タグ別アーカイブ: 4コマ

「城下町のダンデライオン」

城下町のダンデライオン (1) (まんがタイムKRコミックス)(Amazon)

オススメコミック。ライトノベルの表紙や挿絵で活躍している春日歩(かすがあゆむ)著、まんがタイムみらくキララ連載中。

11人家族の大所帯、櫻田家は国を治める王家の一族。父の国王を初め、後継ぎとなる9人の兄弟姉妹はそれぞれ特殊な能力を持っている。例えば三女の茜の場合、自身と触れた物の重力を制御し、自由に空を飛ぶことができる能力・重力制御「グラビティコア」。彼女ら王族の安全を保証するため、街のいたる所に監視カメラが仕掛けられているが、目立つことが大嫌いな人見知りの茜は、今日も必死にカメラを避けて登校するのだった。

監視カメラの設置理由はもう一つ。それはTV番組「今週の櫻田家」の放送のため。文字通り王家の活動記録を放送する番組で、兄弟姉妹の中から次期国王を選ぶ選挙のための宣伝に使われています。より活躍し人気を集め、次期国王を目指し兄弟が切磋琢磨する……はずなのですが、三女の茜を筆頭に、父国王の後を継ぎたいという兄弟がほとんどいないというあり様。

ヒロインは一応茜ですが、第二話以降は彼女の兄弟姉妹のエピソードが中心。各々の特殊能力が巻き起こすドタバタと、選挙戦を絡めたストーリーになっています。

個人的に、次女の奏(かなで)がお気に入り。莫大な貯金と引き換えに、古今東西、未来のものでも自由に生成できる能力・物質生成「ヘブンズゲート」を持つ彼女。何でも生成できる半面、思いついたら勝手に生成してしまうために、常に貯金に気を付けておかないと破産してしまうという危険な能力。数少ない、国王を目指す兄弟姉妹の一人。がんばれ。

試し読みはこちら

「ほんとにあった!霊媒先生」

ほんとにあった!霊媒先生(5) (ライバルコミックス)(Amazon)

オススメコミック。松本ひで吉著、月刊ライバル連載中のギャグ4コマ。

趣味特技が降霊という、霊能力を持つ先生・木林呪理(きばやしじゅり)と生徒と妖怪と猫が織りなす怪奇漫画です。夏だけにホラーコミックを……と思ったら、ついうっかりこの作品をチョイスしてしまいました。

腹を抱えて笑えると言うほどではありませんが、霊能力ネタはいろいろと応用が効いていて面白いです。歴史上の偉人降霊授業、信長の霊を降霊させた女子高生キャラとか、死神・疫病神・貧乏神姉妹、身代わり化け狸ぽんきっつぁん、便利な使いっぱしりクダキツネなど、個性的なキャラがたくさん。

霊能力に興味のある方はどうぞ。〆

※この記事は2010/08/12に「Psychelia.com」に掲載したものです。

「晴れのちシンデレラ」

晴れのちシンデレラ 1 (バンブー・コミックス MOMO SELECTION)(Amazon)

オススメコミック。宮成楽著、「まんがライフMOMO」および「まんがライフオリジナル」にて連載中の4コマ漫画。

春日晴さん
お嬢様学校きっての才媛である
が。
かつて極貧だった過去(トラウマ)がある――。

かつて極貧生活をしていたヒロインが、祖父が掘り当てた油田により一躍大金持ちのお嬢様に。容姿端麗、運動神経、学力すべてを兼ね備えてはいるが、極貧生活時代に培った貧乏根性と、パワフルでお嬢様らしくない自分にコンプレックスを持っていた。春姫と呼ばれ尊敬され、しおやかに、か弱く可憐なお嬢様を目指す晴(はる)さんであったが、真正お嬢様たちとのギャップに今日も苦しむのであった。

運動神経がいいのは幼いころのサバイバル生活によるもの(熊をも倒す)。頭がいいのは家で読む本が教科書しかなかったから。貧乏ゆえにヘチマをメロンと教えられ、サンタクロースは子供を袋詰めにする妖怪、と間違った解釈を母から教えられ貧困に耐えた日々が彼女を強くしてしまった。

お嬢様方とのギャップに悩む晴さんですが、周りの方々はいろいろと勘違いしてくれて良い方に取ってくれます。例えば秋になりススキ野原を見て(惜しいわ…あんなにあるのに食べれる所が少なくて……)と憂えた表情をする晴さんを、お嬢様方は「過ぎゆく秋を惜しまれていらっしゃる…」と勘違いされ、流石春姫様とおだてあげられていくというコメディ。

ストーリーがあり、笑いどころがあり、ちょっと良い話もあり、起承転結もちゃんと整った秀逸なコメディ4コマです。目指せお嬢様。〆

※この記事は2011/10/19に「Psychelia.com」に掲載したものです。

「みそララ」&「恋愛ラボ」

     

みそララ(5) (まんがタイムコミックス) | 恋愛ラボ(6) (まんがタイムコミックス) (Amazon)

オススメコミック。宮原るり著。まんがタイム連載中。ヤングキングアワーズで「僕らはみんな河合荘」を連載中の著者の代表作。

突然会社が倒産し、デザイン会社に再就職することになった麦田美苑(むぎたみその)。経理兼新米ライターとして、個性的な社員とともに今日も仕事に励むのであった。

著者が元々デザイン会社の人間とあって、実体験をモチーフにしたお仕事系4コマ漫画。成功と失敗を繰り返しながら、少しずつ成長していく主人公の麦田美苑と、同僚の美人デザイナー・米原梨絵、駆けだし営業・粟屋真琴の穀物トリオ(麦・米・粟)で仕事に臨む。辛いことも多いけれど、良いものを創るために、楽しく仕事に取り組む姿勢が素敵。がんばれば必ずしも報われるわけではない、という現実も描かれており、好感のもてるプロットが多い。

ただし酒を飲むと豹変するので注意。

一方、美苑の働く会社のシスコンデザイナー・棚橋の妹が登場するのが、まんがホームにて連載中の「恋愛ラボ」(ラブラボ)。上記作品と一部で話がリンクしています。

お嬢様学校として有名な私立藤崎女子中学の生徒会長にして、品行方正、容姿端麗、成績優秀、学園のアイドル”藤姫”こと真木夏緒。一方、素行不良で自称恋愛の達人(嘘)、違った意味でアイドル”ワイルドの君”こと倉橋莉子。ある日、莉子が生徒会室に届け物を持っていくと、抱き枕とキスの練習をする真木の姿があった。生徒会長の誰にも言えない秘密、それは生徒会室で一人取り組む、素敵な彼を射止めるための「恋の練習」。秘密を共有するために、半ば無理やり生徒会役員にされてしまった莉子は、真木とともに今日も恋愛の研究に取り組むのであった。

お姉さま方が仕事してるのに、こちらは恋愛の研究、というか妄想恋愛に取り組むのである。研究のお題目は「曲がり角での上手なぶつかり方(全力疾走)」「魅力的なうなじの見せ方(ティモテ)」など、定番? なものを変化球で再現練習します。

普段は優秀な生徒会長が、恋愛研究に関してはウブというかバカで可愛い。生徒会役員も徐々に増え、気になる相手も出てきてついに実践の時が?

ただし真木に「ランジェリー」は禁句。理由は見てのお楽しみ。

「みそララ」試し読みはこちら。「恋愛ラボ」の試し読みはこちら。〆

※この記事は2011/11/28に「Psychelia.com」に掲載したものです。