月別アーカイブ: 2017年8月

「バレーの球語」



バレーの球語(1) (裏少年サンデーコミックス)

おすすめコミック。僕男(ぼくおとこ)著。裏サンデー連載中。個人的にかなりおすすめの作品になりそう。

25歳のフリーター冴島春男。高校時代は熱心にバレーに打ち込んでいたが、今はバイトとパチンコだけのしがない人生。そんな春男に転機が訪れる。友人から高校のバレー部のコーチを務めてくれないかと頼まれ、再びバレーに関われるならと快諾したのだった。しかし、彼が担当することになったのは、男子ではなく女子バレー部だった……。

青年と少女たちのスポコンバレー漫画です。主人公春男と、ヒロインたちの二つの視点から物語は進みます。

自分のミスで最後の大会に負けたことに、今もトラウマを持っている春男。大学ではこれといった目的を持てず中退、その後はなんとなくフリーターを続けているという、なんともパッとしない感じに。思い出すのはかつての自分とミスばかりでしたが、コーチを託されたことで奮起し、再びバレーボールに向き合うこととなります。しかし、男子かと思ったら扱いが難しそうな女子チーム。しかも、思ったより体が動かなくなっている自分に再度失望してしまいます。

そんな彼が出会ったのは、まさにこれからバレーを始めようかという初心者少女・七瀬零奈(ななせれな)。レシーブを教えてと頼む純真で夢見る彼女に勇気をもらい、いつか「どっかんスパイクを打たせてやる!」約束をします。それからは、がむしゃらに、ひたすら自分に向き合い始めます。何かをやるんだ、とにかくやるんだ、やらなきゃだめなんだ、という強い意志を取り戻し、戦う青年(オッサン)が熱く描かれています。

一方で、彼の教え子たちも曲者ぞろい。特に孤高の3年生コンビ美波楓(みなみかえで)と本宮蘭(もとみやらん)は、かつてとある事件で他の部員が去ってしまった後も、二人きりで強くなろうと努力してきた異端の猛者。熱血とか友情とか、少年漫画のような青春を謳歌する少女二人に、春男はどう向き合きあい、信頼を勝ち取ることができるのか。

コーチとして成功し、かつてのトラウマを払しょくすることができるのか、教え子たちはバレーを通して何を学んでいくのか。テーマも面白いし、キャラも可愛いし、色々と展開ができそうで、この先楽しみです。

試し読みはこちら。〆

「鳥獏先輩なに賭ける?」



鳥獏先輩なに賭ける?(1) (アクションコミックス)

おすすめコミック。「兄の嫁と暮らしています。」の、くずしろ著、漫画アクション連載中。

「私と賭けをしましょう」。鳥獏京(とばくけい)は、無類のギャンブル好き。可愛いけれどちょっとおバカなのが玉にきず。事あるごとに、真面目な後輩・馬締忠(まじめただし)に絡んではギャンブル勝負を申し込むが、まったく勝てずに今日も地団駄を踏むのだった……。

ノリと展開的には、「だがしかし」に近い感じ。扱うものは子供っぽいもので、ルックスは良いのに色々と残念な年上の女性と、振り回される青年という構図も共通です。ただし、こちらは題材がギャンブルとなっています。

ギャンブルと言えば、「カイジ」や「賭ケグルイ」のように、大きな金額や命を懸けて戦うような作品が多いですが、本作はコイントス、じゃんけん、〇×ゲームなど、ギャンブルと言っていいのかどうか、抵抗のある内容の低レベルの勝負が繰り広げられます。また、賭けの報酬も、ジュース一本から己のプライドまで、ゆるい感じの内容となっています。

それもそのはず、鳥獏先輩はちょっとアホ。何の脈略もなく吹っ掛けてくる図々しさが、彼女のチャームポイント。勝算も悪だくみもなく、ただただ、ギャンブルを楽しみたいだけの女子だったのです。良い遊び相手となってしまった馬締君は、そんな先輩をうざいと感じながらも、なんだかんだで勝負してあげる好青年。決して、時折見せる先輩の可愛さと色香に負けているわけではなく。

アホゆえに無意識に振りまいてしまう好意と、真面目ゆえに振り回されてしまう純情。図らずとも進行する、二人の恋のギャンブルの行方はいかに? 

試し読みはこちら。〆