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「相田裕「GUNSLINGER GIRL」“改造”と“再生”の10年展」

相田裕「GUNSLINGER GIRL」“改造”と“再生”の10年展

相田裕「GUNSLINGER GIRL」“改造”と“再生”の10年展 チラシ

相田裕著「GUNSLINGER GIRL(ガンスリンガー ガール)」の、なんだか重厚なタイトルがつけられた展示会が催されます。

2013/10/11~2014/01/26まで、場所は東京千代田区の明治大学米沢嘉博記念図書館、火・水・木曜日はお休みですのでご注意を。件の図書館は、明治大学付属の、まんがとサブカルチャーの専門図書館で、古い漫画やサブカル誌を大量に保管、展示しており、閲覧可能なものもあります。

今回展示されるものは、展示用描き下ろしイラストの制作工程、単行本の表紙ギャラリーや、作品の制作プロセス、著者の仕事一覧などになるようです。もちろん、直筆のネームも見ることができます。……ただ、内容がタイトル負けしてないか?

関連イベントとして、マンガ研究者・泉信行が本作の魅力を語るトークイベントや、相田裕が指導するワークショップ、来年には相田裕のトークイベントなどあるようです。詳細はオフィシャルサイトを参考に(チラシもあります)。機会があれば行ってみたいと思います。〆

「神次元ゲイム ネプテューヌV カスタマイズ コスチューム 」 第4弾

アニメも大団円で幕を閉じたネプテューヌネタ。本編ゲーム用のカスタマイズコスチューム、まだ引っ張ってます。Illustratorの練習用に(今更)始めたこの企画、まとめて3人分行きます。

まずはホワイトハート(ブラン)用です。たいへん平面的な体をされておられるので、女性らしさを出すのはほぼ不可能。また、ベースカラーが白だったので、そこから連想して行きついたのがエヴァの綾波レイでした。今回、原作タイプ(になるべく近づけた)プラグスーツと、山下しゅんやデザインのフィギュアタイプ(ミニスカート)の2点ご用意しました(参考画像)。

神次元ゲイム ネプテューヌV カスタマイズ コスチューム ホワイトハート

神次元ゲイム ネプテューヌV カスタマイズ コスチューム ホワイトハート

神次元ゲイム ネプテューヌV カスタマイズ コスチューム ホワイトハート ver2

神次元ゲイム ネプテューヌV カスタマイズ コスチューム ホワイトハート ver2

案外、見れるものになったと思います。細かなところは見本とは違いますが、見比べなければあまり気にならないかと。エヴァファンには分かってしまうかもしれませんが。

続いてグリーンハート(ベール)用。ナイスバディで作りがいのあるキャラクターですが、あえて露出させない方向で考えていった結果、アニメ「トータルイクリプス」のツンデレ中尉・篁唯依(たかむらゆい)の戦闘用スーツをモデルにしてみました(参考画像)。

神次元ゲイム ネプテューヌV カスタマイズ コスチューム グリーンハート

神次元ゲイム ネプテューヌV カスタマイズ コスチューム グリーンハート

ちょっと難しく、再現性はそれなりレベル。本当は手足のギザギザ部分がもっと細かいのですが、やりだすときりがないので割愛しました、すみません。なんでこんな造形の細かい戦闘スーツ着るのよ、この人は……。

余談ですが、ノワール、ブラン、ベールの名前の由来は、フランス語でそれぞれ黒、白、緑で、女神化時のカラーリングと合わせてあるのです。ツール・ド・フランスを知っている人は、白や緑のマイヨ(ジャージ)があるから、すぐに分かったはず(新人賞は白のジャージのマイヨ”ブラン”、スプリント賞は緑のジャージのマイヨ”ベール”)。

ついでに空気ヒロインの妹、パープルシスター(ネプギア)用。ベールのコスチューム作成で、細かい意匠のものに懲りたために、なるべく簡単でそれなりに見栄えのしそうなボディスーツを検討した結果、アニメ「武装神姫」のレーネ(戦乙女型アルトレーネ)を採用(参考画像)。

