月別アーカイブ: 2017年9月

「笑うあげは」



笑うあげは 1 (近代麻雀コミックス)

おすすめコミック。「初愛」の田中ユタカ著。近代麻雀に多分連載中(調べきれず…)。

盲目の美人雀士であり、奇跡の手を持つ治療師(ヒーラー)と呼ばれる女・あげは。視覚障害からくる筋肉の癖で、常に笑っているように見えるが、本人曰く「笑ってなんかいません」。見えない目とその笑顔で、今日も容赦なく勝ちまくる。

目が見えない、麻雀というキーワードから、すぐに思い出すのは、「アカギ」に登場する盲目の代打ち市川。全員が捨て牌を発声するルールと、盲牌のみで勝負しなければならないハンディキャップについては、彼と同じです。

あげはが市川と異なるのは、常にチャーミングな笑顔で戦うところ。サングラスをかけているときが少ないので、目をつむっている描写が多く(というか開かない)、どこぞの黄金聖闘士のような、癒されるようで不気味な雰囲気を持っているところ。

ハンディキャップを感じさせず、ギャンブルに荒ぶる男どもを手玉に取り、多額の掛け金をせしめ、笑顔でニコニコ。時に対戦相手に希望を与え、時に容赦なくむしり取る。女神のような、悪女のようなあげはの活躍が楽しめます。

試し読みはこちら。〆

「Do race?」



Do race? 1 (ヤングアニマルコミックス)

おすすめコミック。「CLOTH ROAD」のokama著。ヤングアニマル増刊Arashi連載中。

人類が宇宙の星々に移り住むようになった未来のこと。空を飛びワープもできる宇宙服(ドレス)を操り、何億光年さきのゴールを目指す究極のレースがあった。その名も「ドレース」。ドレースのレーサーに憧れた女の子・キュウは、実力がありながら、心優しい性格と、貧乏ゆえに、夢をかなえることができなかった。そんな彼女の前に突如現れたのは、ドレース全冠の女王・ミュラ。ミュラはキュウに才能を見出し、自身のドレス「リリー」をキュウに与えるのだった。念願かなってレースに出れると喜ぶキュウだったが、「リリー」はレースに敗北すると爆発するというとんでもない代物だった……。

非常に説明が難しいのですが、ドレス=空飛ぶF1カーのようなものです。普通のレースと異なるのは、本来のドレスのように、美しく装飾され、その形状によってさまざまな機能を持つ点です。敵を攻撃するものから、自身の速度を上昇させるものなどさまざま。ドレスを着こなすことが、勝利へのカギ。

その中で、キュウのドレスは性能的には最強クラスながら、搭乗者の経験不足、作戦不足で苦戦を強いられます。しかも負けたら爆発する、という恐ろしい仕様となっており、勝利のために知恵を出し、弱点を克服し、仲間の力を借りてチームで戦っていきます。

憧れであり、最強の敵であるミュラ打倒を目指し、宇宙を飛び回るキュウ。負けたら爆発してしまうドレスを着こなし、夢をかなえることができるのか。また、okama先生しか描けないであろう、美麗なドレスも見どころ。繊細な服を描かせれば、この人にかなうものなし。

試し読みはこちら。〆

「NIRVANA-ニルヴァーナ」



NIRVANA-ニルヴァーナ- 1 (MFコミックス ジーンシリーズ)

おすすめコミック。漫画:沙雪、原作:じん×沙雪(ZOWLS)。月刊コミックジーン連載中。

春秋八千夜(ひととせやちよ)は、現代のナイチンゲールと呼ばれ表彰されるほど、ボランティア活動に取り組む中学生。念願かなって海外ボランティアに参加することになったが、飛行機が事故を起こして墜落してしまう。八千夜が目を覚ますと、そこは異世界。見知らぬ人々に、神「サクヤ様」の生まれ変わりと呼ばれ、崇められることになってしまった。そこへ襲い掛かる外敵。国を守るため、立ち向かうこととなったが……。

母からもらった時計「十二の英雄」を持っていたため、神と呼ばれ、見知らぬ場所の見知らぬ人々のために、悪と戦うこととなった少女。しかし、持ち前のボランティア精神で、難関を乗り切ろうと誓います。

八千夜の戦闘力はほぼなしですが、仲間と涅槃転送(ニルヴァーナ)≒合体することで、転送体(アヴァター)に変身して強力な力を発揮することができます。涅槃転送する相手によって特性や装備が変わり、敵に応じて使い分けながら戦っていきます。(「ビビッドレッド・オペレーション」を知っているのなら、あれのドッキングオペレーションみたいなものだと思ってください)

インド神話をベースにしているようで、ハヌマーンやガルダなどが転送体の名称として登場します。普段はあまり聞かない名称が多く、この手のファンタジーものとしては新鮮な感じ。その分、パッと聞いただけで何のことやらイメージできないこともありますがご愛敬。

世界を脅かす強敵「十悪業(ヴィッカーズ)」たちを倒すには、強力な仲間の協力が必要不可欠。12の国の、12の仲間に会うために、八千夜は旅をします。その過程で自分の弱さを知り、世界の広さを知り、仲間との友情を強めていきます。悪を打ち倒し、世界に平和をもたらすことができるのか。そして、自分の世界に戻ることができるのか? 八千夜の旅は続きます。

公式サイトはこちら試し読みはこちら。〆