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「Do race?」



Do race? 1 (ヤングアニマルコミックス)

おすすめコミック。「CLOTH ROAD」のokama著。ヤングアニマル増刊Arashi連載中。

人類が宇宙の星々に移り住むようになった未来のこと。空を飛びワープもできる宇宙服(ドレス)を操り、何億光年さきのゴールを目指す究極のレースがあった。その名も「ドレース」。ドレースのレーサーに憧れた女の子・キュウは、実力がありながら、心優しい性格と、貧乏ゆえに、夢をかなえることができなかった。そんな彼女の前に突如現れたのは、ドレース全冠の女王・ミュラ。ミュラはキュウに才能を見出し、自身のドレス「リリー」をキュウに与えるのだった。念願かなってレースに出れると喜ぶキュウだったが、「リリー」はレースに敗北すると爆発するというとんでもない代物だった……。

非常に説明が難しいのですが、ドレス=空飛ぶF1カーのようなものです。普通のレースと異なるのは、本来のドレスのように、美しく装飾され、その形状によってさまざまな機能を持つ点です。敵を攻撃するものから、自身の速度を上昇させるものなどさまざま。ドレスを着こなすことが、勝利へのカギ。

その中で、キュウのドレスは性能的には最強クラスながら、搭乗者の経験不足、作戦不足で苦戦を強いられます。しかも負けたら爆発する、という恐ろしい仕様となっており、勝利のために知恵を出し、弱点を克服し、仲間の力を借りてチームで戦っていきます。

憧れであり、最強の敵であるミュラ打倒を目指し、宇宙を飛び回るキュウ。負けたら爆発してしまうドレスを着こなし、夢をかなえることができるのか。また、okama先生しか描けないであろう、美麗なドレスも見どころ。繊細な服を描かせれば、この人にかなうものなし。

試し読みはこちら。〆

「CLOTH ROAD(クロスロオド)」

     

CLOTH ROAD 1 (ヤングジャンプコミックス)(Amazon)

オススメコミック。脚本:倉田英之、漫画は「月面兎兵器ミーナ」や擬人化キティ(猫村いろは)で知られるOKAMA著。ウルトラジャンプ連載終了、全11巻完結。キラキラした表紙が特徴です。

繊業革命によって人類の文化が大きく変わった世界。ケーブルは糸に基盤は布地に、コンピューターは人間の衣服となった。”デザイナー”によって多彩な機能を盛り込んだ衣服が仕立てられ、”モデル”がその服を着て闘う”ウォーキング”バトル。捨て子の双子姉弟ジェニファーとファーガスは、自分たちの両親を探すため、ウォーキングで賞金を稼ぎ旅に出る。

モデルらしからぬ猪突猛進の姉・ジェニファーと、真面目だけど煮え切らないデザイナーの弟・ファーガスコンビのバトル&旅もの。独特の世界観が特徴の本作ですが、モデル=ファイター、衣服=武器内蔵戦闘服、デザイナー=衣服開発者、と置き換えれば大体合ってます。デザイナーやブランドによって製作される衣服が異なり、フリフリドレスだったりジャージだったり和服だったり、仕込まれた機能も多種多様。著者のデザイン力もあり、これら衣服が非常に魅力的。

数多く登場するトップモデルの中でも、メイ様ことメイ・ジューンは比類ない魅力をお持ちです(←8巻表紙上)。美と強さの探究者、強く、気高く、美しく、あふれる超カリスマ性と狂気。各国のトップモデルらを秒殺していく圧倒的パワーと戦いのセンス、転んでもただでは起きないリベンジ力、乱入、乱入、乱入。物語中盤でガキモデルどもに苦汁をなめさせられることになっても、終盤の見せ場できっちり全滅させる鬼メイ様。ああ素敵すぎる……もうこの人が主人公でいいんじゃないか?

やや話がそれましたが、天才と凡才、親と子、師と弟子。出会いと別れを繰り返し成長していく姉弟の物語です。独自の世界観とスケールの大きさ、漫画だけど色やツヤを感じさせる色彩美が特色の作品です。あとメイ様。

試し読み…というかヴォイスコミックはこちら。一巻丸々、すげえ。〆

※この記事は2011/11/07に「Psychelia.com」に掲載したものです。