タグ別アーカイブ: コメディ

「女戦士とオークさん」



女戦士とオークさん (1) (カドカワコミックス・エースエクストラ)

おすすめコミック。グラタン鳥著、ヤングエースUP連載中。4コマ漫画。

聖歴1109年、魔王と人間は激しい戦いを繰り広げていた。勇者一行の一人、女戦士は、単独で行動中、油断してオーク軍に捕らえられてしまう。恐ろしい拷問を受けるのか……死を覚悟した女戦士だったが、可愛らしい牢番のオークさんに癒されて、脱獄を決意する……。

一応、くっころ系??? ぷにぷにのオークに恋をしてしまった女戦士の、苦悩なのか煩悩なのかを描く怪作。照れ隠しの際には、(恥ずかしいから)「くっ、殺せ!」と叫ぶお約束。

女戦士ラブで幼くてアホな勇者、闇魔法の大天才と呼ばれる僧侶、ちょっとマッドで関西弁の魔法使いらとともに、(多分)凶悪な幼女魔王を倒すための冒険をしてます。立ちはだかる強力な魔王軍、個性的な四天王たち。果たして勇者一行は世界に平和をもたらすことができるのか?

……という真剣な感じではなく、ゆるーく、和気あいあいとしたヘンテコラブコメです。魔物であるオークさんと女戦士が結ばれる日は来るのか。それ以前に、ちゃんと魔王を倒す気があるのか。

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「川柳少女」



川柳少女(1) (講談社コミックス)

おすすめコミック。五十嵐正邦著、週刊少年マガジン連載中。4コマ漫画。

普段まったくしゃべらず、伝えたいことはすべて川柳で伝える少女・雪白七々子。顔は怖いし喧嘩は強いが、川柳好きな男子・毒島エイジ。日々のあれこれを川柳にのせて、まったり学園生活を満喫中。

五七五系女子ラブコメ、という新たなジャンルを切り開いた作品。川柳や俳句といえば、過去には「GO!GO!575」なるアニメ、ゲームがありましたが、本作はそもそもヒロインがしゃべらないという大胆な作り。

七々子は基本的にしゃべらず、意思伝達は川柳(筆談)で行います。周囲の人間は理解があり(?)、声を出さなくても許容となってます。しゃべらない分、ちょっとした仕草や表情が可愛く、好感が持てます。川柳も堅いものではなく、日常会話をそのまま句にしたような感じでグッド。

そんな七々子が気になる男性が、元不良のエイジ。偶然出会った二人ですが、ともに文芸部へ入部し、川柳を通じて交流を深めていきます。エイジの句は……なんというか、独特の味があります。ちょっと不器用だけれど、なかなか頼りになりそうな好感の持てる男。はたして七々子の想いは届くのか?

キャラが立っていて、話も面白く、川柳だからといって堅苦しくもなく、気張らずゆるーく読める良作です。

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「魔王城でおやすみ」



魔王城でおやすみ 1 (少年サンデーコミックス)

おすすめコミック。熊之股鍵次、週刊少年サンデー連載中。

魔王に捕らえられてしまった姫君、オーロラ・栖夜(スヤ)・リース・カイミーンの悩みは、寝る以外やることがないこと……。幽閉されてはいるが、公務からも解き放たれ、扱いはVIP級、ご飯も意外と美味。しかし、安眠できたためしがない。どうすればよい眠りにつくことができるか? 今夜も安眠のためのアイテムを探しに、魔王城を徘徊するのであった……。

囚われの姫の快眠ライフを描いたファンタジーコメディ。まずは枕の質を上げるために、ふわふわしたモンスターの毛をむしることからスタート。トゲトゲのモンスターから針を抜き取って裁縫道具として、姫特製安眠枕を作り上げましょう。

牢屋のカギを持つモンスターを懐柔し、自由に魔王城を徘徊し始める姫。シーツ、ベッド、その他もろもろ、安眠のためのアイテムをかき集め、時に自作し、たくましく生き抜いていきます。