神次元ゲイム ネプテューヌV カスタマイズ コスチューム パープルシスター

神次元ゲイム ネプテューヌV カスタマイズ コスチューム パープルシスター

これはうまくいったようです。ところどころサボってるのが分からないのが良い。ライラックシリーズに合わせたいときは、PhotoshopやGimpで、薄紫色になるように位相変換すると良いでしょう。

次回はイエローハート用を作成する予定。終わったら攻略サイトの方にまとめておきます。

P.S. テニプリ跡部様、一日遅れですが、お誕生日おめでとうございます(そう書いておけばヒット率が上がると聞きまして……)。〆

「神次元ゲイム ネプテューヌV カスタマイズ コスチューム 」 第3弾

アニメ「超次元ゲイム ネプテューヌ THE ANIMATION」放送記念。
展開を知っているだけに、この先どうなるかというドキドキはありませんが、ゲームをうまく再現している作品だと思います、ええ。

そして、こりずにまだ作ってます。
今回はノワール(ブラックハート)用です。

先日、富士スピードウェイに「SUPER GT」を見に行きました。
500クラス、今回は「ZENT CERUMO」が勝つだろうと思ったら案の定でしたが、300クラスでは久々に「グッドスマイルレーシング 初音ミク」が優勝。
そのとき思いついたのが、このコスチューム。2013年版のレーシングミクモデルです(参考サイト)。

神次元ゲイム ネプテューヌV カスタマイズ コスチューム ブラックハート

神次元ゲイム ネプテューヌV カスタマイズ コスチューム ブラックハート

結構、うまくできたと思います。ノワールがツインテールなので、あまり違和感がない。スカートのヒラヒラの再現は不可能なので、スカートなしバージョンだと思ってください。同様の理由で長いネクタイも再現不可。ちなみに首元と胴周りの露出を上げたのがこちら。実は2012年バージョンにも挑戦しようと思いましたが、時間の都合で断念。次はブラン用です。〆

「神次元ゲイム ネプテューヌV カスタマイズ コスチューム 」 第2弾

アニメ「超次元ゲイム ネプテューヌ THE ANIMATION」放送記念。

「神次元ゲイム ネプテューヌV」用コスチューム作ってみましたがどうでしょう? その2。プルルート(アイリスハート)用です。削れるところは削り、不自然にならないように微妙にカラーリングを変え、胸元をセクシーにしてみました。

神次元ゲイム ネプテューヌV カスタマイズ コスチューム アイリスハート

神次元ゲイム ネプテューヌV カスタマイズ コスチューム アイリスハート

ほんのちょっと手を加えたバージョンがこちら。胸元を「史上最強の弟子ケンイチ」の風林寺美羽風に変更。大丈夫、18禁じゃない。〆

「神次元ゲイム ネプテューヌV カスタマイズ コスチューム 」

アニメ放送中の「超次元ゲイム ネプテューヌ THE ANIMATION」ですが、ファンとして楽しく視聴しております。

ゲーム原作のアニメですが、今回は第三作の「神次元ゲイムネプテューヌV」がベースとなっているようです。本作攻略中に、やろうと思って面倒くさくて放っておいた、カスタマイズコスチューム(※)を作ってみたので、今まさにプレイしているという、遅れてきた貴方に使ってもらいたい。そうでない人も、ちょっと使ってみてください。

神次元ゲイム ネプテューヌV カスタマイズ コスチューム

神次元ゲイム ネプテューヌV カスタマイズ コスチューム

なお、ネプテューヌ専用です。テーマは軽量化&セクシー。「Illustrator CS3」で個人的な勉強用に無理やり作りました。素人芸ですが、ちっとはマシなものが作れたんじゃないでしょうか……。もっとソフトの使い方を勉強しなくては。

 

※メーカーより提供されているテンプレートを加工して、オリジナルデザインのコスチューム作成が可能(参照URL)。編集しやすいように「Photoshop」用のPSD形式で提供されており、カラーリングの変更だけならば非常に簡単。その他、実力次第でいろいろ可能。

