月別アーカイブ: 2018年1月

「EVO JAPAN 2018」

2018/01/26(金)~1/28(日)、池袋と秋葉原にて、世界最大の格闘ゲーム大会「Evolution」の日本版、「EVO JAPAN 2018」が開催されました。出場者制限なし、プロアマ問わず、格闘ゲームが好きなら誰でも参加OK。大会のメイン種目以外にも、有志が会場の一部を借りて行うサイドトーナメントなどもあり、非常に盛り上がりました。

かくいう自分も、普段は大会に出る腕前もなければ余裕もなかったのですが、あのEVOなのだから、今回ばかりはとエントリーを決め、会場で戦ってきました。

ストリートファイターV部門に出場し、まあ、結果は、案の定、予選プール落ち(2連勝後2連敗で終了)だったのですが、会場の雰囲気というか、熱気は最高でした。あと、生まれて初めて海外勢と試合しました。ゲームセンターに行かなくなって久しかったので、久々に見た筺体や人だかりは、ちょっと涙が出そうなほどうれしく懐かしかったです。

サイドトーナメントでは、ヴァンパイアハンターで、漫画家の押切蓮介先生のタッグが優勝を決めるなど、異常に盛り上がっていましたが、スーファミのらんまでも大会が開かれているなど、中々のカオス空間。また、それらがすべて有志による運営、管理というところも素晴らしい。それぞれのゲームを愛し、大会を開こうというコミュニティが存在している限り、一生大会開けるということでもあり、当時の子供たちが、大人になっても情熱を維持していられるという事実もまた素晴らしい。

さて、メイン種目では、数多くの試合がありましたが、個人的なベストバウトは、「ストリートファイターV」最終日のルーザーズ、ときど(豪鬼)VSストーム久保(アビゲイル)。前シーズンで最強キャラクターと呼ばれた豪鬼を操るは、本家EVOの2017チャンピオン・東大卒プロゲーマーのときど。対するは、今シーズンから異常に強化されたアビゲイルを操る、ストーム久保。どこか憎めない愛されキャラの久保は、プロになったばかりで、最初の大舞台。きっちり結果を残して決勝へたどり着きました。

アビゲイルが強すぎることから、何かとヘイトを買いがちで、実際に試合の方も、一発のデカさと理不尽さを押し付けるアビゲイルが優勢となり、見ているこちら側も何となく、あーやっぱりか感。これで終わりかと思ったその時、起死回生の一撃から、ときど豪鬼が逆襲に転じる流れは美しい。久保もそう簡単には負けられない、一進一退の攻防の中、最後に勝ったのはどちらか?

参考動画はこちら

また、既報のように、優勝はインフィルことInfiltration選手。今シーズンから強化されたメナトとジュリを使い分け、緩急つけた攻防と、パナすときはパナす度胸、的確な状況判断で強敵を倒しての優勝となりました。一昨年は最強ナッシュでEVO優勝、昨年はジュリで苦戦し結果をほとんど残せず(最後の方すごかったですが)。今年は幸先良いスタートを切り、猛威を振るいそうです。

いやもう、同じメナトを使っていて、こうも差が出るもんだと感心しきりです。明日からまたランクマがんばろう。そして、来年は予選第一プールを抜けることを目標としてみる!〆

「楽園の神娘」



楽園の神娘(1) (アフタヌーンKC)

おすすめコミック。大北真潤著、good!アフタヌーン連載中。

120年前、とある研究所の事故によって、人類がほぼ滅亡した世界。生き残った人類は、花精種(ダフネ)と呼ばれる、植物と人間のキメラを作り出して労働力とし、復興を目指していた。あるラボの博士・ムラセヨースケは、事故当時にカプセルに逃げ込み生き残った少女・サガノメイを発見する。メイの体は崩壊寸前だったため、手術で別の体をあてがい、存命させることに成功する。しかし、この世界で生身の女性は希少な存在であったため、メイは権力者からその身を狙われることになってしまった……。

「神娘」と書いて、クロリス、と読みます。最近はやりのポストアポカリプスもの。知らぬ間に世界は崩壊し、目を覚ましたら知らない場所、幼女の体になっていたメイ(元々は16歳の学生)。ほとんど人間のいない環境で、助けてくれたムラセとともに、自分をさらいにやってくる権力者の刺客たちと戦いながら逃避行を続けます。

この世界の特徴的なところは、やはり花精種(ダフネ)と呼ばれる人造人間の存在。観賞用や兵装用など用途に分けられて製造されており、元の植物の特徴を生かした性質を持っています。例えば、姫天鼓(ヒメマクロケントラ)というサボテンのダフネは、大量の鋭い針で攻撃するなど、植物の擬人化のような形になっています。

また、核(カプラー)と呼ばれる球状のコアのようなものがあり、これが破壊されなければ復活できるという性質を持ちます。よって、戦闘は核のつぶしあいとなり、核さえあれば、復活させることができるムラセは重要な存在。そして、まったく力を持たない、死んだら終わりのひ弱な人間の少女が、ヒロインのメイという状況。

花精種達が跋扈する奇妙な世界で、迫りくる刺客たちから逃げのび、メイを保護してくれる場所を目指して、二人は旅を続けます。

試し読みはこちら。〆

「ブランクアーカイヴズ」



ブランクアーカイヴズ(1) (アフタヌーンKC)