一方、人間の勇者や魔王・モンスターたちも、姫にひっかきまわされながらも、それぞれの役割を全うしようとがんばります。がんばるけれど、姫の粗相が原因で、基本的に取り越し苦労に終わります。かわいそうに……。

そんな姫とモンスターたちの安眠コメディです。
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「NKJK」



NKJK(1) (アクションコミックス(月刊アクション))

おすすめコミック。吉沢緑時著、月間アクション連載終了、全2巻完結。

西宝夏紀(さいほうなつき)と富士矢舞(ふじやまい)は、幼稚園のころからの大親友。仲良く同じ高校へ進学したが、富士矢が大病を患い入院してしまった。もう元の生活に戻れないかもしれないらしい。何か親友の力になれないか? 悩める西宝は、富士矢の母親から「娘を笑わせてほしい」と依頼される。人体には免疫力を高めるNK(ナチュラルキラー)細胞というものがある。そのNK細胞の力によって、娘を回復させることができるかもしれない、というのである。お嬢様育ちの西宝はお笑いというものがよくわからない、しかし親友のためならと、笑わせるためのお見舞いが始まった。

病気療養中の友人を笑わせるために、日々様々なネタを仕込み、お見舞いに行く、というお話です。しかし何分、そういったものに触れてこなかったお嬢様二人なので、世間で面白いといわれているものが、どうして面白いかも理解できません。演じる方も見る方も、ギクシャクした感じで、ネタの披露後に微妙な空気になるという失敗続き……。

実際にネタも寒いので、ほとんど笑えないのですが、本作はそれが狙いなので問題なし。笑わせることに苦戦する西宝と、よくわからないけれど友人のがんばりを受け止めてあげようという富士矢。二人の不思議でシュールだけど、実は熱い友情が見どころ。

一方で富士矢の病は徐々に進行し、回復の見込みがないことがわかってきます。そんな時に、西宝は笑いの研究なんてしていてよいのかと葛藤します。しかしそんな彼女を支えてくれる仲間たちに励まされ、今日もNK細胞を信じてがんばるのです。雲行き怪しい中、果たして奇跡は起こるのか?

全二巻完結です。試し読みはこちら。〆

「雨水リンダ」



雨水リンダ(1) (ガンガンコミックスONLINE)

おすすめコミック。「浅尾さんと倉田くん」のHERO著、ガンガンONLINE連載中。一応4コマ漫画?

廃校舎にある、手芸部という名のオカルト研究部。部員のみつけた怪しげな本から、「人形」を創り出そうと実験を行う。枝は骨に、布は皮に、お菓子は内臓に、ガラスは声に、そして雨水を心の触媒として誕生した人形は、部長のリンダそっくりの人形だった。人の言葉を話し、リンダの幼いころの記憶を持つ不思議な雨水人形。部員たちは、雨子と名付けて、部室のマスコットとしてかわいがることになる。……いつか壊すその日まで。

リンダと雨子を中心とした、部員たちの青春コメディものです。雨子の生態調査を続けていくうちに、人間と同じようで違うところや、色々な性質を見つけていきます。また、純粋な雨子は、意図せず部員たちの癒しとなっていきます。

ストレスで水漏れする、普段は宙に浮いているが接ぎ木で足が生えるなど、雨子の人形性能(?)は、独創性が高く目を見張るものがあります。幽霊のような存在と一緒に学園生活を送る、というのは珍しいストーリーではありませんが、リンダのキャラクター性が面白く、また、いつか壊す儚い存在として描かれるため情がわき、オリジナリティの高い作品になっています。

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「木根さんの1人でキネマ」



木根さんの1人でキネマ 1 (ジェッツコミックス)

おすすめコミック。アサイ著、ヤングアニマルdensi連載中。

とある会社のOLにして課長・木根真知子(きねまちこ)三十ウン歳。映画好きが興じて、大学時代からずっと「1人でキネマ」という映画感想ブログを更新している。毎週たくさんの映画を見ては、ブログを更新する日々だったが、趣味を分かち合える仲間がいないことがちょっと寂しい。それもそのはず、木根さんの好きな映画は、ちょっと偏ってディープな作品が多いのだ。名作からB級作品まで、映画を見て熱狂したり激怒したり、今日も木根さんは我が道を行く。

