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「怪異撲滅ミンチちゃん」



怪異撲滅ミンチちゃん(1) (ビッグガンガンコミックス)

おすすめコミック。ささきゆうちゃん著、月刊ビックガンガン連載中。

八裂眠千(やつざきみんち)、通称ミンチちゃんは、可愛くて優しくて物静かなクラスのアイドル。春風煌(はるかぜきら)も、そんなミンチちゃんに恋していたのだったが、ある日の放課後、ミンチちゃんがマウントポジションで河童をフルボッコにしていたのを目撃してしまう。以降、何の因果かミンチちゃんの妖怪退治(?)のパートナーとして、様々な怪異に立ち向かうことになったのだった。

タイトルを見た時に「撲殺天使ドクロちゃん」をイメージしましたが、近くて遠い感じです。ストーリーはどちらかというと硬派、シリアスな方で、バトル描写も充実。しかしペンネーム……思い切りましたな。

クラスの女の子が実は妖怪退治のスペシャリスト……というのは、あらすじとしてはよくあるパターンではあるのですが、本作では心身ともに痛みを伴う描写が秀逸です。特に、ブン殴ってわからす、ことにかけては、明確かつ非常に爽快! 冗談みたいに吹っ飛びます。ミンチちゃん容赦ねえ。

ミンチちゃんは単純暴力馬鹿ですが、実はとても友達を大切にする優しい女の子。そんなミンチちゃんを制御するための理性としてキラがおり、そしてもう一人の、か弱くも鉄壁な助っ人とともに、怪異に立ち向かいます。

立ちふさがるのは、いたずら程度から、人の生死を左右するような強力な妖怪までさまざま。今日もどこかでミンチちゃんの大凶神速拳がさく裂する!!

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もう一点。筆者のデビュー作、読み切り作品「きらきら光る姫」の試し読みはこちら。〆

「ゴブリンスレイヤー」



ゴブリンスレイヤー(1) (ビッグガンガンコミックス)

おすすめコミック。原作:蝸牛くも、作画:黒瀬浩介、キャラクター原案:神奈月昇、月刊ビッグガンガン連載中。

新米冒険者、女神官は、ギルドで知り合った新米仲間たちとパーティを組み、ゴブリン退治に向かう。しかし、ゴブリンは予想以上に手ごわく、パーティは自分を残して全滅してしまう。死を覚悟した瞬間、現れたのは鎧兜を身につけた最高クラスの冒険者「ゴブリンスレイヤー」だった。顔を見せないこの男は、ゴブリンを狩ることのみ請け負う、謎の冒険者だった……。

原作はGA文庫のライトノベルとなります。キャラクターに名前はついていないので、まおゆうのように、職業で呼ばれています。

ファンタジーの世界では、雑魚として扱われるゴブリンですが、本作では、新米冒険者など話にもならないぐらい強敵であり、ドラゴンなどの強大なモンスターよりも、小さいながらも多くの被害を与えるモンスターとされています。

甘い考えでゴブリンに挑みパーティは全滅します。ボッコボコにされたとき、登場する異常な強さの冒険者。それがゴブリンスレイヤーであり、淡々とゴブリンを屠り、子どもにも容赦せず、一切顔を見せない不気味な男です。

彼はゴブリンに異常に執着し、斬り殺し、殲滅させることを楽しいと感じています。他の強力なモンスターには興味はなく、淡々と狩り続ける日々。女神官は彼に恐れを抱きながらも、パーティとしてともに行動するようになります。ゴブリンを狩り続けた先に何が待つのか、ダークヒーローと正統派ヒロインがコンビを組んで戦う異色のファンタジーです。

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「兄の嫁と暮らしています。」



兄の嫁と暮らしています。(1) (ヤングガンガンコミックス)

おすすめコミック。くずしろ著、ヤングガンガン連載中。

両親を早くに亡くし、兄妹二人で暮らしてきた岸辺志乃(きしべしの)17歳。その兄も亡くし、今は兄の嫁の希(のぞみ)さんと暮らしている。血のつながりはないけれど、義姉と義妹として仲良く暮らす二人。面倒見がよく、きれいでとても優しい希さんだが、兄がすでに他界している今、いつまでも甘えていいものかと、志乃は今日も悩むのであった。

義理の姉と暮らす女子高生の物語。義姉・希さんはとにかくできた人で、義妹・志乃が不満を抱くところはない。いつでも優しいし、可愛いし、兄のことを好きだったことが随所に現れ、周りの人を幸せにしてくれるような素敵な大人の女性です。のろけが多いのが唯一の欠点か?

