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「ガズリング」

ガズリング 1 (芳文社コミックス) (Amazon)

オススメコミック。才谷ウメタロウ著、週刊漫画TIMES連載中。

バドミントン経験なし、興味なしの女子高生・武智紗羽(たけちさわ)は、先輩のラケットで勝手に遊んでいたことが原因で、バドミントン部に入部することになってしまう。たまたま入部した紗羽であったが、インターハイ連覇の超高校級プレイヤー・野地に憧れ、友人たちと共にバドミントンに入れ込んでいく。

いわゆるスポーツ青春もの。オリンピックでの藤井&垣岩組の大活躍も記憶に新しいバドミントン漫画です。ガズリング(gosling)とは、1.ガチョウの子ども(ひな)/2.未熟者、青二才の意。バドミントンの羽はガチョウの羽16枚でできており、それを追いかける自分達はまさしくガズリング(ガチョウの子)、若くて未熟者、そして寝ても覚めてもバドミントンのことだけを考えろ、という3つの意味を持たせています。

スポーツ漫画を描くのは初めてだという作者ですが(あとがきより)、主人公達のバドミントンにかける情熱、競技特有のスピード感、ストーリー展開、健康美、すべてにおいて優秀です。

……後は、負け所がどこになるのかが問題。勝ち続けて全国大会に行くより、負けて仕切り直しする方が個人的に好き。勝ち続けると必ずだれるし緊張感がなくなるのが嫌。1年生が主人公である設定を是非活かしてもらいたい。掲載誌もその辺りよろしくです。試し読みはこちら

※この記事は2013/01/20に「Psychelia.com」に掲載したものです。

「かみさま日和」

かみさま日和 1 (芳文社コミックス) (Amazon)

オススメコミック。「ビーチスターズ」の森尾正博著。週刊漫画TIMES連載終了。全3巻。

初出勤の日に会社が倒産してしまい、しかも社員寮を頼りにしていたため住む場所も失ってしまったOL・有坂史美香(ありさかふみか)。さらに財布も落としてしまい途方に暮れていたところ、親切な男・矢部に助けられ、連れてこられた先は神社だった。なし崩し的に巫女として働くことになった史美香だったが、神社に集まる様々な人々に触れあい成長していく。

巫女萌え漫画ではない。お仕事系。テーマは巫女さんです。巫女の主な仕事は神官のサポート、清掃、雑用、中でも多いのはデスクワークだそうです。なんと地味な……。

最初の仕事となるゴミ捨てでは、境内のゴミ(大量)を土木用一輪車に乗せ、ゴミ捨て場までえっちらほっちら運ぶと言う、巫女っぽくないガテン系の作業。ただのゴミ捨て作業ではなく、境内をきれいに保ち自分も清らかでいることを目的とした重要な仕事だと教わります。その他、神社の行事や礼儀作法など、史美香と一緒に学べます。

よく見ると、最初はだらしない立ち姿だった史美香が、途中から凛として、立ち姿が美しくなっていたりします。巫女・史美香の成長と、かつて存在したと言う伝統の祭事「天晴祭り」の実現に向け奮闘する神社の物語です。うまく3巻でまとまっており、テンポよく面白い。〆

※この記事は2012/05/21に「Psychelia.com」に掲載したものです。