映画好きなら、うん、そうなんだよね! と同調してしまうような感想ネタが多く出てきます。第一話から、「ターミネーター」シリーズのどのタイトルが面白かったか=それは「2」一択なのでは? という話題からスタートします。しかし、木根さんの所感は世間とは異なるので、そこで当然摩擦が発生するわけですが、まあ、映画好きあるあるですよ。

ゲームでもアニメでも漫画でもそうですが、人それぞれなんだから仕方ない、というお約束事を越えて毒を吐くという木根さん。時には妥協もするけれど、好きなものを好きと(自宅では)言い切る素晴らしい映画オタです。世間に流されまいとするその姿勢と、しかし社会に出れば完全に擬態し隠れオタに徹するところも共感が持てます。大人になるってことは、程度をわきまえることなのサ……。

登場する映画ネタは、インディ・ジョーンズ、スターウォーズなどメジャー系がほとんどですが、映画のシナリオをオマージュしたようなストーリーになっており、原作を知っているとより楽しめます。基本は洋画ですが、最近では「エヴァンゲリヲン」を扱うなど、懐の広さもあり。ネタも付きそうにないので、今後も長く楽しめそうです。

ああ、マンガ読んでたら「バッドボーイズ2バッド」が異常に見たくなってきた(いや、面白いかどうかはわからんよ?)。久々にTSUTAYAでも行くか……。

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「駄能力JK成毛川さん」



駄能力JK成毛川さん 1 (ビッグコミックススペシャル)

おすすめコミック。菅森コウ著、やわらかスピリッツ連載中。

妖怪ちんげちらしのJK・成毛川蒔乃(なるもがわまきの)は、想い人里中くんの陰毛をゲットするために、彼の部屋で勉強会を行うことに。しかし、里中くんの部屋はきれいに掃除され、陰毛が見当たらない。あの手この手で里中くんの陰毛をゲットしようと奮闘するが……。

なんともくだらない能力を持った妖怪たちの、日常のような非日常を描いた作品です。ちんげちらしという発想がすごいですが、他にもヘンテコな能力を持った妖怪たちが登場します。

次第に里中くんを中心としたラブコメに発展していき、能力が関係なくなっていくのが惜しいですが、たまにとんでもない使われ方が発覚したりするところが面白い。

この手の作品はキャラが増えてなんぼだと思いますので、ヘンテコ妖怪をじゃんじゃん増やしていってもらいたいところ。

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「天野家四つ子は血液型が全員違う。」



天野家四つ子は血液型が全員違う。 1 (ヤングジャンプコミックス)

おすすめコミック。空えぐみ著、週刊ヤングジャンプ連載終了、全二巻完結。

血液型が全員違う天野家の四つ子。A型=几帳面なギャルあさひ、B型=マイペースな美形まひる、O型=社交的な巨乳ゆう、AB型=不思議ちゃんキャラのこよる、血液型がバラバラで、性格も容姿も異なる変な姉妹。彼女らのクラスを受け持つ担任の八代は誠司は、姉妹四人の性格の違いは血液型が原因では? と調査を始めてみることにした。

血液型ごとの特徴、というよくわからない迷信がありますが、本作はそのイメージに沿ってキャラクターが作られており、その行動を分析する、という形式になっています。

例えば、長女のあさひは、容姿はギャルっぽいのですが、中身は真面目で几帳面。整理整頓が好きで、気配り上手、倹約家というA型タイプの女の子です。いい加減なB型のまひると喧嘩することも多々あり。

他の姉妹も血液型ごとの特徴を持ち、同じ姉妹なのにまったく性格が違うために、同じことをするにもバラバラな行動を取るという面白さと、それを陰ながら調査していく八代先生のコメディもの。

二巻完結となっており、最後はネタ切れっぽく終わっていますが、ささっと見る短編ものとしては、ちょうどいい感じです。

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「パルパル&ロケッタ」



パルパル&ロケッタ 全1巻 (ヤングキングコミックス)