「無敵看板娘」


無敵看板娘 1 (少年チャンピオン・コミックス)(Amazon)

オススメコミック。週刊少年チャンピオン連載終了、全17巻完結(続編「無敵看板娘ナパーム」も全3巻完結)。佐渡川準著。著者は8/13未明に逝去、享年34歳、死因は首つり自殺か。ご冥福をお祈りします。

とある町の小さなラーメン屋・鬼丸飯店の看板娘・鬼丸美輝。彼女の主な仕事は出前……なのだが、少年野球に乱入したり、不良を退治したり、道草くってサボりまくり。特に向かいのパン屋の看板娘・神無月めぐみとはライバル関係にあり、何かと張り合ってはご近所に迷惑をかけている。童心を忘れない、いい大人が暴れまくる格闘ギャグ漫画。

第一話で、ヒロインが母親の鉄拳制裁を受けゲロを吐くという、斬新な始まり方をする作品。ヒロイン美輝は、最強の母親から受け継いだ「鬼丸流葬兵術(即興技)」を駆使し、ライバル達とバカバカしい戦いを繰り広げます。まともに出前に行けない、という致命的な看板娘。とにかく悪が大嫌い、正義のために子供の喧嘩にも首を突っ込むというアホ娘。しかし、その天真爛漫さが町の人たちから愛されています。

個人的に好きなエピソードは、サーカス団を抜け出したキリンとガチで戦うお話(153話「迷える巨獣」)。”キリンの蹴りは大抵の動物をしに至らしめる破壊力”であり、加えて凄まじいリーチのヘッドバッドに対し、真っ向勝負を仕掛ける人間代表、ラーメン屋の出前・鬼丸美輝。はたして勝敗の行方は!? という、すごい発想のエピソードです。

この作品はアニメ化され、そこそこの人気だったと記憶してます。原作に忠実だったのは良かったです。以下、オープニング映像ですが、もちろん本編はこんなにシリアスな話ではありません。

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「ディーふらぐ!」

ディーふらぐ! (1) (MFコミックス アライブシリーズ)(Amazon)

オススメコミック。春野友矢著、コミックアライブ連載中、アニメ化決定。

府上高校一の不良と名高い風間一派を率いる男・風間堅次。カツアゲするために、たまたま通りかかったゲーム制作部に乗り込むが、部室内ではなぜか火事が発生中、そしてその火を取り囲む不審な少女らがいた。協力して火を消したものの、証拠隠滅のためにと少女らに怪しげな属性攻撃を受け、監禁されるはめに。中でも自称炎属性の少女・柴崎芦花(しばさきろか)からは、執拗なアプローチを受ける。曰く、ゲーム制作部に入部すれば、助けてくれるというが……。

その後、紆余曲折を経て、風間もゲーム制作部員にさせられ、ヒロインたちが巻き起こすさまざまな事件に、ツッコミ担当として関わっていく……というギャグ漫画。

近年のギャグ漫画にしては、非常にテンションが高い印象を受けます。 主人公(風間)以外が全員ボケ担当なので、ひたすらツッコミ入れてます。不良のはずなのにここでは一番の常識人で、部員らに小馬鹿にされながらも、勝負好きでいざというときは見栄をきれる好感度の高いキャラクター。いい男だよアンタ。

登場人物が非常に多い作品ですが、中でも(本当の)ゲーム制作部の部長である高尾さんがかわいい。最初は敵として対峙しましたが、戦い(?)の中で、次第に風間の優しさにひかれていきます。素直に好きと言えない意地っ張り。ライバルに負けじと恋する乙女の暴走っぷりがいじらしい……。あと巨乳。

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「マルドゥック・スクランブル」

マルドゥック・スクランブル(1) (少年マガジンKC) (Amazon)

11月に第一作の劇場公開を控える「マルドゥック・スクランブル」のコミカライズ版。原作:冲方丁(うぶかたとう)、大今良時(おおいまよしとき)著、別冊少年マガジン 連載中。

