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「そんな未来はウソである」

そんな未来はウソである(1) (KCデラックス)(Amazon)

オススメコミック。「みなみけ」の桜場コハル著、別冊少年マガジン連載中。ヒロイン2人の特徴を踏まえたタイトルがとても良い。

人と目を合わせるとその人の未来がちょっと見えてしまう少女・大橋ミツキ(右)。他人がウソをつくと分かってしまう少女・佐藤アカネ(左)。余計な未来を見ないようにミツキはなるべく人と目を合わせないように日々を過ごし、裏表の分かってしまうアカネは友達づきあいが苦手。ある時、ミツキはアカネに自分が未来を予見できることを話す。荒唐無稽な話だが、ウソをついてないことが分かるアカネには本当だと分かる。それがきっかけで二人は仲良くなっていくが、アカネがミツキに鏡を見せたせいで、ミツキは自分の重大な未来を予見してしまう……。

アニメ化もした「みなみけ」はそんなに面白いとは思えないけど、こちらは好き。ミツキの見てしまった自分の未来「クラスメイトの高山くんと結婚してた」を実現させるために、アカネが奔走するお話。”嫌なら未来は回避できる”ので、未来を知ってしまったミツキと高山がくっつかなかった場合、原因は自分にあるとアカネは考えており、そうならないために意地でも二人をくっつけようと恋のキューピッドとなる。

なるはずでしたが。2巻では「いい未来は自分で作る」というアカネの言葉とともに、前提を覆すパラダイムシフトが起こります。

思いっきりネタバレになるので何が起きるかは伏せておきますが、恋の未来と嘘のシーソーゲーム、おそらくこれが本作のメインテーマになるのでは。著者の独特の空気感とぽかーん口は健在で、大した話題でもないのになんとなく楽しく読めてしまう不思議。肩肘張らずに読めるコミックとしてオススメ。試し読みはコチラ。〆

※この記事は2011/11/15に「Psychelia.com」に掲載したものです。