おすすめコミック。おがきちか著、ヤングキングアワーズ連載完結。

王子様と結婚したい。めちゃくちゃ強い女勇者・パルパルティーナは、玉の輿を目指して今日もモンスター退治。ついにさらわれた王子様を助け出したと思ったら、とってもぽっちゃりな残念王子だった……。そればかりか、王子・スピアンは城からも追い出されてしまった。パルパルティーナはスピアンをダイエットさせるために、今日もやせ薬(マジックアイテム)を探しながら、懲りずに玉の輿探しを続けるのだった。

強くてスタイル抜群の勇者パルパルティーナと、優しいけどちょいおデブの王子スピアン、パルパルティーナのエージェント・ロケッタの三人が中心となって話が進みます。王子を痩せさせることができるアイテムの探索依頼を受けてモンスター退治に向かうものの、誤情報でずっこけたり、別の王子を救出依頼を引き受けるものの、ちょっとイメージと違ってがっかりしたりと、コメディ冒険ものです。

とにかくテンポがよい。モンスターはほぼ瞬殺し(パルパルティーナは超強いので当然)、その後の展開で見せる感じです。連載が短くて残念ですが、オチもついて、よくまとまっています。同録されている他二篇も面白い。デブが優遇されている珍しい作品となっております。

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「もぐささん」


もぐささん 1 (ヤングジャンプコミックス)

オススメコミック。大竹利朋著、となりのヤングジャンプ連載中。

小口虎雄は定食屋の息子。ある日の夜、彼は信じられない光景を見る。店に訪れたのは、クラスメイトの百草(もぐさ)みのり。いつもは物静かで地味な感じの女子。しかし、彼女が頼んだのは、男もためらう大ボリュームのバクダンからあげ定食ダブルだった。ちょっと引くような状況ではあったが、美味しそうに食べる彼女を見て、かわいいと感じてしまった小口君。それから少しずつ百草さんと交流を持つようになる。

見た目に反して、ものすごい食いしん坊な女の子の観察日記。授業中の偽装プレッツェル食いや隠し弁当等、もぐささんの奇行とも言える数々の食事行為に対して、突っ込みを入れる小口君。同時に彼は、そんな彼女を可愛いと思うようになります。

食べっぷりが可愛らしく表現されており、小口君でなくても惚れてしまう容姿の百草さん。百草さんの奇行はまだまだ底が見えない感じで、長く楽しめそうな作品。

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「総合タワーリシチ」

 
総合タワーリシチ (1) (まんがタイムKRコミックス つぼみシリーズ)


オススメコミック。あらた伊里著、まんがタイムKRコミックス「つぼみ」連載終了、完結。

都立今川高校総合学科、新入生代表・霧上神奈(きりがみかんな)は、勉強、スポーツ、美術、音楽に至るまで、なんでも1位じゃなければ気が済まない、究極の負けず嫌い。人の上に立つことにエクスタシーを感じる神奈であったが、高校に入り、自分が井の中の蛙であったことを知る。クラスの中でも最もアホそうな4人組・ちゃらんぽらんズに、勉強以外の科目で敗れ、唯一残された勉強でも、普段はボーっとしている不思議少女・羽座岡悠(はざおかゆう)に敗れ自信を喪失する。しかし、100点満点の答案を受け取った悠の意外な行動にブチ切れた神奈は、その場で悠をはり倒し……。

まずタイトルの「タワーリシチ」ですが、これはリシチというタワーがあるわけではなく、ロシア語で「同志」という意味です。「総合」は秀才が集う総合学科から来ているものと思われます。ググってみるまで分かりませんでした……。なお、1巻の表紙が悠、3巻(最終巻)の表紙が神奈です。

本編の内容は、主人公の神奈と悠の友情物語を中心とした、女子高生の青春&コメディです。何でも一番、努力が大事と思っていた神奈を、悠を初めとした友人たちの存在が(強制的に)変えていきます。普段は遊んでいる連中が、それぞれの得意ジャンルになると圧倒的な力を発揮し太刀打ちできない現状に、神奈は悲観すると同時に、彼女らの才能を認めるようになります。

