タグ別アーカイブ: 推理

「天久鷹央の推理カルテ」



天久鷹央の推理カルテ (1)

おすすめコミック。原作:知念実希人、イラスト:緒原博綺、キャラクター原案:いとうのいぢ。月刊コミック@バンチ連載中。

天医会総合病院統括診断部診療部長・天久鷹央(あめくたかお)。各科で診断困難とされた患者も、常人離れした診察術で、たちどころに診断してしまう天才女医。しかし彼女が診察するのはただの病人だけではない。河童を見た、幽霊を見たなど、患者たちが持ち込む怪奇的な事件に興味を持ち、自ら医療の力で解決に導いていく。

新潮文庫nexの同名小説のコミカライズ版となります。原作者は現役の医師であり、各話の終わりには、筆者の医療トリビアが掲載されています。

医学の力で、不可解な事件を解決していく天才ドクターの話。医療の知識を活かして、患者の症状や事件現場の状況から真相を究明しつつ、さらに病気も治してしまいます。例えるならNHKのTV番組「総合診療医 ドクターG」のような感じです。

天久先生は天才ではありますが、性格や言動にやや難があり、なんでも首を突っ込んでいったり、患者の応対がぶっきらぼうだったりします。しかし、あまりある知識と冷静な判断力で問題を看破していくところが魅力的。

いくつかエピソードがありますが、中でも「不可視の胎児」の話は秀逸。赤ん坊を妊娠したという少女、しかしエコーに胎児の姿は見られない。おそらく想像妊娠かと思われたとき……。ほか、考えさせられるようなエピソードが多く、今後も期待できます。

試し読みはこちら〆。

「モコと歪んだ殺人鬼ども」

モコと歪んだ殺人鬼ども 1 (フラッパーコミックス)(Amazon)

オススメコミック。反転邪郎(はんてんしゃろう)著、月刊コミックフラッパー連載中。

警視庁の地下3階、三畳一間の子供部屋、そこに暮らす少女・泡沫(うたかた)モコ。見た目は子供、しかしその正体は、天才を越えた天才、ハイギフテッドと呼ばれ、難事件をいくつも解決してきた特別犯罪捜査支援室巡査部長(22歳)。新たに配属された新人刑事・灰島柩(はいじまひつぎ)とともに、奇妙で異常な事件の謎解きに挑む。

子供の様な容姿と言動ですが、洞察力、推理力に優れ、実は天才捜査官のモコ。相棒となるのは、配属されたばかりの新人で、何かと付きまとってくるモコをうっとうしいと感じつつも、その才能を認め共に捜査する青年灰島。二人の凸凹バディものです。

扱うのが異常犯罪なので、結構グロい描写もあります(精神的にも肉体的にも)。そんな犯罪を一見子供の様なモコが解決していく、という点が特異な作品。

設定上、モコは22歳になっていますが、現職の警察官ということでリアリティを持たせた結果なのだろうか。この手の作品だと、十代の少女探偵という肩書でも成立しそうではあるので珍しい。警察内でも腫れもの扱いされていることもあり、この辺りの設定は後に活きてくるのかもしれないです。

試し読みはこちら。〆