タグ別アーカイブ: アクション

「被虐のノエル」



被虐のノエル 1 (MFコミックス ジーンシリーズ)

おすすめコミック。原作:カナヲ、漫画:しゃもじ。月刊コミックジーン連載中。

父母をピアニストにもつ、名門の令嬢ノエル・チェルクェッティ。大事なピアノコンクールに向け猛練習し、本番でも完璧な出来だったが、自分よりも下と思っていた友人に敗れ、栄光の式典奏者(グランプリ)を逃してしまう。納得いかないノエルは、主催者の一人であるバロウズ市長にほのめかされ、式典奏者になれなかった真相を知りたければ、午前2時に廃ビルへ来るように言われる。不信をいただきながらも、コンクールの真相を知るために廃ビルへ向かうが、そこで悪魔を呼び出す儀式に利用されてしまう……。

原作は電ファミニコゲームマガジンに掲載されているフリーゲームで、ノベライズもされています。

ノエルは悪魔との契約で、両手両足を切断され、さらに自分を利用した組織に、海に捨てられて殺されてしまいます。しかし、この悪魔との契約は、悪魔側も騙されて契約したものとなったため、怒った悪魔はノエルを助け、復讐を手助けすることになります。

そんな経緯で、世にも奇妙な悪魔と四肢のない令嬢のタッグが結成され、巨悪と戦うこととなりました。義足をつけ何とか歩けるノエルを、万能な悪魔が支え、互いの利益のために協力します。はたしてノエルは復讐を果たし、目的を遂げることができるのか。

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「うらたろう」



うらたろう 1 (ヤングジャンプコミックス)

おすすめコミック。「ねじまきカギュー」の中山敦支著、週刊ヤングジャンプ連載中。

源平合戦後、平氏側が勝利し六波羅時代が始まった和の国。余命いくばくという病を持つ娘・ちよは、お供のジイとともに、不老不死の力を持つという鬼人を探していた。鬼人に会えば、不老不死にしてもらえる……その一心で鬼人を探し求めるが、一方の鬼人は、生きることに疲れ、死ねない体を恨んでいた。まったく違う考えの二人が出会い、ちよは生きるために、鬼人は死ぬために、共に伝承の地・黄泉比良坂(よもつひらさか)を目指すことになった。

生きたがりの少女ちよと、死にたがりの鬼人(うらたろう)の道中記。病に侵されながらも、元気いっぱい、底抜けに明るいちよがいじらしい。対照的に不死でありながら、ひねくれ者のうらたろうには、死ねない苦しみを持つ悲哀を感じます。

互いの目的を果たすために旅をしますが、行く先々に妖怪の類が立ちはだかります。困っている人たちを助けようとするちよと、放っておけと言ううらたろう。考え方の異なる二人の間には溝が生まれますが、うらたろうはちよの前向きな姿勢に興味を持ち、次第に協力してくれるようになります。

代表作「ねじまきカギュー」では、迫力あるアクションとメリハリの利いた展開が素晴らしかった著者ですが、今回も切れ味は健在。しかも、主人公の一人は激弱、一人は激強(というか不死身)のため、うらたろうが出てきて爆発したときのカタルシスが凄まじいことに。

ちよは不老不死の力を得、生き残ることができるか、うらたろうは無事に死ぬことができるか? 二人の旅は続きます。

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「おにでか!」



おにでか! (1) (ヒーローズコミックス)

おすすめコミック。矢寺圭太著、pixivヒーローズ連載中。

女子高生・鬼龍院花生(きりゅういんはなお)は学校のアイドル。男子たちからモテモテだが、色恋にはあまり興味はない様子。いつも幼馴染の渡辺武蔵(たけぞう)をこき使っては、自分に言い寄る男子たちを追い払っていた。さんざんパシリに使われていた武蔵は、このまま甘やかしていてはいかん! と一念発起し、これからは世話を焼かないことを宣言する。ショックを受ける花生だったが、そこに謎の雷が落ちてきて……。

パトロール中の事故で命を落とし、異星人と一心同体となって地球守ることになったのはハヤタ隊員=ウルトラマン。本作では、似たような事故で死んでしまった少年・武蔵に宇宙生命体コスメスが宿り、その場にいた花生には巨大化能力が身についてしまいます。そして、世界を救うために、次々と現れる外敵と戦うことになっていくことに。

現れる敵の正体は不明。どうやらコスメスと同じような宇宙生命体らしいことがわかります。また、花生は「ときめき」の力で巨大化し、どんどん強くなります。それはビルより大きく、体育館を押しつぶすほどに……。恋する乙女ほど強くなるというスーパーヒーロー(ヒロイン?)なのです。

なお、戦闘方法は、殴る・蹴る、のまんま肉弾戦です。スペシウム光線や剣・盾など便利な武器はありません。思いっきり蹴り飛ばします。戦う相手も人型ですが、序盤の強敵・メイドアイドルは斬新な攻撃方法を繰り出してくるため、元はひ弱な女子高生である花生は大苦戦。圧倒的火力に立ち向かうために花生がとった行動とは……。

巨大少女というジャンルになると思いますが、この作品は”巨大になっている”という描写が非常に優れています。ビルの合間に立つ花生や、よろけて地面を踏み抜くカット、校舎に乗った花生をロングショットで描くシーンなど、被写体の大きさを強調するために、怪獣映画や特撮物でよく使われる手法ではあるのですが、よく描かれていると思います。そういったちょっとしたところをさぼると、迫力に欠いたり現実感がなくなっていくのですが、よくわかってらっしゃるという感じ。

また、絵柄は決して繊細な今風ではないのですが、表情がうまく描けているので、ヒロインがとても可愛らしく見えます。心理描写もばっちり。可愛いなあ、花生。

この先の展開も全く見えないので、続きも楽しみです。試し読みはこちら。〆

「しすばれ -Sister bullet-」

しすばれ -Sister bullet- 1 (ヴァルキリーコミックス)(Amazon)

オススメコミック。松崎豊著、コミックヴァルキリー連載中。

弾正院菖蒲(だんじょういんあやめ)は、見た目は普通の中学二年生の女子。しかし実は、姉の尽(つくし)と共に稼業の殺し屋として暗躍していた。ある日、保科匠(ほしなたくみ)という真面目な好青年に告白されるが、偶然にも彼が殺しの標的となってしまう。任務と私情の間で揺れ動く菖蒲であったが、いざその時に、尽が割り込んできて……。

殺し屋姉妹のギャグ漫画。常識的でまともな妹と、下ネタギャグを連発するイカれた姉との、命がけの喧嘩と姉妹愛の物語。のはず。

主に一話完結。菖蒲の恋と私生活に、尽がちょっかい出してきて、事態が思わぬ方向に転んでいくお話が多いです。人一人を殺すためだけに、ガトリングで校舎の天井ぶち抜く姉と、数百メートル先のスナイパーをダガー1本狙撃で仕留める妹。 そこに一般人の代表ともいえる保科君や、姉妹を狙うヒットマン・デイジーが絡んできます。

菖蒲の恋は成就するのか、それとも尽の妨害工作が成功するのか。意外にも、殺し屋姉妹ならではのシリアスなシーンがあり、物語のスパイスとして効いてます。 姉さんはただの人格破綻者ではありません。妹を思えばこそ。その辺りにも注目の作品。

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