特に努力の天才・悠に対しての想いは複雑で、彼女のエキセントリックな行動に振り回されながらも、自分にないものを持つ彼女に次第に惹かれていきます。また、悠も何かと自分をフォローしてくれる神奈に友情を抱くようになっていきます。

ちゃらんぽらんズの面々も曲者揃いで、中でも個人的に好きなのは、美術の天才・日下部ちはや、通称”バベルの塔”。美術で使う道具、製作物などかさばる物が多いのに、捨てられない+片付けられない+めんどくさがりのために、彼女の机の周りはモノであふれるゴミ御殿と化しているのでした。友人たちに何とかしろと言われ、彼女が取った行動とは……。

ほか、キャラクターが個性的で、ストーリーもちょっとだけシリアスを出してみたりで、軽そうな見た目に反して意外と読ませる良作です。アニメ「夏色キセキ」あたりが好きな人には特にオススメです。〆

 

「深海魚のアンコさん」


深海魚のアンコさん(1) (メテオCOMICS)

オススメコミック。犬犬(いぬいぬ)著、Webコミックサイト・COMICメテオ連載中。カバーに特殊加工がされてます。カバー裏も見逃すな。

人間と人魚が共存する世界。チョウチンアンコウの人魚・堤鮟子(つつみあんこ)は、おでこに提灯、醜い尾びれにコンプレックスを抱えながらも、友人の人間・若狭乙美(わかさおとみ)や、何かと上から目線のベタの人魚・鈴木闘魚(すずきとうな)らと、楽しい学生生活を送っていた。そこに、人魚ならではのさまざまなトラブルが巻き起こる。

魚類の擬人化、とでも言えばいいのだろうか? 「瀬戸の花嫁」や「ライコネンの熱帯魚」のようなシチュエーションコメディ。ただし、こちらは人魚が人間界にいることが当たり前の世界になっており、ヒロイン・アンコの友人である乙美は、無類の人魚好きという設定がついています。

多くの登場人魚が登場しますが、各々が元の魚の習性を宿していて、その習性に基づいた行動をとります。例えばアンコなら、おでこの提灯で敵を威嚇したり、誘引したりできます。保健の先生は深海魚なので、保健室は常に暗い、など、魚ネタで各話が構成されています。キャラクターが抜群に立っているし、魚類知識が意外とためになったりします。アカメフグなんかは、すべての習性がキャラにドはまりしていて怖いぐらい。

魚の数だけ話が作れるんじゃないだろうか。それぐらいの可能性を感じます。人間との絡みが増えるともっと面白くなると思います。人魚の受け入れが盛んな町が舞台となっていますが、そこに至るまでの過程が気になる感じ。人間とのいざこざがないわけない。ちょっとシリアスな話があると、お話に深みが増すかと。

コミックメテオのオフィシャルサイトでは、「深海魚のアンコさん 誘引キャンペーン」と称し、さまざまなキャンペーンが行われています。将来はアニメ化できそうな勢いなので、新しいもの好きな人は是非。試し読みはこちら。〆

「無敵看板娘」


無敵看板娘 1 (少年チャンピオン・コミックス)(Amazon)

オススメコミック。週刊少年チャンピオン連載終了、全17巻完結(続編「無敵看板娘ナパーム」も全3巻完結)。佐渡川準著。著者は8/13未明に逝去、享年34歳、死因は首つり自殺か。ご冥福をお祈りします。

とある町の小さなラーメン屋・鬼丸飯店の看板娘・鬼丸美輝。彼女の主な仕事は出前……なのだが、少年野球に乱入したり、不良を退治したり、道草くってサボりまくり。特に向かいのパン屋の看板娘・神無月めぐみとはライバル関係にあり、何かと張り合ってはご近所に迷惑をかけている。童心を忘れない、いい大人が暴れまくる格闘ギャグ漫画。

