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「みそララ」&「恋愛ラボ」

     

みそララ(5) (まんがタイムコミックス) | 恋愛ラボ(6) (まんがタイムコミックス) (Amazon)

オススメコミック。宮原るり著。まんがタイム連載中。ヤングキングアワーズで「僕らはみんな河合荘」を連載中の著者の代表作。

突然会社が倒産し、デザイン会社に再就職することになった麦田美苑(むぎたみその)。経理兼新米ライターとして、個性的な社員とともに今日も仕事に励むのであった。

著者が元々デザイン会社の人間とあって、実体験をモチーフにしたお仕事系4コマ漫画。成功と失敗を繰り返しながら、少しずつ成長していく主人公の麦田美苑と、同僚の美人デザイナー・米原梨絵、駆けだし営業・粟屋真琴の穀物トリオ(麦・米・粟)で仕事に臨む。辛いことも多いけれど、良いものを創るために、楽しく仕事に取り組む姿勢が素敵。がんばれば必ずしも報われるわけではない、という現実も描かれており、好感のもてるプロットが多い。

ただし酒を飲むと豹変するので注意。

一方、美苑の働く会社のシスコンデザイナー・棚橋の妹が登場するのが、まんがホームにて連載中の「恋愛ラボ」(ラブラボ)。上記作品と一部で話がリンクしています。

お嬢様学校として有名な私立藤崎女子中学の生徒会長にして、品行方正、容姿端麗、成績優秀、学園のアイドル”藤姫”こと真木夏緒。一方、素行不良で自称恋愛の達人(嘘)、違った意味でアイドル”ワイルドの君”こと倉橋莉子。ある日、莉子が生徒会室に届け物を持っていくと、抱き枕とキスの練習をする真木の姿があった。生徒会長の誰にも言えない秘密、それは生徒会室で一人取り組む、素敵な彼を射止めるための「恋の練習」。秘密を共有するために、半ば無理やり生徒会役員にされてしまった莉子は、真木とともに今日も恋愛の研究に取り組むのであった。

お姉さま方が仕事してるのに、こちらは恋愛の研究、というか妄想恋愛に取り組むのである。研究のお題目は「曲がり角での上手なぶつかり方(全力疾走)」「魅力的なうなじの見せ方(ティモテ)」など、定番? なものを変化球で再現練習します。

普段は優秀な生徒会長が、恋愛研究に関してはウブというかバカで可愛い。生徒会役員も徐々に増え、気になる相手も出てきてついに実践の時が?

ただし真木に「ランジェリー」は禁句。理由は見てのお楽しみ。

「みそララ」試し読みはこちら。「恋愛ラボ」の試し読みはこちら。〆

※この記事は2011/11/28に「Psychelia.com」に掲載したものです。

「桃色メロイック」

桃色メロイック 1 (ヤングキングコミックス)(Amazon)

オススメコミック。福田晋一著、ヤングキング連載中。

ガテン系で元ヤン風の四宮大和。仕事に打ち込み、喧嘩も強い、ぼちぼちモテる彼だったが、惚れた相手は16歳の女子高生で自分の妹・四宮まさきだった。友人の制止も聞かず、周りの目も何のその、今日もまさきを迎えに学校へ……。

ヤングキングで妹萌え漫画をやるとこうなる。主人公は平凡な学生でもオタクでもなく、現実味のあるガテン系青年。一見まともですが、しかし中身は妹に欲情してしまうほどの危ない人。妹以外は基本的に全部ブスという怖ろしい感性を持ち、他の女のどんな誘惑も跳ね除ける鋼の変心を持っています。

一方の妹・まさきは、お兄ちゃん好きだけれど、当然恋愛感情ではなく、兄の恋心も知らないという状況。歳の割には精神年齢が低く、甘え上手の天然風。かなりキュートな女の子。さぞかしもてるでしょう。

大和の恋心は周囲の人間を巻き込みながら暴走していきます。果たして野望のままに妹と添い遂げることができるのか。それとも無事更生してまともな青年に戻ることができるのか。ヤングキングがどこまでやるのか楽しみにしています。〆

※この記事は2013/02/04に「Psychelia.com」に掲載したものです。

「かみさま日和」

かみさま日和 1 (芳文社コミックス) (Amazon)

オススメコミック。「ビーチスターズ」の森尾正博著。週刊漫画TIMES連載終了。全3巻。

初出勤の日に会社が倒産してしまい、しかも社員寮を頼りにしていたため住む場所も失ってしまったOL・有坂史美香(ありさかふみか)。さらに財布も落としてしまい途方に暮れていたところ、親切な男・矢部に助けられ、連れてこられた先は神社だった。なし崩し的に巫女として働くことになった史美香だったが、神社に集まる様々な人々に触れあい成長していく。

巫女萌え漫画ではない。お仕事系。テーマは巫女さんです。巫女の主な仕事は神官のサポート、清掃、雑用、中でも多いのはデスクワークだそうです。なんと地味な……。

最初の仕事となるゴミ捨てでは、境内のゴミ(大量)を土木用一輪車に乗せ、ゴミ捨て場までえっちらほっちら運ぶと言う、巫女っぽくないガテン系の作業。ただのゴミ捨て作業ではなく、境内をきれいに保ち自分も清らかでいることを目的とした重要な仕事だと教わります。その他、神社の行事や礼儀作法など、史美香と一緒に学べます。

よく見ると、最初はだらしない立ち姿だった史美香が、途中から凛として、立ち姿が美しくなっていたりします。巫女・史美香の成長と、かつて存在したと言う伝統の祭事「天晴祭り」の実現に向け奮闘する神社の物語です。うまく3巻でまとまっており、テンポよく面白い。〆

※この記事は2012/05/21に「Psychelia.com」に掲載したものです。

「そこをなんとか」

そこをなんとか 1 (花とゆめCOMICSスペシャル) (Amazon)

オススメコミック。麻生みこと著、花とゆめCOMICS「Melody」連載中。BS・NHKプレミアムでドラマ化が決定している作品。

お金持ちになるために努力して弁護士になった改世楽子(かいせらくこ)。しかし、法改正のあおりで弁護士が増えすぎて就職難。何とかコネを利用して転がり込んだ弁護士事務所で、悪戦苦闘しながら新米弁護士として歩み出す。

楽子こと通称”らっこ”。貧乏ながらも、持ち前の明るさを活かしてキャバクラでバイトして学費を稼ぎながら学校に通い、念願かなって弁護士に慣れたのに就職先が見つからない。そこでキャバクラ時代に知り合った弁護士の先生に雇ってもらい……というハングリーな弁護士人生スタート。

さまざまな事件が扱われていますが、漫画的な非現実的なお話ではなく、かなりリアルな裁判を元にしています。離婚問題など重い話も面白く読めるように落とし込んでいます。ストーリーがお上手。

らっこのキャラクターも明るい新米、というだけでなく、時折弁護士らしい価値のあるシリアスな言葉を言う時があり、好感が持てます。ある種のギャップ萌えがあります。安定して続きそうなので今後も期待しています。

試し読みはこちら。〆

※この記事は2012/08/27に「Psychelia.com」に掲載したものです。