一方の志乃は、いたって普通の女子高生。希さんに頼りたいと思いながらも、あまり煩わせたくないと悩みます。例えばクラスTシャツを作るとき、皆が親にお金を出してもらう中、自分で工面してみたり。義姉との距離感を保とうとしますが、そんな想いも受け止めてしまう希さんに脱帽する日々。

二人の間にいるはずの、兄であり旦那が他界している中、二人の関係がどこまで続くのか、続けていってもよいのか? 自分たちが見ているのは、義姉を通してみる兄の面影、義妹を通してみる旦那の思い出ではないのか。本当は他人の二人の、近いような遠いような姉妹の絆が描かれます。

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「雨水リンダ」



雨水リンダ(1) (ガンガンコミックスONLINE)

おすすめコミック。「浅尾さんと倉田くん」のHERO著、ガンガンONLINE連載中。一応4コマ漫画?

廃校舎にある、手芸部という名のオカルト研究部。部員のみつけた怪しげな本から、「人形」を創り出そうと実験を行う。枝は骨に、布は皮に、お菓子は内臓に、ガラスは声に、そして雨水を心の触媒として誕生した人形は、部長のリンダそっくりの人形だった。人の言葉を話し、リンダの幼いころの記憶を持つ不思議な雨水人形。部員たちは、雨子と名付けて、部室のマスコットとしてかわいがることになる。……いつか壊すその日まで。

リンダと雨子を中心とした、部員たちの青春コメディものです。雨子の生態調査を続けていくうちに、人間と同じようで違うところや、色々な性質を見つけていきます。また、純粋な雨子は、意図せず部員たちの癒しとなっていきます。

ストレスで水漏れする、普段は宙に浮いているが接ぎ木で足が生えるなど、雨子の人形性能(?)は、独創性が高く目を見張るものがあります。幽霊のような存在と一緒に学園生活を送る、というのは珍しいストーリーではありませんが、リンダのキャラクター性が面白く、また、いつか壊す儚い存在として描かれるため情がわき、オリジナリティの高い作品になっています。

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「魔法少女特殊戦あすか」



魔法少女特殊戦あすか(1) (ビッグガンガンコミックス)

おすすめコミック。原作・深見真、作画・刻夜セイゴ。月刊ビッグガンガン連載中。

かつて魔法少女として世界を救った少女・大鳥居あすか。伝説の戦いから3年後。現在は普通の女子高生として暮らしていた。しかし、多くの仲間を失った凄惨な戦いの記憶を忘れることはできず、心の枷として彼女を苦しめていた。そんな中、偶然にも友人の危機を救うことで、再び新たな巨悪との戦いに挑むことになったあすか。はたして真の安息を取り戻すことはできるか……?

その昔、魔法少女として戦い、今は年をとって少女から青年へ。平和になった世界のその後の苦悩を描く作品は何点かありますが、こちらは魔法少女時代も両親を惨殺されたり仲間を殺されたりで、かなりハードな魔法少女兵士として戦っていた経歴の持ち主がヒロイン。クールな外見ですが中身は熱血系で、正義感も強い主人公タイプです。魔法少女らしく、魔法のロッドでも武器にするのかと思いきやそうではなく、カランビット(特殊な形状のナイフ)で斬殺メインという、肉弾戦派(超強い)。

魔法少女は何人かいて、それぞれが今も何らかの活動をしていますが、あすかだけは休眠状態となっています。あなたも戦ってほしい、という元仲間の申し出に応じるか否か、戦いを望まないかつての英雄が、再び戦火の中に舞い戻るかが序盤の展開となります。まあ、戻らないと話にならないので、当然戻っていくわけですが、どうやら敵は新たな魔法少女らしい……ということが分かってきます。

魔法少女ものを下地にしながらも、ストーリーはオリジナル性が高く、アクション描写もうまいです。他の魔法少女との協力、牽制、敵対など、今後いろいろと展開できそうなところも面白いかと。

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「ゾンビッチはビッチに含まれますか?」

ゾンビッチはビッチに含まれますか?(1) (ガンガンコミックスJOKER) (Amazon)

オススメコミック。柊裕一著、月刊ガンガンJOKER連載中。

高校生・二階堂紗季菜(にかいどうさきな)は普通の可愛い女の子。しかし彼女は、エロい妄想で興奮し心拍数を高めておかないと死んでしまうゾンビ娘。ゾンビでビッチのゾンビッチなのである。

交通事故で轢死してしまったが、死の直前にエロい妄想をしていたために、大興奮から奇跡的に心臓が再鼓動。ゾンビとして蘇った少女の物語。言うまでもなく、アホエロギャグ漫画です。

「さんかれあ」は純情少女のゾンビですが、こちらはエッチなことに興味津津の普通の少女のゾンビ。好きな男の子がエッチな子が嫌いとあって、嫌われないように隠し通しているものの、時には暴走し危険な妄想にふけってしまうことも。妄想しなけりゃ死んでしまう、しかし度が過ぎれば嫌われれる。愛と肉欲の狭間に生きる少女の物語です。

試し読みはコチラ(第2話)。〆

※この記事は2012/04/30に「Psychelia.com」に掲載したものです。