第一話で、ヒロインが母親の鉄拳制裁を受けゲロを吐くという、斬新な始まり方をする作品。ヒロイン美輝は、最強の母親から受け継いだ「鬼丸流葬兵術(即興技)」を駆使し、ライバル達とバカバカしい戦いを繰り広げます。まともに出前に行けない、という致命的な看板娘。とにかく悪が大嫌い、正義のために子供の喧嘩にも首を突っ込むというアホ娘。しかし、その天真爛漫さが町の人たちから愛されています。

個人的に好きなエピソードは、サーカス団を抜け出したキリンとガチで戦うお話(153話「迷える巨獣」)。”キリンの蹴りは大抵の動物をしに至らしめる破壊力”であり、加えて凄まじいリーチのヘッドバッドに対し、真っ向勝負を仕掛ける人間代表、ラーメン屋の出前・鬼丸美輝。はたして勝敗の行方は!? という、すごい発想のエピソードです。

この作品はアニメ化され、そこそこの人気だったと記憶してます。原作に忠実だったのは良かったです。以下、オープニング映像ですが、もちろん本編はこんなにシリアスな話ではありません。

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「ディーふらぐ!」

ディーふらぐ! (1) (MFコミックス アライブシリーズ)(Amazon)

オススメコミック。春野友矢著、コミックアライブ連載中、アニメ化決定。

府上高校一の不良と名高い風間一派を率いる男・風間堅次。カツアゲするために、たまたま通りかかったゲーム制作部に乗り込むが、部室内ではなぜか火事が発生中、そしてその火を取り囲む不審な少女らがいた。協力して火を消したものの、証拠隠滅のためにと少女らに怪しげな属性攻撃を受け、監禁されるはめに。中でも自称炎属性の少女・柴崎芦花(しばさきろか)からは、執拗なアプローチを受ける。曰く、ゲーム制作部に入部すれば、助けてくれるというが……。

その後、紆余曲折を経て、風間もゲーム制作部員にさせられ、ヒロインたちが巻き起こすさまざまな事件に、ツッコミ担当として関わっていく……というギャグ漫画。

近年のギャグ漫画にしては、非常にテンションが高い印象を受けます。 主人公(風間)以外が全員ボケ担当なので、ひたすらツッコミ入れてます。不良のはずなのにここでは一番の常識人で、部員らに小馬鹿にされながらも、勝負好きでいざというときは見栄をきれる好感度の高いキャラクター。いい男だよアンタ。

登場人物が非常に多い作品ですが、中でも(本当の)ゲーム制作部の部長である高尾さんがかわいい。最初は敵として対峙しましたが、戦い(?)の中で、次第に風間の優しさにひかれていきます。素直に好きと言えない意地っ張り。ライバルに負けじと恋する乙女の暴走っぷりがいじらしい……。あと巨乳。

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「しすばれ -Sister bullet-」

しすばれ -Sister bullet- 1 (ヴァルキリーコミックス)(Amazon)

オススメコミック。松崎豊著、コミックヴァルキリー連載中。

弾正院菖蒲(だんじょういんあやめ)は、見た目は普通の中学二年生の女子。しかし実は、姉の尽(つくし)と共に稼業の殺し屋として暗躍していた。ある日、保科匠(ほしなたくみ)という真面目な好青年に告白されるが、偶然にも彼が殺しの標的となってしまう。任務と私情の間で揺れ動く菖蒲であったが、いざその時に、尽が割り込んできて……。

殺し屋姉妹のギャグ漫画。常識的でまともな妹と、下ネタギャグを連発するイカれた姉との、命がけの喧嘩と姉妹愛の物語。のはず。

主に一話完結。菖蒲の恋と私生活に、尽がちょっかい出してきて、事態が思わぬ方向に転んでいくお話が多いです。人一人を殺すためだけに、ガトリングで校舎の天井ぶち抜く姉と、数百メートル先のスナイパーをダガー1本狙撃で仕留める妹。 そこに一般人の代表ともいえる保科君や、姉妹を狙うヒットマン・デイジーが絡んできます。