おすすめコミック。交田稜著、good!アフタヌーン連載中。

認知拡張症候群。その病気の患者は、対象の脳にアクセスし、幻覚を見せたり思考を読んだりできる。この病気についての相談所「社会福祉法人アーカイヴス」に、一人の少女が訪れる。らいかと名乗るその少女は、自分が誰にも視認できなくなってしまう症状が発症していた。アーカイヴスの調査員であり、人の心を読める症状を持つ吉野ひばりは、らいかを助けることを約束するが……。

「症状」によって、特殊な力を実現する「認知拡張症候群(ACS)」。人によって症状が異なり、本人も気づいてないこともあるという。その病気を発症した患者の調査、支援を行うのが主人公らのお仕事。

心を読んだり、透明になったり、危機感値ができたり、一般的には「特殊能力」と呼びたいところですが、作中では「症状」である、とされ、あくまで症状に悩む病気の患者を救うという形になっています。

相手の脳に信号を送って幻覚を見せる点など、カオスヘッドのギガロマニアックスやカオスチャイルド症候群を彷彿させますが、非常に限定的な能力で万能ではないこと、当人たちが認識できていないこともあり、ちょっとだけ異なります。

他人に視認されなくなってしまったヒロイン・らいかですが、悲観的になりすぎることはなく、その能力をいかんなく発揮した活躍(主に金属バットによるステルス襲撃)を見せます。鏡や、スマホのカメラなどの電子機器を介さなければ発見できず(そのため扉絵がガラス越しなのかと)、粗暴気味な性格も相まって、ほとんど無敵のアサシン状態。

一方、クールで理知的なひばりは、諸般の事情で子供嫌い。人の心を読めますが、触られると情報過多でショートしてしまうという弱点を持ち、らいかを使いこなすのに一苦労。数々の症状を持つ患者に対し、このでこぼこコンビで解決を目指すバディものとなっています。

試し読みはこちら。〆

「魔女の家 エレンの日記」



魔女の家 エレンの日記 1 (ドラゴンコミックスエイジ か 1-4-1)

おすすめコミック。「かりん」「碧海のAiON」の影崎由那著、原作:ふみー。月刊ドラゴンエイジ連載中。

貧民区、路地裏の小さな家に暮らす少女・エレン。生まれつき病気で顔や足の皮膚はただれ、関節にも異常があり歩くのもままならない。母の介護を受け、ベッドの上でただ生きているだけの毎日だった。ある日、家の外で、黒猫の死骸を見つけ、哀れに思ったエレンは、家を飛び出し死骸を埋葬する。その日から、何かの歯車が狂い始め、彼女の世界は一変していく……。

謎解きADVゲーム「魔女の家」のスピンオフ作品。同名ゲームの前日譚を描いた小説のコミカライズ版です。ゲームでは主人公はヴィオラですが、この作品は敵役エレンが主人公となります。

愛と憎しみがたっぷりつまった物語です。醜い自分、思うように動かない体への憎しみと、それを誠心誠意介護してくれる母親への愛。しかし愛憎は裏返しのもの。母親の裏切りがエレンの憎しみに火をつけ、やがて魔女へと堕ちていくことに。

ひと悶着あった後、ようやく安息の地を手に入れたかと思いきや、「魔女の家」と言われたそこは、人間の命を欲する怖ろしい場所でした。エレンは自分の願いをかなえるために、魔女として、残酷な活動を開始してしまいます。このまま活動を続け、願いをかなえることができるのか、それとも彼女を止めるものが現れるのか?

試し読みはこちら。〆

「ゴブリンはもう十分に強い」



ゴブリンはもう十分に強い (1) (電撃コミックスNEXT)

おすすめコミック。サラマンダ著、コミック電撃だいおうじ連載中。

魔王に仕え、勇者と戦うゴブリン。普通のファンタジーなら雑魚キャラクターだが、偶然から勇者を殺りまくり、LV99(カンスト)になってしまった最強ゴブリンがいた。その名もホンワサビ。強すぎるゴブリンさんは、今日もどこかで勇者をやっつけるのだった。

いわゆる、魔物側から見たファンタジーもの。基本的に下っ端の種族、MP0で魔法が使えない、倒したら1経験値と2ゴールド、しかし最強のゴブリンさんは魔王様と五分の強さ、というわけ分からん設定が存分に生かされたファンタジーギャグ作品。ゴブリンさんの日常もの……と言っていいのだろうか。

勇者一行は死んでも何度も復活できるという世界観となっていて、ゴブリンさんがやってることは人殺しなのですが、ゴブリンさんが強すぎて勝てる気しない&明るい性格と相まって、罪悪感がまったくありません。魔物の敵である人間たちを、さくさく殺って、脅威を取り除きつつお金を稼ぐ、というのがゴブリンさんの日常。ゴブリンさんにとって、勇者はレベルが低くてもゴールドを稼げるサービスモブ扱いです。

数多く出現する勇者たちの中で、異世界から召喚された勇者アキだけは特別で、ゴブリンさんに倒されすぎて、すでに戦う意欲もないというダメっ娘。そんなアキを見かねたゴブリンさんは、彼女を元の世界に帰してやるため、何かと手を尽くしてやるのです(ただし、最後にはしっかり殺る)。

一見ヘタレに見える勇者アキは、実は潜在的に強力な力を秘めているらしく、その成長を楽しみに見守るゴブリンさん。まあ、それでも遭遇したら問答無用で殺っちまうのですが。ゴブリンだもの。

いつか最強のゴブリンさんが、成長したアキに倒される日が来るのかもしれない、そんな期待を持ちつつ、ゴブリンさんのスローライフを楽しみましょう。

試し読みはこちら。〆