タグ別アーカイブ: 竹書房

「笑うあげは」



笑うあげは 1 (近代麻雀コミックス)

おすすめコミック。「初愛」の田中ユタカ著。近代麻雀に多分連載中(調べきれず…)。

盲目の美人雀士であり、奇跡の手を持つ治療師(ヒーラー)と呼ばれる女・あげは。視覚障害からくる筋肉の癖で、常に笑っているように見えるが、本人曰く「笑ってなんかいません」。見えない目とその笑顔で、今日も容赦なく勝ちまくる。

目が見えない、麻雀というキーワードから、すぐに思い出すのは、「アカギ」に登場する盲目の代打ち市川。全員が捨て牌を発声するルールと、盲牌のみで勝負しなければならないハンディキャップについては、彼と同じです。

あげはが市川と異なるのは、常にチャーミングな笑顔で戦うところ。サングラスをかけているときが少ないので、目をつむっている描写が多く(というか開かない)、どこぞの黄金聖闘士のような、癒されるようで不気味な雰囲気を持っているところ。

ハンディキャップを感じさせず、ギャンブルに荒ぶる男どもを手玉に取り、多額の掛け金をせしめ、笑顔でニコニコ。時に対戦相手に希望を与え、時に容赦なくむしり取る。女神のような、悪女のようなあげはの活躍が楽しめます。

試し読みはこちら。〆

「晴れのちシンデレラ」

晴れのちシンデレラ 1 (バンブー・コミックス MOMO SELECTION)(Amazon)

オススメコミック。宮成楽著、「まんがライフMOMO」および「まんがライフオリジナル」にて連載中の4コマ漫画。

春日晴さん
お嬢様学校きっての才媛である
が。
かつて極貧だった過去(トラウマ)がある――。

かつて極貧生活をしていたヒロインが、祖父が掘り当てた油田により一躍大金持ちのお嬢様に。容姿端麗、運動神経、学力すべてを兼ね備えてはいるが、極貧生活時代に培った貧乏根性と、パワフルでお嬢様らしくない自分にコンプレックスを持っていた。春姫と呼ばれ尊敬され、しおやかに、か弱く可憐なお嬢様を目指す晴(はる)さんであったが、真正お嬢様たちとのギャップに今日も苦しむのであった。

運動神経がいいのは幼いころのサバイバル生活によるもの(熊をも倒す)。頭がいいのは家で読む本が教科書しかなかったから。貧乏ゆえにヘチマをメロンと教えられ、サンタクロースは子供を袋詰めにする妖怪、と間違った解釈を母から教えられ貧困に耐えた日々が彼女を強くしてしまった。

お嬢様方とのギャップに悩む晴さんですが、周りの方々はいろいろと勘違いしてくれて良い方に取ってくれます。例えば秋になりススキ野原を見て(惜しいわ…あんなにあるのに食べれる所が少なくて……)と憂えた表情をする晴さんを、お嬢様方は「過ぎゆく秋を惜しまれていらっしゃる…」と勘違いされ、流石春姫様とおだてあげられていくというコメディ。

ストーリーがあり、笑いどころがあり、ちょっと良い話もあり、起承転結もちゃんと整った秀逸なコメディ4コマです。目指せお嬢様。〆

※この記事は2011/10/19に「Psychelia.com」に掲載したものです。