菖蒲の恋は成就するのか、それとも尽の妨害工作が成功するのか。意外にも、殺し屋姉妹ならではのシリアスなシーンがあり、物語のスパイスとして効いてます。 姉さんはただの人格破綻者ではありません。妹を思えばこそ。その辺りにも注目の作品。

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「しこたま」

       

しこたま 1 (少年チャンピオン・コミックス) (Amazon)

オススメコミック。ニシカワ醇著、別冊少年チャンピオン連載中。

子供のころからの夢”甲子園出場”を目指し、超強豪校・国際天上学園に入学した少女・剛力たま。父との猛特訓で身に付けた「ノーザンクロス投法」より繰り出される速球で、エースとして大活躍する……はずだったが、女子と言うことで入部できず。たまは新しいチームを作り、試合で勝った方が公式な野球部となる賭けに出る。

一方、相撲部では、角界入りが目標と言う少女・大関しこが、圧倒的な強さで道場破りを達成していた。しかし彼女もまた、相撲は女人禁制、しかも上半身裸で取り組むなど破廉恥過ぎるという理由で入部を拒まれてしまう。道場破りの一部始終を見ていたたまは、しこの資質を見抜き、彼女こそ新チームのキャッチャーにふさわしいと勧誘をするが……。

大筋では、よくあるスポ根漫画(女子でも男子に勝てるぞ系)なのに、主人公たちの設定が異色なために、真剣にやればやるほどエロとコメディ色が強くなる変な作品。

例えばピッチャー”たま”は、筋力アップのためのウェイトを、ウエスト、アーム、二―ソックス、さらにブラパッド(50kg×2)、ブルマ(100kg)に仕込むという徹底ぶり。その全てを外した時に真の力が出せます。また、何故かスカートをはいたまま投球することが多く、投げる度にパンチラ…というかパンモロです。

キャッチャー”しこ”は、幼少より力士になるべく育てられたため、マワシ一丁でも羞恥心がありません。(一応少年誌なので)長い髪で乳首を隠し、半裸でバッターボックスに立ちます。野球はど素人ですが、相撲で鍛えられた強靭な下半身と、規格外のパワーで活躍。その他、何かやるたびに大抵は胸圧で制服が吹き飛びます。

一見するとエロコメのようですが、当人達が真剣で、まったく照れる様子がないために、だんだん露出が気にならなくなります。マワシ一丁でバッターボックスに立っていても違和感がない。いや、だいぶあるけど、まあいいか、みたいな。

とりあえず、”しこ”と”たま”がいれば、どんな展開になろうとこの作品は成立します。野球じゃなくてもいいくらいなので、名作「わたるがぴゅん」のようなトンデモ野球、無茶苦茶展開を期待しています。〆

「カオス・ウィザードと悪魔のしもべ」

カオス・ウィザードと悪魔のしもべ(1) (講談社コミックス) (Amazon)

オススメコミック。山本アリフレッド著、別冊少年マガジン連載中。

魔法学校の進級試験の日、落ちこぼれ魔法使いの神無・T・エルクーロスは留年の危機であった。彼女の魔法の最大の難点は、魔法を使うと必ず「ヘンなモノ」を召喚してしまうこと。フローライトの魔法を使うと、全身が光り輝くスキンヘッドの半裸の男が出現するなど、結果オーライとなるものの、普通の魔法が使えない。はたして神無が一人前の魔法使いになることができるのか。

ドジっ子魔女のコメディ……なのですが、魔法で出現するヘンなモノたちが想像の斜め上を行く連中で、萌えジャンル(だったはず)の枠をはみ出してます。ヘンなおっさん率高すぎ。その分のお色気成分を使い魔のエルヴィナが補充するという、絶妙なバランスで成り立っている作品です。

はやりの絵柄でもエロコメでもありませんが、ついつい読んでしまう佳作。なお、これが「進撃の巨人」と同じ掲載誌であることに驚愕した。懐が深いというか何と言うか。試し読みはこちら

「ほんとにあった!霊媒先生」

ほんとにあった!霊媒先生(5) (ライバルコミックス)(Amazon)