小説のコミカライズにろくなものがないイメージがあったので敬遠してましたが、読んでみたら意外とよかった。帯&巻末の原作者メッセージは褒めすぎにしてもかなり読める。

画はさほどうまくないものの、コマ割りと構図が優秀、アクションとスピード感(緩急)も十分なレベル。ヒロインの内向的(だけど暴力的)な性格も良く出てると思います。

作画風景がYouTubeにアップされていますが(参考動画(YouTube))、著者は新人の女性なんですね。末恐ろしい。

現在は最新の2巻が発売中。原作小説は全3巻で発売中。なお、ライトノベルではなくハヤカワ文庫SFなのでお間違えなきよう。〆

「COPPELION(コッペリオン)」

COPPELION(11) (ヤンマガKCスペシャル) (Amazon)

オススメコミック。井上智徳著、ヤングマガジン連載中。

COPPELION(コッペリオン)
1.遺伝子操作によって生まれた、放射能の抗体を持った子供。
2.その子供たちで組織された、陸上自衛隊第三師団特殊部隊の名称。放射能によって汚染された東京での人命救助を任務としている。(表紙裏より)

西暦2036年。20年前に発生したお台場原発のメルトダウンによって、東京は廃都と化していた。放射能に汚染された街で、いまだ助けを待つ人々のために、放射能耐性を持つ子供たち”COPPELION”が救出に向かった。

件の大震災の影響により、アニメ化が流れた作品。内容からすれば仕方がないことですが、アニメ化も納得の面白さ。放射能防護服を着てかろうじて生きている人々と、その横を防護服も着ない学生がかっ歩するというちょっとシュールな光景はインパクト大。

主人公たちが救出に向かった東京に残った人々とは、何らかの事情があって街から離れられないワケありの人達であり、救助に来ましたと伝えても、じゃあ助けてくれとは素直に言わない面々。彼らを説き伏せ救助のヘリに乗せ、時には妨害勢力との戦闘も辞さない。また、世間から見れば特異な存在である自分の存在意義への疑いと葛藤の日々。生かすために、生きるために自分たちのできることは何なのか。

特徴ある登場人物たちの中でも、コッペリオン掃除係の小津姉妹は特に目立つ。電撃を放つ姉・歌音(かのん)と怪力の妹・詩音のコンビの問答無用っぷりは読んでいて爽快。障害はかたっぱしから破壊する。主人公チーム(言い遅れましたが保健係の3人、荊(いばら)・葵・タエ子)を完全に食うほどの活躍で、今後も期待。

試し読みはこちら

※この記事は2011/08/08に「Psychelia.com」に掲載したものです。

「みそララ」&「恋愛ラボ」

     

みそララ(5) (まんがタイムコミックス) | 恋愛ラボ(6) (まんがタイムコミックス) (Amazon)

オススメコミック。宮原るり著。まんがタイム連載中。ヤングキングアワーズで「僕らはみんな河合荘」を連載中の著者の代表作。

突然会社が倒産し、デザイン会社に再就職することになった麦田美苑(むぎたみその)。経理兼新米ライターとして、個性的な社員とともに今日も仕事に励むのであった。

著者が元々デザイン会社の人間とあって、実体験をモチーフにしたお仕事系4コマ漫画。成功と失敗を繰り返しながら、少しずつ成長していく主人公の麦田美苑と、同僚の美人デザイナー・米原梨絵、駆けだし営業・粟屋真琴の穀物トリオ(麦・米・粟)で仕事に臨む。辛いことも多いけれど、良いものを創るために、楽しく仕事に取り組む姿勢が素敵。がんばれば必ずしも報われるわけではない、という現実も描かれており、好感のもてるプロットが多い。

