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「愚かな天使は悪魔と踊る」



愚かな天使は悪魔と踊る 1 (電撃コミックスNEXT)

おすすめコミック。アズマサワヨ著、電撃マオウ連載中。

転入生・阿久津雅虎。見た目は普通の学生だが、その正体は悪魔。天使たちに押され気味な魔界を盛り上げるため、皆をやる気にさせる、カリスマ性のある人材を探しに来ていたのだった。転入早々、これはと思える美少女を見つける。金髪で小柄、性格もよい評判の美少女・天音リリー。阿久津は勇気をもって彼女に目的を告げるのだったが、実は彼女の正体は……。

腹黒天使でした。

宿敵をスカウトしようとした阿久津は、逆に天音に弱みを握られた上に、戦いに負けて服従を余儀なくされてしまいます。天音の命令で、同族である悪魔狩りを手伝うことになる阿久津ですが、めげることなく、天音を打倒し、堕天させることに賭けます。一方の天音は、何やら別の目的があるらしく、阿久津を完全服従させ更生させようと企みます。学校では優等生を演じていますが、阿久津の前では高圧的でわがままな一面も見せます。

敵対する二人ですが、やがて恋心のようなものが芽生えてきます。本当はコイツいいやつなのか? 堕天か更生か、愛か憎しみか、二人の葛藤が見どころ。互いの目的がちょっとふわふわしている感じはしますが、テンポがよく、先も楽しみなよいラブコメです。天音は可愛いだけじゃなく、顔芸もできる良いキャラです。

試し読みはこちら〆。

「アンゴルモア 元寇合戦記」



アンゴルモア 元寇合戦記(1)<アンゴルモア 元寇合戦記> (角川コミックス・エース)

おすすめコミック。たかぎ七彦著、ComicWalker連載中。

1274年の元寇・文永の役。対馬に侵攻し、その後博多へと攻め込んでいく蒙古の遠征軍。とある罪により、対馬へと流刑されていた武士・朽井迅三郎(くちいじんざぶろう)は、宗主の娘・輝日姫(てるひめ)にその腕を買われ、蒙古から島を護る防衛軍として戦うことになった。源義経の残した技法「ギケイ流」の使い手である彼は、島を蹂躙せんと攻め立てる蒙古軍に、武力・知略をもって立ち向かう。とはいえ多勢に無勢で勝ち目はなし。勝負は援軍が来るまでの7日間を耐えきること。対馬の歴史に残る激闘の7日間が始まる……。

歴史ものということで、戦の過程や結果が分かった上で物語は進行します。つまり、結局蒙古軍は対馬を抜け、博多へと進行していくのですが、その間で起こった対馬内の戦いの様子が描かれます。歴史ファンでもなければ、どんな戦いになってどのぐらいの被害が出たとか、元寇が終わった後はどうなった等々知らないと思われるので、よくある歴史ものでありながら、興味深く読める作品となっています。

大河ドラマや三国志ものなど、どうなるか大体知ってしまっているものに比べ、結果は知っているけど過程がよくわからないものというのは大抵面白い。「キングダム」などはその典型だと思いますが、本作も期待にたがわず興味深く読み進めることができます。

迅三郎という架空のキャラクターを中心に、ファンタジー要素も含みつつ話が進みますが、戦ものとしてのバトル要素と、一癖も二癖もある人物たちの人間ドラマがうまく組み合わさっており、良作です。

試し読みはこちら。〆

「ゲスと神様」

ゲスと神様 (1) (カドカワコミックスAエース)

オススメコミック。濱元隆輔著、KADOKAWAのオンラインコミックサイト「ComicWalker」にて連載中。

「このクラスになったというだけで、私はこのクラスに何も求めません。」「ですので、皆さんも私に何か求めようとしないでください」

転校生・錦ミドリ。黒髪ロングの超美人だが、周りを拒絶するような発言を繰り返し、人を寄せ付けようとしない、エキセントリックな性格の持ち主。ちょっといい加減だが、ごく普通の高校生・比嘉氏アオは、ふとしたことで、彼女を助けようとするが、激しく拒絶され、憤慨する。そんな時、アオは偶然、彼女のとんでもない弱みを握る。しめしめこの間の仕返しに、と脅迫したまではよかったが……。

【神】は願いをかなえ、願いをかなえてもらったものは代償として【死神】となる。死神は、誰かの代わりに死ぬこと・【代理自殺】で、その誰かを救うことができる。死神は何度でもよみがえり、死ぬはずの人間をすくうことができる。

あれこれあった後、 死神となったアオは、他の誰かのために、一時的とはいえ「死ぬ」という行為をしなければならなくなります。あるときは屋上から飛び降り、あるときは電車に飛び込み。代わりに死ぬ行為が、人を救うことと知りながら、生き返ると知っていても死ぬのが怖い、もしかしたらそのまま死んでしまうかもしれない、そんな恐怖と闘いながら、悩み続ける日々。

すべてを見透かし、クールビューティでちょっといじわるな【神】と、もがき苦しむ若き【死神】の物語。立ち読みおよび連載はこちら。〆