オススメコミック。松本ひで吉著、月刊ライバル連載中のギャグ4コマ。

趣味特技が降霊という、霊能力を持つ先生・木林呪理(きばやしじゅり)と生徒と妖怪と猫が織りなす怪奇漫画です。夏だけにホラーコミックを……と思ったら、ついうっかりこの作品をチョイスしてしまいました。

腹を抱えて笑えると言うほどではありませんが、霊能力ネタはいろいろと応用が効いていて面白いです。歴史上の偉人降霊授業、信長の霊を降霊させた女子高生キャラとか、死神・疫病神・貧乏神姉妹、身代わり化け狸ぽんきっつぁん、便利な使いっぱしりクダキツネなど、個性的なキャラがたくさん。

霊能力に興味のある方はどうぞ。〆

※この記事は2010/08/12に「Psychelia.com」に掲載したものです。

「ヒナまつり」

ヒナまつり 1 (ビームコミックス)(Amazon)

オススメコミック。大武政夫著、Fellows! 連載中。

ヤクザ・新田の元に突然降ってきた超能力少女・ヒナ。正体不明の彼女は、超能力による見えない暴力を振るい強引に居候を決め込む。わがまま放題のヒナに翻弄される新田であったが、窮地に陥った時ヒナに助けられ、この奇妙な共同生活を認めるのであった。

ヤクザと超能力少女のバディもの……というかコメディ。強者であるはずのヤクザが少女一人に翻弄され、一方の少女はヤクザを頼らなければ生活できない、二人の年齢は親子ほど離れているという、一風変わったシチュエーション。これが高校生と異世界少女ならよくあるラノベですが、組み合わせの妙がいたるところで活きています。

本編中の新田の台詞「何この…世話係みたいな感じ……。」という言葉が示す通り、押しかけ女房と言うよりも変な小動物が住み着いちゃったような共同生活が面白い。ただし、ヒナが突如出現した理由は今のところ謎。彼女の秘密が物語に含みを持たせている。コメディとして上々、ストーリーの続きも気になる良作。試し読みはこちら。〆

※この記事は2011/07/25に「Psychelia.com」に掲載したものです。

「晴れのちシンデレラ」

晴れのちシンデレラ 1 (バンブー・コミックス MOMO SELECTION)(Amazon)

オススメコミック。宮成楽著、「まんがライフMOMO」および「まんがライフオリジナル」にて連載中の4コマ漫画。

春日晴さん
お嬢様学校きっての才媛である
が。
かつて極貧だった過去(トラウマ)がある――。

かつて極貧生活をしていたヒロインが、祖父が掘り当てた油田により一躍大金持ちのお嬢様に。容姿端麗、運動神経、学力すべてを兼ね備えてはいるが、極貧生活時代に培った貧乏根性と、パワフルでお嬢様らしくない自分にコンプレックスを持っていた。春姫と呼ばれ尊敬され、しおやかに、か弱く可憐なお嬢様を目指す晴(はる)さんであったが、真正お嬢様たちとのギャップに今日も苦しむのであった。

運動神経がいいのは幼いころのサバイバル生活によるもの(熊をも倒す)。頭がいいのは家で読む本が教科書しかなかったから。貧乏ゆえにヘチマをメロンと教えられ、サンタクロースは子供を袋詰めにする妖怪、と間違った解釈を母から教えられ貧困に耐えた日々が彼女を強くしてしまった。

お嬢様方とのギャップに悩む晴さんですが、周りの方々はいろいろと勘違いしてくれて良い方に取ってくれます。例えば秋になりススキ野原を見て(惜しいわ…あんなにあるのに食べれる所が少なくて……)と憂えた表情をする晴さんを、お嬢様方は「過ぎゆく秋を惜しまれていらっしゃる…」と勘違いされ、流石春姫様とおだてあげられていくというコメディ。

ストーリーがあり、笑いどころがあり、ちょっと良い話もあり、起承転結もちゃんと整った秀逸なコメディ4コマです。目指せお嬢様。〆

※この記事は2011/10/19に「Psychelia.com」に掲載したものです。