ただし酒を飲むと豹変するので注意。

一方、美苑の働く会社のシスコンデザイナー・棚橋の妹が登場するのが、まんがホームにて連載中の「恋愛ラボ」(ラブラボ)。上記作品と一部で話がリンクしています。

お嬢様学校として有名な私立藤崎女子中学の生徒会長にして、品行方正、容姿端麗、成績優秀、学園のアイドル”藤姫”こと真木夏緒。一方、素行不良で自称恋愛の達人(嘘)、違った意味でアイドル”ワイルドの君”こと倉橋莉子。ある日、莉子が生徒会室に届け物を持っていくと、抱き枕とキスの練習をする真木の姿があった。生徒会長の誰にも言えない秘密、それは生徒会室で一人取り組む、素敵な彼を射止めるための「恋の練習」。秘密を共有するために、半ば無理やり生徒会役員にされてしまった莉子は、真木とともに今日も恋愛の研究に取り組むのであった。

お姉さま方が仕事してるのに、こちらは恋愛の研究、というか妄想恋愛に取り組むのである。研究のお題目は「曲がり角での上手なぶつかり方(全力疾走)」「魅力的なうなじの見せ方(ティモテ)」など、定番? なものを変化球で再現練習します。

普段は優秀な生徒会長が、恋愛研究に関してはウブというかバカで可愛い。生徒会役員も徐々に増え、気になる相手も出てきてついに実践の時が?

ただし真木に「ランジェリー」は禁句。理由は見てのお楽しみ。

「みそララ」試し読みはこちら。「恋愛ラボ」の試し読みはこちら。〆

※この記事は2011/11/28に「Psychelia.com」に掲載したものです。

「ウィッチクラフトワークス」

ウィッチクラフトワークス(1) (アフタヌーンKC)(Amazon)

オススメコミック。水薙竜著、Goodアフタヌーン連載中。

普通の男子高校生・多華宮灰(たかみやほのか)と、クラスメイトで学園のアイドル火々里綾火(かがりあやか)。何の共通点もない二人だったが、ある日突然、多華宮が謎の巨大うさぎ軍団に襲われたところを、魔女の格好をした火々里に助けられる。実は火々里は街の平和を守る”工房の魔女”と呼ばれる者で、多華宮を守ることが使命だという……。

学園モノの割にはスケールがでかい魔法バトルと、繊細なデザインの魔女服、ライバルを圧倒的なパワーでのしていく火々里さんが魅力の作品。作中の台詞にもありますが、まさに”マリオのスター状態”。とにかく強い。クールで無口で無敵。

その無敵の秘密と、なぜ凡庸な人間である多華宮を護っているのか、がお話のテーマになっています。まあ、3巻になるとほとんど話が見えてくるのですが。個性的だけど弱いライバルたちや、2巻以降に登場する妹でブラコンの多華宮霞の編愛ぶりも素晴らしい。使う魔法もハチャメチャで○。

試し読みはこちら。〆

※この記事は2012/03/12に「Psychelia.com」に掲載したものです。

「マルドゥック・スクランブル」

マルドゥック・スクランブル(7)<完> (講談社コミックス) (Amazon)

超オススメコミック。ハヤカワ文庫のSF小説「マルドゥック・スクランブル」のコミカライズ版。原作:冲方丁(うぶかたとう)、大今良時(おおいまよしとき)著、別冊少年マガジン連載終了。完結。

悲しい過去を持つ少女娼婦のルーン・バロットは、彼女を愛妾としていた男・シェルに喉を引き裂かれ車ごと爆破され瀕死の重傷を負う。死の直前、ドクター・イースターにより、命を助けられると同時に金属繊維の人工皮膚を与えられ、周囲の電子機器を自由に操ることのできる力「電子撹拌(スナーク)」を身に付ける。何故、自分は殺されなければならなかったのか? どんなものにも変身できるしゃべるネズミ・ウフコックの力を借り、自分を死に追いやったシェルの犯罪を暴くために戦うことを決意する。

原作小説やアニメ映画版より面白い。コミカライズが成功するまことに稀有な例だと思います。そんなにうまい画ではないけれど、漫画がうまい。緩急が良いし、原作のえぐいところを、重すぎず軽すぎず、うまくコミックに落とし込んでいると感じます。

