、阿久津の前では高圧的でわがままな一面も見せます。

敵対する二人ですが、やがて恋心のようなものが芽生えてきます。本当はコイツいいやつなのか? 堕天か更生か、愛か憎しみか、二人の葛藤が見どころ。互いの目的がちょっとふわふわしている感じはしますが、テンポがよく、先も楽しみなよいラブコメです。天音は可愛いだけじゃなく、顔芸もできる良いキャラです。

試し読みはこちら〆。

「バイオレンスアクション」



バイオレンスアクション 1 (ビッグコミックススペシャル)

おすすめコミック。原著:沢田新、イラスト:浅井蓮次。やわらかスピリッツ連載中。

いやしのデリヘル・ぷるるん天然娘特急便。一見普通の風俗店、しかし本当は殺し屋派遣業。所属する殺し屋の一人・菊野渓(きくのけい)は、簿記の学校に通う20歳の専門学生。ゆるーい感じの性格ながら、人を殺すことにためらいなく、たんたんと処理していく様は正にヒットマン。簿記検定2級合格を目標にしつつ、今日もターゲットを始末していく。

ゆるい。主人公の性格が。どこにでもいそうな普通の子、でも本業はヒットマン。というギャップが面白い作品です。殺そうとしている相手に笑顔で話しかけたり、クライアントから待ったがかかったときには、敵の目前で簿記の勉強を始めるという節操のなさ。友達と鍋をつついているときは、可愛らしい一面も見せます。

しかし、殺しの技術はピカイチ。対象がヤクザの事務所でも、ほぼ一方的に攻撃し制圧してしまうほどです。それが天性のものなのか、努力の表れなのか、まだ劇中では語られていませんが、そのあたりのミスティックな点も魅力。一体この子は何者なのか? クールでも熱血でもクレイジーでもない、ゆるふわ系ヒットマンの活躍にこれからも期待!

試し読みはこちら〆。