おすすめコミック。「復讐教室」の要龍著。
特別な人間のみ入学できる、全寮制のミッションスクール・聖アヴリーン学園。教師が一人、シスターが一人、生徒数はたったの13人の女子。その中の一人、穂村蛍(ほむらけい)は、幼いころに両親を何者かに殺された過去を持つ。ある日の晩餐の際、停電が起きたわずかな時間の間に、生徒の一人が凄惨な死を遂げる。その光景に、蛍は両親を殺した「化物」のことを思い出し……。
外界から閉ざされた学園と、一癖も二癖もある生徒たち。殺人事件が起きたというのに警察に連絡するわけでもなく、翌日から日常の生活が再開する異常な状況。容疑者は残された12人の生徒。主人公・蛍は、探偵役の少女と共に、恐怖に震えながらも、生徒を殺した犯人(人を喰う化物?)を見つけ出す……というあらすじと思いきや、蛍の復讐心というか闘争心が物語を意外な方向へと導きます。
殺される前に犯人を見つける、のではなく、犯人(おそらく両親の仇)を見つ出して逆にぶっ殺す。
化物だろうが殺す。友達だろうが殺す。自分たちが学園から逃げ出すのではなく、仇敵を学園から決して逃がさず、ここで殺る。復讐を遂げる……。端麗な顔だちに似合わず、激烈なメンタルの持ち主、蛍さん素敵です……。
このままだと蛍のジェノサイドが始まってしまうので、探偵役の美少女・祭(まつり)が何とかするかと思われますが、敵は人の形をして人を喰う化物らしく、犯人探しも一筋縄ではいかないはず。変則クローズドサークル系ホラーものとして、この先の展開に期待。
試し読みはなし、掲載誌不明(巻末情報がないので調べられず)。ううむ、もう少し情報が欲しい……。〆