ど底辺から這い上がっていくバロットが魅力的な作品。法的に禁止されている科学技術によって蘇った代償として、結果を残さないと生存すらままならない追い詰められた状況の中で、自分の存在価値、有用性を追い求めていく少女の戦い。

元少女娼婦というヒロイン的に最悪な前職、時に戦いに溺れ自分を見失うことも、相棒であるウフコックを濫用し傷つけることも、強敵ボイルドから情けなく逃げ回ることがあっても、それらをすべて糧にしてたくましく成長していく。戦うヒロインのお手本のような娘です。

試し読みはこちら。劇場版オフィシャルサイトはこちら(最終作「マルドゥック・スクランブル 排気」は9/29公開)。〆

※この記事は2012/06/11に「Psychelia.com」に掲載したものです。

「GUNSLINGER GIRL」【完結記念】

GUNSLINGER GIRL(15) (電撃コミックス) (Amazon)

オススメコミック最終巻。相田裕著、月刊コミック電撃大王での10年の連載に幕。本年度、第16回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞作品。原画展が開催中(GoFa)。表紙は一期生のアンカーとなったクラエス。特典付きの『~with Libretto!II』版は最終話に登場する新キャラの二人です。

現代のイタリア。表向きは障害者支援の公益法人「社会福祉公社」、しかし実際には年端の行かない重度の障害者に機械の体を与え、「条件付け」という洗脳を施した上で政府のための汚れ仕事を行う諜報機関だった。「義体」と呼ばれる少女達は、大人の課員とコンビを組む決まりになっており、それを「フラテッロ(兄妹)」と呼び、コンビで調査や戦闘を行い、テロ組織に立ち向かう。

前巻(14巻)でテロ組織との戦いにあらかたカタがつき、最終巻では事件と社会福祉公社の顛末が描かれます。1巻まるまるエピローグと言ってもよいぐらい。戦いに生き残った者たちが、限りある余生をどのように全うしていくか。この作品の隠れた特徴でもある、はたから見れば不幸な話なんだけど当事者達は前向きにとらえ強く生きていく、そういったエピソードが多い巻です。

シリーズを通して見ると、機関銃を平然と撃ちまくってテロ組織と戦う少女、という一見ありえない情景を、なるべくリアリズムを持って表現することができた作品。

一家殺害事件の唯一の生き残り、家族の死体のそばで一晩中暴行を受け自殺を望む重症の少女を、障害者支援の名のもとに接収して義体化(半サイボーグ化)、投薬により洗脳して諜報機関の兵士としてこき使う。しかも寿命が数年しかなく、記憶の経年劣化があり、命令には子供殺しも辞さない絶対服従のマシーン……。こう書くとろくでもないなあ。

とはいえ、自殺するよりはマシだろうし、テロとの戦いという社会貢献もできるのだから少しの光明を見いだせる。何より(洗脳されてるとはいえ)当事者たちが笑顔を絶やさないのが唯一の救い。そういった強いけれど可愛そうな少女が魅力だったのでしょう。後半アレですが。

また、「フラテッロ」の関係性と言うのも面白かったです。担当官と少女兵士、主従関係にある二人組ですが、まあ常識的に考えて、今日からこの少女がお前の部下な、義体化されてめちゃ強いから気にせずこき使え、と言われて素直にハイそうですかと使えるわけもなく。当然、手に余る状態になるわけです。兵士として見る事ができず、死んでしまった本当の妹を投影したり、情をこめすぎたりこめなかったりで失敗したり、年頃の少女の取り扱いに悩んだり……。担当官の苦労もたえません。そんな彼らと少女らの関係性にも注目です。

数あるエピソードの中でも、義体の1人、アンジェリカの「パスタの国の王子様」関連はコミック史上に残るであろう名エピソードなので必読。これを機に是非。第一話の試し読みはこちら

※この記事は2012/12/16に「Psychelia.com」に掲載したものです。