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「長歌行」

長歌行 1 (ヤングジャンプコミックス・ウルトラ) (Amazon)

オススメコミック。長歌行は”ちょうかこう”と読む。夏達(シャアタァ)著、ウルトラジャンプ連載中。

西暦626年、中国、唐の時代。次期皇帝となる父・李建成を叔父の李世民に殺された姫・李長歌(りちょうか)は、命からがら長安から脱出し、李世民への復讐を誓い挙兵のための行動を開始する。女ながら武芸に富み某術を学んだ秀才である彼女は、性別を偽り少年軍師として朔州の公孫恒の下へ潜り込むのだった。

永寧姫(えいねいき)こと李長歌の、復讐の物語です。とはいえ敵ははるか遠く、まずは足場固めをといったところ。その過程で、自ら策謀をめぐらし実戦を経験していくことで、少しずつ成長していきます。やがて復讐のための孤独な戦いは、国を、民を守る戦いへと姿を変え、魅力的な人物に出会い、自分を助けてくれる人々と共に歩み出します。

クールでドライな優等生タイプの永寧姫ですが、それゆえに利害を超えて信義やプライドのために戦う人々には強い関心を持つようで、劇中の登場人物に大きな影響を与えられます。また、自分が女であることには無関心で、パートナーのウイグル人女性・弥弥古麗(みみくり)には自覚して行動しろと怒られる始末。あることがきっかけで、今後はばれないようにしていくのも大変な模様。はたしてどうなるか。

試し読みはこちら。〆

※この記事は2013/04/01に「Psychelia.com」に掲載したものです。

「アカンプリス」

アカンプリス (TSコミックス)(Amazon)

オススメコミック。「エクセルサーガ」などシュールなギャグ漫画を得意とする六道神士 (りくどうこうし)の1巻読み切り作品。少年画報社の男女逆転ものコミック誌「チェンジH」連載終了。

超お嬢様学校に転入した普通の女子高生三条宝(さんじょうたから)。転校早々はしかで寝込んでしまい、一週間ぶりに学校に来てみれば、休んでいるうちに生徒会役員に任命されていた。良家の子女で頭脳明晰容姿端麗がそろっていると噂の生徒会役員達であったが、宝が生徒会室で目にしたものは……。

主人公が男女逆転、ではなく生徒会役員が男女逆転。しかも筋骨隆々の大男ばかり。彼らはそれぞれの理由があって、他生徒にばれないように女子高生のふりをし続ける。がしかし、他の生徒は彼女ら(彼らが)男だと分かっていてからかっているという構図。

バレているとも知らず必死に演技するごつい生徒会の面々と、それをおもちゃにして楽しむ生徒たち、間に挟まれ奔走する主人公の学園バカコメディ。六道神士特有のぐだぐだ感がなく、キャラクター、ストーリー、テンポも良く、最後まで楽しめる良作です。〆

※この記事は2011/07/18に「Psychelia.com」に掲載したものです。

「リバーシブル」

リバーシブル!(1) (IDコミックス/わぁい!コミックス) (IDコミックス わぁい!コミックス)(Amazon)

オススメコミック。「おと×まほ」コミカライズのすえみつぢっか著。オトコの娘(こ)専門誌季刊「わぁい!」連載中。

海棠(かいどう)エレクトロニクスグループの子供、海棠愁(かいどうしゅう)は通っていた高校で女性関係のトラブル(冤罪)を起こし、山中の全寮制男子高校に転校させられることに。その学校の名は「聖ストケシア学園」。ここでは生徒の半数が交代で女装する規則を持つおかしな学校だった。慣れない愁の女装コーディネートを担当する学園一の美少女(少年)八重崎ツバキによって、女装力を上げる愁であったが、同時にツバキに対して好意を寄せていく。

だが男だ。表紙向かって左が愁、右がツバキ。男子校だけれど、女の気持も分からなければということで女装が規則に。あくまで格好だけ少女であって、中身は純然たる少年であることが前提。かつ交代制で週ごとに男女交代していくので、身も心もなんてことはない。いわゆる男の娘とは異なる女装モノ。

にも関わらず、可愛い子には惚れてしまい、女装する自分も可愛くありたいと思ってしまう主人公の苦悩が描かれております。一方、惚れた少女(少年。ツバキ)は、誰よりも可愛く女装し女言葉を使いこなしているものの、中身は誰よりも男である、処世術としての女装というギャップもまた面白い。

学園内の恋愛=ホモ。主人公を含む全員がノンケなのに、一線を越えてしまうことがありそうな、なさそうな、友情なのか、恋心なのか、微妙なバランスが良い。主人公を取り巻く環境に陰謀臭いところもあり、今後の展開も気になる。

なお、表紙もタイトル同様リバーシブルになっており、反転させると少年バージョンになっております。少年版ツバキが見れるのはここだけ。〆

P.S. 10/25に創刊するスクエニの月刊誌「ビッグガンガン」にて連載開始の「ハイスコアガール」もオススメです。おっさんゲーマーなら絶対分かる面白さ。ゲーメスト世代にオススメしたい。

※この記事は2011/10/24に「Psychelia.com」に掲載したものです。